命改変プログラム

ファーストなサイコロ

ゼロ地点の場所

 衝撃の「お兄ちゃん迷ったぁ」からはや三十分。そろそろ半泣き状態だったメカブが本泣きに変わりそうだったけど、なんとかその前に目的地にたどり着けそうだ。見覚えのある場所に出たのか、テンション上げながら「我が力に不可能は無い!」って言い出したもん。お前自身の力には不可能しか見えなかったけどな−−って言ってやりたかった。だけど流石に可愛そうだったから止めてやったよ。可哀想だったからな! まあそんな俺達の配慮なんかメカブの奴は一ミリも気付いてないっぽいけどね。おめでたい奴。
 どうしてこう言う奴等はこんな自分にとって都合の良い部分だけ見てられるんだろうな。幸せな脳みそしてるよ。まっ、普通の頭してたら外でこんな痛い格好出来ないか。前を歩いてるメカブに続いて歩く事事態が、俺達に取ってはちょっとした罰ゲームになってるからな。メカブを見て振り向いた人達の視線が、まるで同類を見る様にこちらに向けられるんだ。その視線は結構キツい物がある。日鞠の奴も良く注目されてる奴だけど……その時とは違う恐れが俺の中にある様な気がする。日鞠と居るとあの街ではそれなりに自慢になるけど、メカブの場合は間違ってもそう成りそうもないもんな。
 どうか知り合いに会わない事をただ祈るばかり……その可能性は限りなく低いのが唯一の救いだな。地元でこいつと一緒には歩けない。今なんとか歩けてるのは、誰も彼もどうせ今日すれ違うだけの存在だからだ。こんな別に繁華街って訳でもない、普通の別地域の住宅地よりの駅近くに俺達の知り合いが居る訳ないからな。


「ふっふっふっふ、さあ境界線を越えるぞ」


 なんだかそれっぽい事を言いたいが為に言った様なメカブの台詞。境界線ってなんだ? 私有地への入り口かなにか? 駅から少し離れた雑居ビルにどうやら足を踏み入れてるから、ここが目的地っぽいな。外観はなんだかボロい……テナントが入ってる様子もないし……なんだかちょっとおかしく無いか? 周りの空き家にはテナントの募集広告とかがあるのが見えるけど、このビルは一個も看板もなく、それなのにテナントの募集の広告も何もない。ただ何者にも犯されずに佇んでるだけ……みたいな。俺はズカズカ入ってくメカブに聞いてみる。


「おい、勝手に入って大丈夫なのか?」
「何を恐れてる? 立ち止まるな進め。進めば分かる」


 何の台詞だそれは? 言いたかっただけだよな絶対。すっげーどや顔してたのが腹立たしい。言ったやったぜ−−みたいなあの顔。メイクでも隠せないソバカス顔のくせに。


「なんなのよその意味不明な言葉は? ここが貴女達の家……な訳無いわよね?」


 日鞠の奴が俺の代わりに突っ込んで更に質問を投げかける。流石に自宅な訳はないと思うけど……普通の様で違和感がある雑居ビルだしな。家と言えばマンションやらアパートやら一戸建てやらだろ。ここは仕事現場とかならまだ分かるんだけど、流石に自宅では……そう思ってると、メカブの奴がこう言うよ。


「家? ふふ……私達に家と呼べる場所なんて……ここはこの世界のゼロ地点に位置してるから私達が拠点として使ってるだけの場所。ゼロ地点は様々な螺旋の中心。ここからなら世界がよく見える」
「へえ〜」


 日鞠の奴面倒になったな。明らかに適当に流しただろ。いや、その気持ち良くわかるけど……まあここにあのタンちゃんが居ればここが何だっていいのか。僕達にはそこまで関係無い事だ。でも家族が二人してこんな状態って……親はきっと泣いてるな。どこで教育間違ったんだろうと苦悩してるに違いない。


「んっ」
「愛?」
「だ、大丈夫ですよ」


 なんだ? 愛の様子が……メカブのあまりの痛さに引いたのか? でもそれも今更の様な。なんだかちょっと辛そうに見えるな。疲れた? よく考えたら正装でしかもおお嬢様然とした格好だからな。ヒールも結構高いし……ヒール? 俺は愛の脚に注目するよ。綺麗な脚線美−−は、今は良くて(ついつい目が行っちゃう)それよりも気になるのは踵部分だ。なんだか赤くなってるし、少し引きずる様に歩いてる様な。


「愛」


 俺はただ名前を言うだけにして、手を差し出す。すると愛は優しく微笑んでその手を取ってくれるよ。そして彼女の支えに成れる様に愛をサポートする。うん、俺グッジョブだ。そしてそうやって俺達はこのビルの最上階に来た。五階くらいあるんだから、エレベーター位設置してて欲しかったな。通路には枯れた観葉植物に何故かここだけきちんと整備されてる自販機がある。どう考えてもこの自販機使うの、こいつ等だけだろうに……間違いなく専用だな。ドアはなんだか焦げ茶色みたいな色でこっちはビル自体と同じく古そうだ。だけど何故かロックは強固なのが見て取れる。
 カードキーを差し込むスロットがあって、しかも指紋認証の機械まで……どれだけ厳重なんだよ。そう思ってるとどこからともなくこんな声が通路に響き渡る。


『ようやく来たか。待ちわびたよ。全くこれだからただの人間と関わるのはイヤなんだ。時間という概念に縛られてしまう』


 キョロキョロと辺りを見回すと、天井に張り付いてる監視カメラを見つけたコレも古いタイプのカメラ剥き出しのタイプじゃなく、カメラ周りを黒い容器みたいなのでスッポリ覆ってるタイプの奴だ。あれって確か、固定じゃなく、あの中のカメラって回れるんだよな? この狭い通路なら、あれ一台で事足りそうだ。マイクも着いてるのだろうか? だけどPCに詳しそうな奴だし、マイクを設置するだけなら簡単か。この扉の向こうで一体、どういう風に待ち構えてるんだろう。折角だから色々と準備してそうな気がするんだよな。何かそれなりの格好をしてるかも。仮面とか……中二病好きだろそう言うの。


『ご苦労だったな血の分譲者メカブよ。お前はここまでで良い』


 血の分譲者? 兄妹って事? ややこしいな。まあ苦労したのは主にこいつのせいなんだけど、ここで帰らせるってのも酷いよな。メカブは使いっ走りかよ。それに二人ともここに住んでるって訳じゃないのか? それなら確かにメカブの奴がここまでの道のりを間違えたのも納得いくな。流石にずっと住んでたであろう家までの道を間違えるってのは人として普通に心配になるレベルだからな。


「ちょっとここまでで良いって何よ? 契約と違うわよ。私も今の仮想世界の緊急事態には興味がある。こんな所で引き下がれないわね」
『お前は既に任務を遂行した。他に何が出来る? 貴様の力ではどうしようもない事だ。ここは俺に任せて貰おうか?』
「私の力をみくびらないで欲しいわね。まさか自分の知ってる私と言う存在だけが私の全てだとでも思ってるの? 教えて上げる……それは錯覚よ。メーカーオブエデンは伊達じゃない」


 ゴゴゴゴゴ……と背景からそんな効果音が響き渡る様な感じでメカブの奴は言った。一体何をまだ隠してるというんだ? そんな引き出し既に無いだろうに。それっぽい事を言いたいだけだな。


『ならば逆に言ってやろう。貴様は兄である俺に全てを隠せてるとでも思ってたか? それこそ錯覚だ。俺は貴様の全てを知ってる。そう全てをな!!』


 ドドドドド……とどこからともなく響いて来る様な効果音。てか、本当にそんな音がしてるぞ。イメージじゃない。マジで鳴らしてやがる。でも仲良いなこの兄妹。まあ影響受ける位には近いんだろう。メカブの奴はタンちゃんのそんな言葉に片足を下げつつ警戒を強めてこう言い返してる。


「全て……ですって?」
『そう全てだ。妹よ、お前は確かに良くこの兄について来てる。だがな、兄を越える妹など存在しない。兄は妹の知らない部分までも知り尽くしてる物なのだ。そう、それはお前も知らないホクロの位置まで全てこの兄は知ってる』
「え?」
『妹は兄には何も隠す事など出来ない。それはまた一つの世の真理。今日の下着はどうでもいい日に付ける奴を適当に組み合わせただけだから上下で色が違う。上はピンクで下は緑のストライプの入ったパンツだ。女子ならせめて下着くらい拘っとけよ』
「ちょっ!? なんで知ってるのよ!!」


 当たってたのか。メカブの反応が素になってる。中二病はどうした? まあそれどころじゃないのは分かるけどな。だって流石にそこまで知ってるのはどうなんだ? 


「ん? どうした愛?」
「いえ、まさかお兄様に私の全てが……下着まで逐一調べられてたなんてビックリです」
「いやいやいや、きっと愛のお兄様は立派な人だと思うから、そんな事はやってないと思うぞ」


 下着の事まで知ってるなんてどう考えても普通じゃないから。それは変態だ。しかも妹の下着を逐一チェックしてる程の変態。そうとうレベル高い。タンちゃんが自分の変態性を暴露したせいで愛が変な勘違いしちゃいそうだったじゃないか。止めろよな。愛は純粋なんだ。全ての兄が妹の全てを知ってるなんて凄い偏見だろ。自分中心の理論を自信満々で持って来るなよな。質が悪い。


「本当に? お兄様には私の全ては知られてないでしょうか?」
「多分ね。普通家族だって知らない事の一つや二つある物だ。それに基本、あいつ等の言う事は真に受けなくて良い」


 俺は冷めた目でメカブの方を見る。あいつはカメラに向かって「どういう事か説明して貰おうじゃない!!」といきり立ってた。


『我が心眼に見えない物無し。格が違うんだよ格がな』
「こ、この変態! 変態変態変態変態変態へんた〜〜〜い!! ここ開けなさいよ!」


 ドンドンとドアを叩くメカブ。カードキーも指紋認証も試したけど、ビーという音が鳴り響いて弾かれてた。どうやらメカブの登録情報を消したのか? それとも一時的にブロックでもしてるんだろう。


『はははははは、みっともないぞ。力ある者はそれ相応の振る舞いがある。余裕を見せろ。胸を張れ。良いじゃないか、我等は同じ血が流れる唯一無二のデスティニーを背負いし兄妹。ブラジャーがなんだ! パンツがなんだ! 裸がなんだ! それを許し合えるのが兄妹と言う存在の筈だ!!』
「許せるかああああああああああ!! この世界には例え血を分けた兄妹でもやって良い事と悪い事と言うのがあるのよ。これはね……私が許しちゃ行けない問題。私の怒りは既に亜空間を消滅させる程の物に成ってる事を知れええええええ!!」


 ドガンドガンと開かない扉にタックルまでかまし始めたメカブ。ヤバいなそろそろ捨て身に成ってきたぞ。このままじゃその内頭突きとか初めてしまうかも知れない。そうなったら痛い頭が物理的に痛くなってしまう。まあもしかしたらぶつけ続けた衝撃でマトモになる……と言う可能性も捨てきれはしないけど、この兄妹かなりの重傷だからな。ぶつけた程度じゃ可能性は限りなく薄いな。それよりは早くに死んじゃいそうだ。マトモになる確立よりも、人としての体が耐えきれなく可能性を考える様が、ちょっとは簡単だよな。
 マトモもどういう経緯でそう成って行くのか、どこで痛くなったりするのかは分からないが、物理的ダメージは目に見えるからな。そして体力を消耗する事をしなくちゃ行けないし、目に見える分だけ、簡単そうに思えるってことだ。


「ちょっと、アンタ達も手伝いなさいよ!」


 いきなりメカブはこちらを見てそう言って来た。まあ確かに幾らなんでも鉄の扉を小柄なメカブだけで開かせるのは無理があるな。重量級なのは胸だけしか無いし、それは殆ど使えないと来てる。でもな〜


「ちょっと、私メーカーオブエデンが命じてるの! 私に協力してこのドアを壊すのよ!!」
「えっとえっと……」
「「…………」」


 しーんとする僕と日鞠。愛は優しいから協力はしてあげたいみたいだけど、俺達の態度を見て、どうすれば良いか迷ってるみたいだ。まあ俺達は動く気ないな。だって別にメカブに協力する必要なんか微塵も無いからな。だって俺達は別にメカブと違って拒絶されてる訳じゃない。寧ろ、こっちは正式な客人だ。多分普通に招き入れられる筈だ。わざわざ大変な思いして、このドアをぶち破る必要なんて微塵も無い訳。協力? ないない。


「あ……アンタ達ねぇ……わ、私の力はすっごいんだからね。すっごい恐ろしい事が降り掛かるぞ。今ここで私に協力しないと、すっごい恐ろしい事がその頭上に振って来るから!!」


 具体的な事を何も言わないな。何かが起こる−−しか言ってねーよ。まだインチキ臭い占い師の方が語録は豊富じゃないだろうか? すると隣の日鞠の奴が大きくため息をついた。そろそろ切れたか? 流石にそう成ってもおかしく無い様な……寧ろ良く持った方だ。日鞠の奴は真っ直ぐにメカブを見つめてズイズイと彼女に迫る。


「なっ、何よ?」
「退きなさいこの雑魚が。アンタに出来ない事を、私が達してみせるわ」
「き、貴様の様な通常の人間にゼロ地点に位置するこの扉を開けられる訳が−−」
「ふっ」


 日鞠の奴は不適に笑う。そして扉に向けて片腕を向けた。一体何をする気だ? 何か思いついてるぽいっからそのままにしておこう。こう言う時は勝手にさせるのが一番。それが日鞠の扱い方だ。勝手に勝利を持って来てくれる。てな訳で見てると、日鞠は適当な呪文を唱え出す。


「タンスに宿りし幾億の精霊達よ。暁の盟約に沿って我に従い、全ての収納物解放の奥義を発動せよ。ジャストフォーメントじゃっら〜ん。ジャストオープナ〜じゃっら〜ん。ジャストメタポリカじゃっら〜ん!」


 そして最後に指パッチン。するとその瞬間、厳重なロックからカチャっと響く音が。まさか!? ニヤリと不敵に笑う日鞠。驚愕する物を見た様に動揺を隠せないメカブ。


「貴様……何者だ!?」


 きっと中二病患者の言ってみたいワードトップ5には入ってそうなそんな台詞をメカブは自然と吐いてた。全く、意識してなくても出て来るとは、真性だな。それに日鞠の奴もなんでわざわざ付き合ってるんだ? 実は普通に開けれただろ。だって呪文唱えてる間。ずっと片手がポケットに入ってた。絶対携帯で中のタンちゃんとやり取りしてただろ。まあどうやってメアドを知ったかは謎だけど、日鞠からじゃなくタンちゃんからのコンタクトならあり得るよな。向こうは日鞠のパソコンに普通に入ってたし、そこから情報を抜き取れば日鞠の携帯にメールを送るなんて雑作も無い事だろう。
 だけどホント、なんでわざわざ日鞠までこんな中二病ごっこに付き合ってるのかは分かんない。まさか名乗りまで上げる気じゃないよな? そう思ってたけど、案外アッサリと日鞠の奴は扉を開けながら言った。


「私はね、勝った事しかないの。私の前には勝利しかやって来ない。自分で名乗る名前なんて無いけど、周りの人達はこう言うわ。『世界に愛された娘』ってね」
「世界に……愛された……」


 ゴクリと唾を飲み込むメカブ。そう言えば年寄り共は日鞠の事をそんな風に拝んでたりしたな。でも流石に言い過ぎだとおもうけど。確かに凄い奴だけど、まだまだ分からないだろ。そこまで言うんなら物凄い異形を成し遂げてからにしてやりたい。だけどメカブの奴はそれを真に受け止めてるのか、その場から動けなくなってる。自分より上だったのかその肩書き? それともどう判断するか自分の中の設定に照らし合わせてるのかも。取りあえずドアは開いたんだし、俺達は固まってるメカブを置いてドアの向こうに滑り込む。そしてバタンとしまった後にようやく動き出したメカブの悲痛な叫びが聞こえてた。
 だけど時既に遅い。


 部屋の中は随分とヒンヤリとしてた。冷房がんがんに掛かってるらしい。壁に設置された棚には機械がごっそり詰まってて、床には配線のコードの束。光源は数十個あるモニターの光源だけで中々に広い一室を照らしてた。


「上手く行った様だな」
「ええ、やっぱり巨乳は胸に思考回路が邪魔されてるんじゃないかしら? 簡単だったわ」
「アレの鈍さは胸のせいじゃない。昔からだ。色々とコンプレックスを持ってる奴だからな。だから別の自分に成りたがってる。まあ……それは俺も同じだがな」


 なんだ? いきなりちょっと重い話だな。てか喋る度にプシューとか聞こえてるんだが。既にイヤな予感しかしない。愛なんて「なにか変な音しますよ」って言っちゃう位だし……見たく無いけど、ああ、その張本人が社長椅子みたいなのを回転させて、その姿を遂に表した。


「やあ初めまして。呼び方は自由にどうぞ。一体こうやって人と向き合って離すのは何年振りだろうか……悠久の時の中では些細な事だからどうでもよくて直ぐに忘れてしまう」


 そういうタンちゃんの顔にはやっぱりというほかないマスクが付けられてた。ごつくて黒光りしてる。だけどマスクはごついのに、体はヒョロイからアンバランスだ。どうやらマントとか使って隠そうとしてる様だけど、上手く行ってない。モロバレだ。背後から当たるモニターの光を受けて、その姿はなんだか宇宙人っぽく見える。少なくとも格好良くは……ない。


「おい、日鞠。大丈夫かコイツ?」
「頭がおかしいのは織り込み済みでしょ。この程度で動揺しないで」


 流石日鞠は肝が据わってるな。この程度……ね。かなり衝撃的なんだけど。すると宇宙人みたいなタンちゃんがその手を差し出して来る。


「さあ、例の物を貰おうか。それを夢の場所への足がかりにしよう」
「私も横で見てるから。コピーとか絶対に許さないわよ」
「約束は守ろう」


 そう言って日鞠は携帯のストラップを取った。流れ星みたいなデザインの奴だ。その星の部分を取ると、USB端子が出て来た。なるほどね。自分の携帯を病院で投げたのも、万が一このメモリ内のデータが奴等調査委員会に渡るのを防ぐ為でもあったのかも。二人はパソコンに向かい合いタンちゃんが「おお……これが」みたいな事を言ってた。それから数時間、俺達は特にやる事も無く、暇してた。だって二人の会話が余りにもレベル嵩過ぎてついていけなけなかったんだ。少しパソコンを齧ってた身としては軽くショックを受けた。
 だけどそんな二人でもやっぱりLROは難解なんだろう。ようやくの糸口が出て来たのが数時間後だったんだ。

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