命改変プログラム
影に飲まれてる私
あの日、あの時、あの瞬間、光明の塔から溢れ出た光はもうこの国を照らしてくれない。今思えば、あの頃が一番LROで楽しかった時期かも知れないです。
アギトと出会った……レイアードに入ったのは不本意だけど、そこでも新たな出会いがあって、二人は仲悪かったけど、それでもやっぱり私は三人で何かをやれるのが楽しかった。
どうしていつまでもそんな日々は続かなかったんだろう
。ゲームの仲で位、願うものだけを見ることが出来れば良かったのに。変わらない物が……欲しかっただけなのに。
タゼホから少し離れた遺跡の様なクリスタル多岩地帯。そこで私は倒れてる。ここのクリスタルも、少し前まではその色とりどりの光を発してた筈なのに……今は黒く黒ずんで、そこに目を奪われる美しさは無くなっています。
それに今日は月もなくて、いつも以上に暗い夜。
「う……ずっ……つぁう」
冷たい地面の感触が頬から伝わってくる。そしてそれより冷たい物が、私の体を覆おうと内側から迫ってきます。私には分かる。これがカーテナの黒い力だと。
カーテナは私の体から……と言うか私というエルフから、その意志を受け取ったシステムが作り出した武器。エルフになら誰しもが、実はカーテナを胸に持っていると言えるもの。
でもあれは私のだから。あのカーテナは私の意志に応えた王家の形。設定上だけでもこの国には長い歴史がある。そしてそれは光明で有り続けた訳じゃない。
だからこそ、カーテナで振るう力は明るい物だけじゃないのです。そしてそれを初めて感じたのは、少しずつ私たち三人の意志がズレだしたとき。
でもここまでじゃ無かった。こんな真っ暗な闇の底に食べられるみたいな事までは初めてです。
(苦しい……)
そんな感情が押し寄せてくる。私の心を写してたはずのカーテナ。アルテミナスでカーテナの呪いが発現した時は確かに私の闇だった筈の物。
でも……これは違う。だって私はもう信じてるから。リアルで約束しました。
『待ってる』
って。そう
『向こうで待ってる』
と言ったから。きっとアギトは私を助けてくれる筈。この苦しみに、この私を全部飲み込もうとする闇に、何とか耐えられるのはその事があるからです。
私の胸にもう闇なんてない。でもカーテナの呪いの力はどんどん力を増している。その原動力はきっと……今、カーテナを振るってる人の闇。
そしてそれはガイエン以外にあり得ません。元々どうして私以外にあのカーテナを使えるのかが不思議だし、ここまでガイエンの心を掬うって事は、何かとんでもない事が起きてるのかも。
どうして彼はこんな事をするのだろう。どうして彼はアギトをハメたのだろう。どうして私達は彼を救えなかったのだろう。
そんな思いが募ってくる。だって友達をしてた筈なのに、私は何も出来なかった。何かずっとしなきゃと思いつつ、自分の事で一杯一杯で動くことが出来なかった。
そう、いつの間にか随分こっちの体も重く成っちゃってたんだ。こんなに育ったガイエンの闇は、私達のせいでもあるのかな?
そうなら、悲しいよ。
「アギトォォ……ガイエン……」
弱々しい声。本当に、私はいつだって二人に頼ってばっかり。でも、そういえば二人の喧嘩を止めるのはいつも私の役目だったな。
そこだけで、いつも守って貰ってた私と釣り合いが取れてたとは思えないけど、でも確かにそれは私の役目。もう一度……あの頃に戻ることは出来ないのかな?
もう一度……やり直す事は出来ないの? そう考える私は黒く成りつつある自分の手に力を込めます。だってそれなら……
(二人だけじゃきっとダメだから)
そう思う。アギトとガイエンは仲悪いから、二人だけじゃ収まらないもん。
(私も……行かなきゃかな。今度はちゃんとどっちも信じて、どっちも許してあげたいな……)
また蚊帳の外にいるのはやっぱり嫌。アギトには待ってる何て言ったけど、このままじゃ前と変わらないのかも知れない。
そしてまたどっちかが居なくなる……そんなの私は嫌だよ。苦しくて……辛い……何よりもこの闇は重い。心と体を重くするこの闇がガイエンの心なら、助けてあげなきゃ。
それが出来るのはアギトと私しかないよ。私が手にしたカーテナは、こんなんじゃない。そしてガイエンがここまでして手にしたかったのは本当にこんな物なのかな。
何が彼は欲しいんだろう。この国アルテミナス? 貴方は本当は何になりたいの?
今度はちゃんと聞いてあげよう。また三人で話し合おう。そのためにも、私はここで倒れ続けてる訳には行かないよ。
「っづあぁあぁぁぁぁ!!」
黒い陰が付き纏う体を私は起こそうと試みる。だけどなかなか体が言うことを聞かなくて……今までで一番濃く出てきてる陰は私のこの体を浸食しだしてる?
この黒い陰か闇が覆った手や足は、染み込んだ様に黒くなっててなんだか不気味。まるで自身が違う物に成っていってる様に見えちゃう。
(怖い……)
だけど、ここで全部が終わってからそれを受け入れるしかない事の方がもっと怖いよ。アギトがアルテミナスから出ていったみたいなのはもう嫌。
幾らメールを送っても帰ってこなかった日々……ついには送れなくなったりした時の悲しみとか……私はそれを受け入れるしかなった。
だからもう嫌。決着はつけて欲しいし、この騒動は終わらせたい。だけどね、それでまた誰かが居なくなるのは嫌だから。
アギトもガイエンも二人だったらきっと自分達を止められないから……だからそんな時、私が『こら!!』って言ってあげなきゃいけないの。
そうしたらまた三人で、居れるよね?
「何やってるんですかアイリ様? 無茶なんてせずに大人しくしててください。ガイエン様はアルテミナスの為に戦ってるんですよ。
それは貴方の本意でしょう? その為にも貴方はまだ必要だ。カーテナの人柱として」
星空が僅かに地上を照らす空の下。沢山突き出してるクリスタルの影から二人の親衛隊が出てきた。私を監視しておく為にガイエンが残した二人。
本当にガイエンは性格悪い奴らを集めてるなあと思った。一応私、まだアルテミナスのトップなんだけど。プレイヤーの中ではね。そして親衛隊は私の護衛の為という名目でガイエンが作った部隊。
だけどいつの間にか……ううん、最初から私の護衛何て建前だったんだろね。元々私の護衛なのに私が選んだこと無いし……私が選んだのはセラが作った侍女隊くらい。
だから彼らは完全にガイエンの考えに賛同してる人達なんだよね。なら……そう言えば聞いておきたい事があった。
「人柱……か。私がトップじゃなくて、手が出せないのはカーテナのせいって訳だ」
「こんなにこの国を温くした貴様を誰が王などと認めるか。ただの飾りだろう。今までも、そしてこれからもな」
きついことを言ってくれる二人組だ。どっちが喋ってるとかどうでもいいけど、声や口調の感じから最初の人かな。もう一人の方はがっしりした系の無口っぽい人だったから喋る担当違い?
確かに私はただの飾りだったと思う。アギトが居なくなって……心細くて……自分の立場や責任が怖くなった。だから他の人達の意見に押されるだけになったんだ。
いつの間にか気付くと誰も私の言葉なんて聞いてなかった。手助けしてくれてた人達がそこだけでまとまって物事を決めていく。
そしてその人達にもいつの間にか地位や肩書きが付いていて、どうしようもないじゃない。必要だってみんなが決めたって事だもん。
次第に私は口を噤んで、下を向いてる事が多くなった。そして偶に上を見ても、そこには高い天井があって空が見えない。
いつの間にか私は、あの城を巨大な監獄の様に感じてた。もうLROに自由は無くなって、あの頃に戻ることは出来ないって。
自由に駆けられる世界はとても小さく……狭く成ってた。
「確かに……私はただの飾りです。でも……じゃあ、貴方達が信じるガイエンは……この国をどうするんですか?」
ガイエンが昔からアルテミナスの事を思ってるのは知っていた。だけどここまでするほどだったのかな。一体いつから、ガイエンはこんな事を考えてたんだろう。
もしかしたら私が余りにもふがいなかったからかな。それだとガイエンの事何も言えない。
「あの人はこの国を強くしてくれる。アンタと違ってな」
「強く?」
それっていつかどこかで聞いたような事なのかな。なんだか思考があの人に似てきてる気がするよガイエン。それを否定して、三人で倒した筈のグラウドと同じなの?
そう言えば、この人達……親衛隊からはあそこの臭いがする気がする。レイアード……そんな感じがしないでもない。
もしもそうなら……やっぱりダメだよ。このままじゃいけない。私はやっぱり力を込めるのをやめる訳にはいかないよ。
「ああ、この国はこんな物じゃないとな。カーテナがあれば三国の均衡も崩せていける! 生ぬるい仲良しこよしなんて今日までだよ」
私達がカーテナを手にして頑張った結果を総崩しにする気なんだ、ガイエンは。その力を見せつける事で、復権を示したアルテミナス。それで三つの大国のパワーバランスは拮抗して、今や侵略は殆ど行われなくなった。
いつかの殺伐とした空気は無くなったのに……何でまたそんな事をやる必要があるんだろう。私達は望んだ結果を手にした筈じゃないのかな。
確かに良いことばかりじゃなかったけど、あんな戦場にまた誰かを巻き込む権利は私達にも無いよ。折角世界に垣根が無くなったのに、またそれを作る事なんか絶対にない。
それにこんな行動に対する答えは、もう前に出してあるんだ。
「そんな力……誰が望んでるのよ。私はもう決めてる。私は飾りだけど、それでもそんな事だけは絶対にさせない!
そう思って頑張ってきたんだもん。でもそれをガイエンが本当に望んでるなら……やっぱり私は行かなくちゃ。友達を止めるのは・・友達の役目だから!!」
ザッ――と私は黒い影に覆われた足をようやく地面に突き立てる。実際立てたのが不思議な位、感覚が無い私の足。
でもまだここから、私はタゼホを目指さなくちゃいけないもん。そしてここから脱出するためには目の前のこの親衛隊二人をどうにか倒さなくちゃ。
そう思って私は久しぶりにウインドウを開いて武器欄へ。そしてそこから懐かしい一本の剣を選択して取り出します。
久しぶりに腰に加わるこの重さ。実際それだけで辛いけど、でも支えられる様な感覚もある。前はずっとこの剣で戦ってたもん。だからこの子は私の頼れる相棒です。
もしかしたらもう抜くことは無いのかな? って思ってたけど、今の私はただのエルフだから……昔の様に無茶……やってみようって思う。
「行くとはもしやタゼホか? やめとくべきだな。カーテナもないアンタが行って何が出来る? まあそもそも、ここから出すわけもないがな」
そう言って親衛隊の二人も剣を抜く。ガイエンと同じ様なロングソードだ。それは親衛隊の基本装備。国費で揃えてあげたのに、それを向けるなんて恩を仇で返す奴らです。
それに侮って貰っては困ります。そう思い私は半身をさらして構えをとる。
「それは……残念です。国民に手は出したくないですけど、緊急事態だからしょうがない。カーテナ……確かに今はその力を持ち合わせて居ないけど……甘くみないで!
私はアギトとガイエンの二人と、この剣一本でいろんな敵を倒してきました! 私の力は決してカーテナだけじゃない!!」」
そんな宣言と共に私は駆け出します。スキルを付加した剣は黄色い軌道を描いて前へ進み。同時に私は詠唱開始。一人に剣を、もう一人に魔法をぶつけて動きを封じる。
二対一じゃどうしても不利だから。まずはどちらか一方の動きを封じるのが先決です。
「そうかもな。あの人達と一緒に居たその実力は買ってるさ。だけどな……だからどうしたってんだ。そんなフラついてる剣じゃ何もさせないぜ!!」
「――っぐ……きゃあああああ!!」
速い! と思う間も無かった。だって見えなかったから。私の剣は簡単に避けられて、その直後にお腹に攻撃が入った。
そして簡単に吹っ飛んで、今は黒いクリスタルにぶつかって止まった所。久々の戦闘は、やっぱり結構痛い。て言うか
「私も……随分弱くなったものです」
そう呟かずに居られない光景。何にも上手く行かないな。自分の情けなさに失望だよ。そしてこんなに鈍ってた事も愕然な事実。
ってそれは当然か。あれからずっと、私はアルテミナスに繋がれてたもん。偶に外に行くときも、私が剣を抜くことなんか無かったし、何よりもカーテナは圧倒的すぎて面白味がないよ。
私なら目測出来れば魔法と同じくらいの距離からでも攻撃できるし。見えないカーテナの力に逃げ場なんてない。基本数発で滅多打ちで終わっちゃう。
こっちは軽く振ってるだけなのにね。だからこんな生の戦闘は忘れちゃう。いろんな物が見えなくなって、出来なくなってる。
実際、さっきの詠唱は失敗してたし……情けない。何にも私は出来ないのかな。ずっと俯いてるだけなんてもう嫌なのに。
「あんまり無茶しsないでくださいよアイリ様。そんな状態で何ができます? いや、万全でも今のアナタに負ける気などしないけどな。
だから大人しくしててくださいよ。あんまり痛めつけると、俺らがガイエン様に怒られるんだからさ」
そう言って近づいてきた奴が剣を私に向ける。あんまり痛めつけると? それってある程度は痛めつけてもいいって事?
まさかガイエンがそんな事……と思いたい。だけどもうここまでやってるんだよね。私を使ってガイエンはカーテナを振るってる。
それは自身にリスクの無い方法だもん。私の事なんて、もうどうでもいいって事なのかも知れない。だってガイエンはきっと知ってた。私がどうなるか。
その時、今まで口を開かなかった方の人が初めて言葉を喋った。
「やめておけ。ガイエン様は不用意に傷つけるなとおっしゃった。この方は大切な方だ。それに今ので気付かれただろう。
自分が戦闘できる状態で無いことを。大人しくしているしかないとな」
そう言って興味なさげに私に背を向けるそのエルフ。そして剣を向けてた方もつまらなそうに「はいはい」言いながら剣を納めた。
「人形は人形らしくしてて下さいねアイリ様」
そう言って奴も背中を向ける。悔しかった。何も出来ない自分が……手にしたと思っていた物が手のひらから流れ落ちていく感覚をどうする事も出来ないのかな。
「そ……んな……事ない!! 人形……なんて……もう言わせないんだから!!」
私はもう一度立ち上がる。まだ全然私はやれる。諦めなければどうにか成るって私は知ってるもん。どうにか成らなくても、諦めない行動を取ることが大事。
この剣を握ってる時、そして最初の頃のカーテナと共に突き進んだ侵略の日々はそうだった筈だよ。私はいつの間にか弱気に覆われてた……だけどそれも今日で終わり。
もう一度私は目指してみる。今度こそみんなでわかりあえる国を。その為には、アギトもガイエンもどっちも必要だもん。
このアルテミナスのピンチに、喧嘩何かいつまでもやってる場合じゃないよ。
すると私の様子を横目で見た親衛隊二人が大きなため息を付いていた。そしてお互いを見てこう言った。
「おいおい、どうするよアレ? 懲りてないようだぜ? 分からせた方がいいんじゃねーの?」
「仕方ない。だが殺すなよ」
「当然」
一人のよく喋る方の親衛隊が剣を抜いて、嫌な顔で再び近づいてくる。実際私をいたぶりたかったとでも言うような顔だ。
正直ゾッとするような感じ。だけど私は引かないよ。前に進むと決めたから。重い腕に力を込めて、今度は両手でしっかりと剣を握る。
体を覆う黒い影がどんどん顔にまで近づいてる気がする。気持ちを強く持ってなきゃ、たちまち私もこの闇に飲み込まれてしまいそう。
心と体で対する物が違って、実際は立ってるだけで一杯一杯。さっきの事を教訓に、自分から攻める事が出来ないよ。だけどどの道、今の私には彼の剣線一つ受けきる事も出来ないかも知れない。
そう思うと、こうやって睨みあうばかりじゃこっちが不利になるばかり。だって私は変なステータス異常を食らって状態に近いもん。
この影がその原因。動かないのもじり貧で、動けば当たる確率何て低いって、凄い賭にでてるよ私。でもよく考えたら、勝てない相手に私はいつだって向かっていったっけ。
アギトは迷惑がってたけど、一度も私を置いた事は無かったな。アギトは偉いよね。こんな私に付き合って、稼いだ時間を不意にしてくれてたんだもん。
そしてそれが出来てたのは隣に絶対にアギトが居たからだって分かるよ。だって今の私は……こんなにも情けない。
影のせいとかだけじゃなく、普通に怖いと思うもの。でも進まなきゃ、今度は私から誰の手も離さないように掴むために。
「やめといた方が良いですよ? アナタの剣なんて掠りもしないんだから。まあ少し抵抗してくれた方がこっちも楽しくやれるんですけどね」
「私は……アナタの遊びに付き合ってる場合じゃないんです!!」
何が抵抗してくれた方が楽しめますだ! ただの変態じゃないですか。私は両手で握った剣を大きく振り上げて、目の前の親衛隊を一刀両断する気で振り下ろします。
だけどそれを横に軽くそれて交わす親衛隊。すると今度もまた同じように、このタイミングで奴の剣が迫ってきます。
「ふん、おかしな事をいいますねアイリ様は。この世界そのもの、LRO事態が遊びじゃないですか! ここだけでも身勝手に自分勝手に、生きるのが何が悪い?
俺達はもっと住みやすくしようとしてるだけだよ!!」
迫る剣を避けることも、はじく事も、防ぐことも、今の私には出来ない。この手に有る剣を放さない様に握りしめるだけで精一杯。また痛いの来るとわかりながらも、私はどうすることも出来ない。
(なら……それなら!!)
覚悟を決めた私は迫る剣に向かって行く。逃げることも避けることも防ぐことも出来ないなら、せめて攻め続ける事をするだけです。
後何回振れるかも分からない剣。それならこのタイミングなら確実に当たる筈。有る意味、良い選択じゃないのかな。
問題は攻撃のインパクトに耐えて振り切れるかだけど、やるってもう決めたんだ。
「小賢しいですよアイリ様!!」
「ああああああああああああ!!」
奴の言葉に返す余裕なんて無い。こっちは剣を支えて振り切るのに全神経を集中してる。そして奴の剣が私に食い込む……まさにその時だった。
どこからともなく現れた小さな影が、私の体を貫く筈だった剣を弾いた。
「何!?」
「今だ! アイリ様! 遠慮なんていらない! やってしまえ!!」
その声に促されて私は全身全霊を持って剣を降る。そしてとても遠くに感じれた奴の体に食い込む、その感触が確かに私の手には伝わってきた。
大きな音を立てて吹き飛んだのは親衛隊の一人。その光景にもう一人は驚いていた。そしてそれは当然私もです。誰が一体……その時、どこからともなく情けない声が聞こえる。
そして空から落ちてきたのは一人のエルフ。ポカンとする私たちの間で彼らは言いました。
「遅いよノウイ君。と言うか、位置の算出が甘い」
「うう、それはテッケンさんが飛び出すからっすよ!」
それは心強い私の味方? でも間違いなく、私の心の光がまた一つ強くなった気がします。
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