美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

H672

「さて、これでどうなの?」

 私はそうズラララバライトに聞くよ。ついでに脱いでた服をもう一度きる。一応もう一つの私の体には簡単な服をはおらせておいた。タオルを掛けて置くだけでいいかな? とか思ったけど、ちょっと私が美少女過ぎてタオルをはおらせておくだけでかなりエロかったらから、ちゃんと服を着せたよ。上からスポッと着せられるワンピースはこういう時ありがたい。

 まあ私は神だし、体に添わせて服を生成するくらいは簡単だけどね。でもさすがは私、無地のワンピースを着ても絵になる。惜しむらくは表情だね。なにせ魂も何も入ってないから無表情というか、目をとじた状態だ。

 

(そのくらい自分で調べるべきだろう? まあやってやるがな)

 私に甘いズラララバライトである。やってくれるとおもった。てか自分は馴染みすぎて、よくわかんないんだよ。

(少しそっちに魂を移動してみろ)

(わかった)

 魂が入ってない状態ではわかりにくいのかそんな要望がきた。とりあえず私は2つ目の体に手をおく。おっぱいの所に手をおいて、そしてそこから魂を移動させた。

「う……ん」

 私は何度か目をパチパチとして具合を確かめる。すると目の前の私が倒れてきた。おっぱい同士が重なり合ったよ。とりあえず私が私自身を支えた。初めて使う機能が上半身は多いせいか、この建物の照明が目に痛いって思った。すぐに収まったけどね。下半身はこれまで使ってきた下半身だが、こっちの体は上半身は新品だからね。

 だからこの目を使うのも初めてだったからこういう事が起きたのかもしれない。私は自身でもこの体の具合を確かめる。

「うん、いつもの感覚と同じだね」

 さっき、私が過去の自分をもとに作った体に入った時はなんか窮屈さがあったわけだけど、この体にはそんな感覚はない。違和感は皆無だ。感覚的には一緒。これは成功してるんじゃない? 

(ふむ……寸分たがわないな。問題はないだろう)

「よしよし」

 ズラララバライトからもお墨付きをもらったから、この体は私を完全に再現してると言えるだろう。

「ですがラーゼ様、そのままでは過去に送り込むことは出来ませんよ。エネルギーが普段のラーゼ様と同じです」

「そうなんだよね」

 ドラクの忠告は最もなんだよね。てか、私自身が行けないから、過去の私を作ったわけだし。でもそれでは私という存在を完璧に再現することは出来なかった。だからこうやって自身を2つに切って、そこから再生させる事で全く同じ体を用意したんだ。

 でもこれって、今の私の体だからね。神の体。実際どこでアップグレードしたのかは知らないが、過去の私よりも強力なんだよね。

(そこは様々な手段で弱体化を施すしか無いだろう。それに魂も適当な魂に貴様の記憶を分け与えても意味は無いようだぞ。貴様の魂を分割して入れたほうがいい)

「魂まで切り貼りしないとだめなんだ……」

 もうなんでもありだな……とか思った。

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