美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H626
「ドラク!?」
なんか繋いだ手からピリピリとした変な感じが伝わってくる。聖杯を埋め込んだ影響だろう。なんかいつは黒い靄だからあんまり感触とか無い。むしろなんかひんやりした感覚というか、そんな感じだし、触手はちょっとむめりけがあるわけだけど……そのぬめりけがなくてなんかピリピリする。
やっぱり聖杯という超特大のシステムを組み込んでるのだ。ドラクに負担がないわけない。けどきっと頑張ってくれるだろうっておもってるよ。
「頑張って」
私はそう声にして片手で握ってた手を両手にしてあげる。そして私の思いが伝わるように願うよ。いや、エネルギーがっぽがぽ……とか思ってないよ。ちゃんとドラクを応援してる気持ちが一番だから!!
「てかよく考えたら、宇宙の聖杯が稼働するよりも、ドラクに埋め込んだ聖杯が起動するほうが早いよね?」
「そうだな。エネルギーの総量が違うからな」
まずは聖杯に宇宙のエネルギーを満たすために、なかなかの年月が必要だ。そこはどうしようもないんだよね。私たちが無理やり詰めていく方法も取れないわけじゃないが、それはおすすめされなかった。
なぜかというと、聖杯に無理がかかるから……ってことだ。ちゃんと聖杯のペースで満たすことで、聖杯と宇宙が馴染むらしい。システムの統合的なものだからね。急がないほうがいいらしい。時間をかけでもゆっくりやることで齟齬が発生しなくなるってことらしい。それならまあ……しょうがないよね。
けどこの宇宙だからまだ数百年で済むとも言える。なにせまだ私たちの宇宙はできたてである。他の宇宙に比べたらまだまだ星もエネルギーも少ない。だからある意味で聖杯をおくのにベストタイミングといえる。
これが成熟した宇宙とかになると、それこそ聖杯を満たすだけで数千、数万……それこそ更に長い時が必要になるはずだ。まあそれでも神にとって時間なんて……ね。成熟してる宇宙の神が何してるのかってよくわかんないしね。
私たちは慌ただしく星を成長させる為に動いてるが、成熟してると、もう慌ただしく動かなくても良くなると思うんだよね。そうなると満ちるまで寝るとかさ……できそう。それだと羨ましい。まあけど、そんな奴等に一瞬で追いついてあげよう。
「ドラクの中で幾ら聖杯が稼働しても、結局は宇宙の方がエネルギー的には大きいでしょ。大丈夫大丈夫」
一個人で宇宙のエネルギーの総量を超えるなんてないない――このときの私はそう思ってた。
なんか繋いだ手からピリピリとした変な感じが伝わってくる。聖杯を埋め込んだ影響だろう。なんかいつは黒い靄だからあんまり感触とか無い。むしろなんかひんやりした感覚というか、そんな感じだし、触手はちょっとむめりけがあるわけだけど……そのぬめりけがなくてなんかピリピリする。
やっぱり聖杯という超特大のシステムを組み込んでるのだ。ドラクに負担がないわけない。けどきっと頑張ってくれるだろうっておもってるよ。
「頑張って」
私はそう声にして片手で握ってた手を両手にしてあげる。そして私の思いが伝わるように願うよ。いや、エネルギーがっぽがぽ……とか思ってないよ。ちゃんとドラクを応援してる気持ちが一番だから!!
「てかよく考えたら、宇宙の聖杯が稼働するよりも、ドラクに埋め込んだ聖杯が起動するほうが早いよね?」
「そうだな。エネルギーの総量が違うからな」
まずは聖杯に宇宙のエネルギーを満たすために、なかなかの年月が必要だ。そこはどうしようもないんだよね。私たちが無理やり詰めていく方法も取れないわけじゃないが、それはおすすめされなかった。
なぜかというと、聖杯に無理がかかるから……ってことだ。ちゃんと聖杯のペースで満たすことで、聖杯と宇宙が馴染むらしい。システムの統合的なものだからね。急がないほうがいいらしい。時間をかけでもゆっくりやることで齟齬が発生しなくなるってことらしい。それならまあ……しょうがないよね。
けどこの宇宙だからまだ数百年で済むとも言える。なにせまだ私たちの宇宙はできたてである。他の宇宙に比べたらまだまだ星もエネルギーも少ない。だからある意味で聖杯をおくのにベストタイミングといえる。
これが成熟した宇宙とかになると、それこそ聖杯を満たすだけで数千、数万……それこそ更に長い時が必要になるはずだ。まあそれでも神にとって時間なんて……ね。成熟してる宇宙の神が何してるのかってよくわかんないしね。
私たちは慌ただしく星を成長させる為に動いてるが、成熟してると、もう慌ただしく動かなくても良くなると思うんだよね。そうなると満ちるまで寝るとかさ……できそう。それだと羨ましい。まあけど、そんな奴等に一瞬で追いついてあげよう。
「ドラクの中で幾ら聖杯が稼働しても、結局は宇宙の方がエネルギー的には大きいでしょ。大丈夫大丈夫」
一個人で宇宙のエネルギーの総量を超えるなんてないない――このときの私はそう思ってた。
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