美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

H562

私は今、宇宙ステーションの中にいる。あれから、なんだったら案内しましょう――と言うことで内部にお招きされた。私が入って歩いてると、なんかめっちゃ注目される。いやまあ当然といえば当然だ。私が超絶可愛い……というのはそうだけど、どうやら彼らにとっては刺激が強い服装らしい。いや、ただのシンプルなワンピースなんだけどね。けどここの人達は皆さん、内部でもどうやら外に出てきた様な服装をしてるらしい。

 てか他に服が無い。あれは戦闘服みたいな物なのかと思ってたが、どうやらそうじゃなくて普通にこれしか無いらしい。

「支給品ですので。ですが機能的ですよ」

 との事だった。まあ男はそれでも良いと思う。けど女の子は可愛くしようよ。そうした方が貴方たちだって良いでしょうに。私にこれだけ注目するって事は、そういう感情がないわけじゃないだろうしね。

 皆さん私の露出してる腕や足、それに首筋とか鎖骨に目が行ってるのがわかる。もちろんまずは顔に集中してるけどね。とりあえず宇宙ステーションの内部を案内されるわけだけど、いやーめっちゃ広い。一つの星というか、快適に住めるように閉塞感がまるで無いね。最初に入ったところはなんか殺風景な感じで、通路とかも無機質だった。それこそなんか長方形の通路がずっと続く……みたいなさ。けどエレベーターにのって、下にいってなんか軍用的な所からもっとカジュアルな所へと出ると、なんと空があった。そしてそのしたには自然と街が広がってる。

「すごっ」

 といったけど、私はその言葉を手で押さえ込んで「うわぁー、綺麗!」と言い直した。いやほら、イメージって大切じゃん? 私という美少女には相応しい言葉遣いとかリアクションがある訳で、私はそういう夢を壊さない女子だよ。

 けどこれは本当にびっくりだ。だってまさか丸々街が入ってるなんて思ってなかった。なんかもっとビジネスホテル的な所で暮らしてるのかと……普通に家とかビルとか建ってるのが見える。先の方は見えないし、これはかなり広いだろう。もしかしたら街とかもここだけじゃ無いのかもしれない。確かにこれなら星にいる必要ないね。

 私は納得したよ。てか今更だけど……重力もあるんだよね。入ったばっかりの所は流石に無重力だったけど、ある程度内部に行くと重力が発生してた。これは私が観てきた文明の中でダントツに発展してると行って間違いないね。

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