美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H501
ベルちゃんと聖女ちゃんの戦いが始まりました。いや、聖女ちゃん的にはまだ戦いには乗り気ではない。だから彼女が率いてきた聖騎士と軍勢が一斉にベルちゃんに向かって魔法を放ちます。しかも隙を生じさせないように、何隊かに分けて魔法を放っていきます。えげつないことをするね。
もしかしたら二人の会話を聞いてて、聖騎士達は怒ってるのかもしれないね。何せ自分達が信奉する聖女ちゃんを殺すとかベルちゃんは言ってるし、そしてその名誉も名声も全て自分のものにしようとしてる。
それが彼らは許せなくて、とても容赦ない攻撃手段を執らせてるのかもしれない。それなりの数がいるから、彼らの攻撃は十分くらい続いた。そして枯渇し欠けた魔力を聖女ちゃんの魔法によって回復させる。あれだけの人数の魔力を回復させるとか……聖女ちゃんはやっぱりなかなかにチートだね。
でもそのチートッぷりではベルちゃんも今や負けては居ない。魔法のせいでもうもうと立ちこもった煙が晴れても……ベルちゃんは何食わぬ顔でそこに居た。
「もう終わり?」
こてっと顔を傾けてそういうベルちゃんは、可愛かった。さっきまで殺そうと魔法を放ってた兵士達の何人かはそれで躊躇いが出たみたい。やっぱりこの世界の人間、可愛いに弱いね。仕方ないけど。それは私のせいだし。いやけど、可愛いに負けるのなら……仕方ないよね。
まあけど流石に聖騎士達はそんなベルちゃんに惑わされたりはしない。なにせ心の底から聖女ちゃんを愛してる連中で真なる忠誠を誓ってるからね。
「ゆくぞ! 聖女様の為に、我ら聖騎士が闇を討ち滅ぼす!!」
そう言って聖騎士達は魔法によって馬を出した。白い馬。ペガサスである。いやそれがあれば大陸間越えられたじゃん……といいたいが、戦力を渡らせるためには船が必要だったね。ペガサスは精々が二人くらいしか乗せられないしね。
二十くらいのペガサスがその翼を大きく広げて飛び出す。十は高度をとって、残りの十が沼の上すれすれ飛んで突進をかける。彼らはお飾りじゃなかったその剣を抜いて、その剣に更に魔法をのせている。そしてペガサスと一体化したような光の槍となり、十のペガサスがベルちゃんへと向かって突進していく。
「ふふ、私の素晴らしさを教えてあげるわ」
そういった瞬間、沼から手が出てきて、対応できなかったペガサスがその手に飲み込まれて沼の中へと消えていく。それでも、怯まずに何体かのペガサスがベルちゃんへと迫る。
もしかしたら二人の会話を聞いてて、聖騎士達は怒ってるのかもしれないね。何せ自分達が信奉する聖女ちゃんを殺すとかベルちゃんは言ってるし、そしてその名誉も名声も全て自分のものにしようとしてる。
それが彼らは許せなくて、とても容赦ない攻撃手段を執らせてるのかもしれない。それなりの数がいるから、彼らの攻撃は十分くらい続いた。そして枯渇し欠けた魔力を聖女ちゃんの魔法によって回復させる。あれだけの人数の魔力を回復させるとか……聖女ちゃんはやっぱりなかなかにチートだね。
でもそのチートッぷりではベルちゃんも今や負けては居ない。魔法のせいでもうもうと立ちこもった煙が晴れても……ベルちゃんは何食わぬ顔でそこに居た。
「もう終わり?」
こてっと顔を傾けてそういうベルちゃんは、可愛かった。さっきまで殺そうと魔法を放ってた兵士達の何人かはそれで躊躇いが出たみたい。やっぱりこの世界の人間、可愛いに弱いね。仕方ないけど。それは私のせいだし。いやけど、可愛いに負けるのなら……仕方ないよね。
まあけど流石に聖騎士達はそんなベルちゃんに惑わされたりはしない。なにせ心の底から聖女ちゃんを愛してる連中で真なる忠誠を誓ってるからね。
「ゆくぞ! 聖女様の為に、我ら聖騎士が闇を討ち滅ぼす!!」
そう言って聖騎士達は魔法によって馬を出した。白い馬。ペガサスである。いやそれがあれば大陸間越えられたじゃん……といいたいが、戦力を渡らせるためには船が必要だったね。ペガサスは精々が二人くらいしか乗せられないしね。
二十くらいのペガサスがその翼を大きく広げて飛び出す。十は高度をとって、残りの十が沼の上すれすれ飛んで突進をかける。彼らはお飾りじゃなかったその剣を抜いて、その剣に更に魔法をのせている。そしてペガサスと一体化したような光の槍となり、十のペガサスがベルちゃんへと向かって突進していく。
「ふふ、私の素晴らしさを教えてあげるわ」
そういった瞬間、沼から手が出てきて、対応できなかったペガサスがその手に飲み込まれて沼の中へと消えていく。それでも、怯まずに何体かのペガサスがベルちゃんへと迫る。
コメント