美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

H462

 私は結界内に再びアクトパラスとドラゴンたちの戦いの影響で散らばってる肉片とかを集める。そしてそれをドラゴンのなれの果てに与えつつ、適度に星の種にひっつけていく。まあけど適度とか言ってるが、その適度がわかんないんだよね。心持ち、すくなめにしてる。だってつけすぎるとね……

(ママ、どうしたの?)

 なんかドラゴンの肉片を与える度にちょっとずつしっかり受け答えが出来てきてるような……そんなきがする。てかまたドラゴン増えてるね。いつの間にか頭が二つあるドラゴンがが何体かいる。そいつらは魔法というか、天変地異くらいの所業を簡単に起こせるみたい。それには今まで一番力強く戦ってた緑色のデカいドラゴンもたじろいでる。今までのドラゴンもブレスとか羽ばたきによって、なにか起こすことはあっても、なんか普通にぶつかったりかみついたり……が考えてみたら多かった気がする。
 そんなに魔法を見なかった。でも使えないはずがないのだ。だってドラゴンだよ? 神にも並び、宇中を管理してるドラゴンたちが魔法とか使えないわけがない。でも使ってなかった。舐めプしてたのかな? とか思ったけどゼンマイに聞いて見るとそうじゃないらしい。

「ドラゴンは魔法抵抗力が高い。ドラゴン同士だと生半可な魔法では効果的ではないからな。だから肉弾戦になる。ドラゴンの牙や爪には破魔の力があるからな。そっちのほうが強力な防御力を持ってるドラゴンにも通りやすい」

 と言う事だった。どうやらドラゴンにとって魔法は雑魚用だったらしい。こっちからしてみたら、強力な魔法とかはまさに最終兵器なんだけどね……結局はその牙や爪で戦うのが一番とは……贅沢な奴等だね。でもそっか……爪や牙には破魔の力があるんだ。どうりでどの部位も伝説級なわけだよ。いや神話級かな? まあそこら辺の序列は曖昧だけど。とにかく新しく参戦してるドラゴンは羽の数もなんか四枚くらいあるし、首は二つあるし、よく見たら脚もなんか二重になってる? まるで元は二体だったドラゴンがくっついたかのような……そんな感じだね。でもなんか雑に融合してない? いや、強いけどね。ついには一番強固だった緑色のでっかいドラゴンの半分くらいがブレスというか、魔法とブレスを組み合わせたとんでもない威力の攻撃で吹き飛んだしね。あれはヤバい、私たちも踏ん張らないと吹っ飛びそうだった。流石のゼンマイも結界を強固にしてたしね。そしてその攻撃の後にはなんか新たな銀河が生まれてた。ドラゴンが達が暴れると、そのエネルギーが宇宙に放出されて、銀河を生む……そして塵芥がその銀河で長い時間をかけて星へといたり、そこでいくつもの生命、世界が生まれていく……と言う流れが宇宙の歴史みたい。
 こうやって考えると、神ってドラゴンよりも後に生まれてるよね? だからドラゴンは神をなかなかに見下してるというか、何というかって態度なのかも? この広大な宇宙のどこかには最初のドラゴンが生まれた場所とか存在するのだろうか? そしてそれは自然発生的な物なのかな? 宇宙が先かドラゴンが先か神が先か……これって絶対に分からない問題なのかな? 
 まあそこまで興味ないけど。とりあえず新しい銀河はとても興味がある。なにせあれだけのエネルギーで出来た銀河だ。それに魔法とかバリバリと使うドラゴンのエネルギーだし、そういう力が豊富に漂ってそう。私的にはせっかく作る世界は魔法とかがバリバリと使える感じの世界がいい。
 記憶にある科学重視の世界もいいけど、どうせならハイブリッド形式にならないかなーなんて夢想してみたり。けどまだ一度も生命を誕生させてない私にはただの皮算用だね。ドラゴンのなれの果て? あれはノーカンだ。とりあえず新たな銀河に私はまたまた星の種を送り込む。

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