美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H459
ゼンマイが銀河を食い尽くしたドラゴンのなれの果てを潰そうとしてる。はてさて、これの失敗はなんだったのか……バランスが難しい。だってドラゴンの一部分をくっつけないと、星まで育てるのが超大変だ。まあ今回はつけすぎたんだろう。もうちょっと自重すれば、あんなことにならない気がする。
(ママ……)
ふむ、とりあえずいくつか貰ってる星の種を取り出して、またまた外側を見る。間も変わらずにアクトパラスの奴はドラゴンと死闘を繰り広げてる。アクトパラスも負傷とかしてるんだけど、すぐに回復してるように見える。そもそもがアクトパラスは再生能力が元から高そうではあるが……それにしても……ね。
こうやって見てるとアクトパラスはその体をベースであるタコ的な奴から色々と変化させたりしてる。堅そうな鱗があるようになったり、棘が出たり、刃になったりとか色々だ。
それに一部の脚をドラコンの顔に変えてブレスを吐き出す……とかもやってるし……応用性高い戦い方してる。もう今の領域に達してしまったら、私では手が出せないね。一矢報いる……なんて気さえ起きない。そもそもする気も無いが……私は勝ちたいのであって、やり返したいわけじゃない。しかも一瞬しか勝ち誇れないなんてそんなの無意味だ。だから私はこうやって大人しくしながら爪を研いでるわけだ。
宇宙も変わって、元の宇宙にもうアクトパラスとゼンマイは未練なんて無いだろうから、下手にちょっかいをかけることもないだろう。なら、あれはそのままで……私の希望はずっとあると言うこと。焦ることはない。多分ね。まあ焦ってもどうしようもないんだから焦ることも出来ないんだけど。
(ママ……)
うん……さっきからなんかママとか呼ばれてる気がするけど……実際はママなんて可愛く呼ばれてるわけじゃない。ババアと呼ばれてる気もする。なにせザアザアと電波悪いみたいに聞こえるからね。これってもしかして……私はちらっとそれをみる。なんかかなり小さくなってるが、そこにはまだ銀河を食べた黒い何かが……ドラゴンのなれの果て……まあドラゴンにさえなれてない何かなんだが……それからこの声は聞こえてるのだろうか? ただ食欲しかなかったんじゃないの? 意思があるとは思ってなかったよ。
でもババアはカチンとくるからね。反応はしない。いや実際ママと呼んでると思うけど、ババアとも聞こえるからね。もっと上手く発音できたらゼンマイを止めてたかもしれない。
(いや、仮にママと呼ばれても不快だったかも。やっぱりお姉さんとかねえねえとか姫とかそこら辺ならね)
母になる! とか言ってたけど、ママと呼ばれるのにはまだ抵抗が……ね。それにそれさえ飛び越えてババアとか言う奴に慈悲はない。そのまま死んでろ。
(ママ……美味し……そう。とっても……)
ふむ……
「ちょっとまってゼンマイ」
「どうした?」
美味しそうはなんか琴線に触れた。だって私、美味しそうじゃん。スーパー美少女ラーゼちゃんは誰が見ても美味しそうだからね。なんだ? 分かってるのか? 見る目があるなら救ってあげてもいい。でもそうじゃなかったらゼンマイに言ってこのまま潰して貰おう。
「私のどこが美味しそうかいってみなさい」
ゼンマイのことは無視して私はその何かにそう言ってやった。
(ママ……)
ふむ、とりあえずいくつか貰ってる星の種を取り出して、またまた外側を見る。間も変わらずにアクトパラスの奴はドラゴンと死闘を繰り広げてる。アクトパラスも負傷とかしてるんだけど、すぐに回復してるように見える。そもそもがアクトパラスは再生能力が元から高そうではあるが……それにしても……ね。
こうやって見てるとアクトパラスはその体をベースであるタコ的な奴から色々と変化させたりしてる。堅そうな鱗があるようになったり、棘が出たり、刃になったりとか色々だ。
それに一部の脚をドラコンの顔に変えてブレスを吐き出す……とかもやってるし……応用性高い戦い方してる。もう今の領域に達してしまったら、私では手が出せないね。一矢報いる……なんて気さえ起きない。そもそもする気も無いが……私は勝ちたいのであって、やり返したいわけじゃない。しかも一瞬しか勝ち誇れないなんてそんなの無意味だ。だから私はこうやって大人しくしながら爪を研いでるわけだ。
宇宙も変わって、元の宇宙にもうアクトパラスとゼンマイは未練なんて無いだろうから、下手にちょっかいをかけることもないだろう。なら、あれはそのままで……私の希望はずっとあると言うこと。焦ることはない。多分ね。まあ焦ってもどうしようもないんだから焦ることも出来ないんだけど。
(ママ……)
うん……さっきからなんかママとか呼ばれてる気がするけど……実際はママなんて可愛く呼ばれてるわけじゃない。ババアと呼ばれてる気もする。なにせザアザアと電波悪いみたいに聞こえるからね。これってもしかして……私はちらっとそれをみる。なんかかなり小さくなってるが、そこにはまだ銀河を食べた黒い何かが……ドラゴンのなれの果て……まあドラゴンにさえなれてない何かなんだが……それからこの声は聞こえてるのだろうか? ただ食欲しかなかったんじゃないの? 意思があるとは思ってなかったよ。
でもババアはカチンとくるからね。反応はしない。いや実際ママと呼んでると思うけど、ババアとも聞こえるからね。もっと上手く発音できたらゼンマイを止めてたかもしれない。
(いや、仮にママと呼ばれても不快だったかも。やっぱりお姉さんとかねえねえとか姫とかそこら辺ならね)
母になる! とか言ってたけど、ママと呼ばれるのにはまだ抵抗が……ね。それにそれさえ飛び越えてババアとか言う奴に慈悲はない。そのまま死んでろ。
(ママ……美味し……そう。とっても……)
ふむ……
「ちょっとまってゼンマイ」
「どうした?」
美味しそうはなんか琴線に触れた。だって私、美味しそうじゃん。スーパー美少女ラーゼちゃんは誰が見ても美味しそうだからね。なんだ? 分かってるのか? 見る目があるなら救ってあげてもいい。でもそうじゃなかったらゼンマイに言ってこのまま潰して貰おう。
「私のどこが美味しそうかいってみなさい」
ゼンマイのことは無視して私はその何かにそう言ってやった。
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