美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H324
「彼にあんな事をしてこのまま去ろうなんて冗談じゃないわよ!!」
「そうよ!! このまま彼が死んだらどうするの!?」
「自業自得じゃないの?」
私はあっさりと興奮する女どもに言ってあげた。どっちも頑張って化粧してるけど、アイドルには程遠い見た目だね。
彼女達には私が変えた世界の法則も適用されそうにない。可哀想な人たちだ。まあどうでもいいけど。
「自業自得ですって?」
「あんな事をしといてよくそんな……」
二人はワナワナと震えてる。そんな折、この場にいる男性が手を挙げた。
「私が診てみよう。これでも町医者をやってるからね」
「お願いします!」
「彼を! 彼を助けて!!」
なんか悲劇の主人公みたいにあいつなってるけど、どう考えても自業自得だよね? 私はそう考えながらも、二人共町医者とかなるやつと共に吹っ飛んだ男のところに行ったからちょうどいい。
これで私の邪魔をする奴はいなくなった……と思ったらまだたくさんいた。
「君は偉いのかもしれない。見た目から何か雰囲気あるし、とても位の高い御令嬢なのだろう。だが、この街はそう言う横暴は許されない。
我らの王も、そしてエデンにおわすラーゼ様だって君のような輩を許すような方じゃない! だから今のうちにきちんと謝罪したほうがいい」
ごめんだけど、それって私なんだよね。私の人気が高いのはありがたいことだ。けどこの見た目で人気ないってありえないからね。
なにせ私は宇宙一の美少女だし。誰もが好きになる容姿を私はしてる。
(でも自分たちの都合の良いように私って言う人物像を歪めないでほしいな)
確かに私って普段は天上人だからね。勝手に想像するしかないのはわかる。でも私はそんな洗練潔白じゃないし。
「滑稽ですね」
「「「何を!!」」」
「誰も彼も滑稽で、おかしくなっちゃいますよ」
「女と思って穏便にしてやろうかと思ったのに……」
「こいつには教育が必要だろう」
「ああ、そのようだ」
どうやら私とやりあう気みたいだけど、私はここであんた達と遊んでる場合じゃないんだよ。
「せいぜいあなた達の立派な王様とかなんかに泣きついてみてください。どうせ何もできませんよ。おいで」
私はカバンからぬいぐるみを出す。黒兎と対をなす白兎だ。こっちはドレス着てるからあんまり汚したくないんだけど……まあこいつら程度に汚れはしないか。
「あのヌイグルミ、動いてるぞ!」
「でもあんな小さなので何ができるって言うんだ! 全員でかかれば−−」
「やめたほうがいいですよ」
興奮しきってるタワーの中の人々の後ろの方からそんな声がした。それはどうやらあの幼女の父親、さっきこのぬいぐるみに興奮してた変態だ。
「あれはかなりの技術で作られてます。あんな見た目でも、かなりの戦闘力を誇ってるとみていいでしょう。武器もない我々が叶うな相手ではない」
その言葉に私を襲うのを躊躇う人々。すると変態な父親が私に頭下げてきた。
「娘がわがままを言ったようですみません。こんな大事になってるとは……みなさん、娘のために立ち上がってくれたのはありがたいですが、いいのです。彼女は悪くありません」
「いや、あんたのことなんてどうでもいいのよ!」
「そうよ! そいつは彼を半殺しにしたんだから!!」
せっかく綺麗にまとまりそうだったのにうるさい女二人が吠えてる。けど私は無視することにした。
「どうやら誤解は解けたようですね。ならさっさと失礼します」
そう言って私はぬいぐるみの頭に手を置いた。そして私の力とぬいぐるみの力を混ぜ合わせる。本当なら黒兎もいたほうが完璧になるんだけど……後から合流させよう。
「シンクロ合体」
そんな言葉を呟くと、白兎のぬいぐるみがその体をたくさんのパーツにわけた。耳は私にの頭にくっつき、赤い鼻は私の鼻の頭へとくっつく。さらにヒゲもくっついてきた。そして服装ももこもこのものに変わる。けどぬいぐるみではないよ。白兎が着てたドレスが私サイズになってるのだ。白いレースと白銀の生地のドレスだ。なのに手や足はもこもこしたものになってちょっとしたギャップになった。
可愛い。しかもお尻にもまんまるい尻尾がついた。
「なっ……なっ……素晴らしい!!」
周囲の奴らの殆どが言葉も発せないほどに驚いてる中、幼女の父親は目を輝かせてた。さすがだね。けどこれ以上相手にはしないよ。
私はタワーの景色を見るためのガラス部分に近づいてそのままブチ破って外に出る。
「「「「ええええええーーーー!!!?」」」」
背後でそんな声が聞こえてた。
「そうよ!! このまま彼が死んだらどうするの!?」
「自業自得じゃないの?」
私はあっさりと興奮する女どもに言ってあげた。どっちも頑張って化粧してるけど、アイドルには程遠い見た目だね。
彼女達には私が変えた世界の法則も適用されそうにない。可哀想な人たちだ。まあどうでもいいけど。
「自業自得ですって?」
「あんな事をしといてよくそんな……」
二人はワナワナと震えてる。そんな折、この場にいる男性が手を挙げた。
「私が診てみよう。これでも町医者をやってるからね」
「お願いします!」
「彼を! 彼を助けて!!」
なんか悲劇の主人公みたいにあいつなってるけど、どう考えても自業自得だよね? 私はそう考えながらも、二人共町医者とかなるやつと共に吹っ飛んだ男のところに行ったからちょうどいい。
これで私の邪魔をする奴はいなくなった……と思ったらまだたくさんいた。
「君は偉いのかもしれない。見た目から何か雰囲気あるし、とても位の高い御令嬢なのだろう。だが、この街はそう言う横暴は許されない。
我らの王も、そしてエデンにおわすラーゼ様だって君のような輩を許すような方じゃない! だから今のうちにきちんと謝罪したほうがいい」
ごめんだけど、それって私なんだよね。私の人気が高いのはありがたいことだ。けどこの見た目で人気ないってありえないからね。
なにせ私は宇宙一の美少女だし。誰もが好きになる容姿を私はしてる。
(でも自分たちの都合の良いように私って言う人物像を歪めないでほしいな)
確かに私って普段は天上人だからね。勝手に想像するしかないのはわかる。でも私はそんな洗練潔白じゃないし。
「滑稽ですね」
「「「何を!!」」」
「誰も彼も滑稽で、おかしくなっちゃいますよ」
「女と思って穏便にしてやろうかと思ったのに……」
「こいつには教育が必要だろう」
「ああ、そのようだ」
どうやら私とやりあう気みたいだけど、私はここであんた達と遊んでる場合じゃないんだよ。
「せいぜいあなた達の立派な王様とかなんかに泣きついてみてください。どうせ何もできませんよ。おいで」
私はカバンからぬいぐるみを出す。黒兎と対をなす白兎だ。こっちはドレス着てるからあんまり汚したくないんだけど……まあこいつら程度に汚れはしないか。
「あのヌイグルミ、動いてるぞ!」
「でもあんな小さなので何ができるって言うんだ! 全員でかかれば−−」
「やめたほうがいいですよ」
興奮しきってるタワーの中の人々の後ろの方からそんな声がした。それはどうやらあの幼女の父親、さっきこのぬいぐるみに興奮してた変態だ。
「あれはかなりの技術で作られてます。あんな見た目でも、かなりの戦闘力を誇ってるとみていいでしょう。武器もない我々が叶うな相手ではない」
その言葉に私を襲うのを躊躇う人々。すると変態な父親が私に頭下げてきた。
「娘がわがままを言ったようですみません。こんな大事になってるとは……みなさん、娘のために立ち上がってくれたのはありがたいですが、いいのです。彼女は悪くありません」
「いや、あんたのことなんてどうでもいいのよ!」
「そうよ! そいつは彼を半殺しにしたんだから!!」
せっかく綺麗にまとまりそうだったのにうるさい女二人が吠えてる。けど私は無視することにした。
「どうやら誤解は解けたようですね。ならさっさと失礼します」
そう言って私はぬいぐるみの頭に手を置いた。そして私の力とぬいぐるみの力を混ぜ合わせる。本当なら黒兎もいたほうが完璧になるんだけど……後から合流させよう。
「シンクロ合体」
そんな言葉を呟くと、白兎のぬいぐるみがその体をたくさんのパーツにわけた。耳は私にの頭にくっつき、赤い鼻は私の鼻の頭へとくっつく。さらにヒゲもくっついてきた。そして服装ももこもこのものに変わる。けどぬいぐるみではないよ。白兎が着てたドレスが私サイズになってるのだ。白いレースと白銀の生地のドレスだ。なのに手や足はもこもこしたものになってちょっとしたギャップになった。
可愛い。しかもお尻にもまんまるい尻尾がついた。
「なっ……なっ……素晴らしい!!」
周囲の奴らの殆どが言葉も発せないほどに驚いてる中、幼女の父親は目を輝かせてた。さすがだね。けどこれ以上相手にはしないよ。
私はタワーの景色を見るためのガラス部分に近づいてそのままブチ破って外に出る。
「「「「ええええええーーーー!!!?」」」」
背後でそんな声が聞こえてた。
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