美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H320
「子供になんてことを……こんな状況でよくそんなことができるな!」
なにやら皆さん気が立ってる。まあ下では戦闘が繰り広げられてるからね。気が立つのもしょうがないが、それを私ぶつけるのはお門違いというものでは無いか? 彼らの怒気というか気配に反応して、バックの中のもう一体のぬいぐるみが反応しようとごそっとしたのを感じた。
(まだダメだよ)
その気になればこいつらを殺し尽くすなんてのは簡単だ。でもそれは流石に……ね。今は人種の国からの反発なんてのは無いけど、流石にそれをしたら反発勢力ってやつを生み出しかねない。
まあこっちに完全に道理があれば良いと思うけどね。今のところないからね。いや、私的にはある。だって幼女を泣かせたのは不可抗力だし。
そもそも勝手に人のものを取ろうとしたのはあっちである。子供のした事だけど、それを言って良いのは取られた側で第三者がそれをいうのは違うと思う。
要は私はすでに手打ちにしてあげたのだ。それを蒸し返すこいつらが悪くない? しかも私を悪者みたいに。そりゃあ不安で気が立ってるのかも知れないけど、幼女を庇うために女の子を責めるってどうよ。
「そうだ! 可哀想だとは思わないのか!」
「みんな必死に我慢してるんだ。耐えてるんだ! それなのに不安を増すようなことをするものじゃない。わかるだろう君だって」
なにやら激昂するだけの奴らとは違って理性的に私に語りかけて来るやつまでいる。そしてそういう奴がなんか一番イラつくよね。
理性的に悪いとか言われても、道理はこっちにあるから。お前の言葉は破綻してるんだよ。それに気付け。
「なんですかあなた達? 私が何か非難されるようなことをしましたか?」
「あんな小さい子を泣かしたじゃないか! みんな不安なんだ、その箱の中身であの子の不安が解消されるなら安いものじゃないか」
理性的に言ってくるやつはなんか上等そうな服を着て、両腕に女を侍らせてる。なんだデートか? でも女の子は二人いるな? 状況が想像できない。
そしてその両脇にいる女どもが「そうよそうよ!」と煩い。
「私がなんでそんな事をしないといけないんです? 理解できないですね」
「君には人の心がないのか? 困ってる人は助けるものだろう」
「ならあなたが助けて差し上げれば良いんじゃないですか? 私に文句を言うよりもよっぽど建設的ですよ」
本当の善人ってやつはまずはあの幼女を泣き止まそうとするだろう。それが善人というものだ。こうやって誰かを糾弾したがるようなやつはただの目立ちたがりだと思う。
「君は自分の罪をなにもわかってないんだね」
いやそんなの知らないし。なにを言ってるんだこいつは? てかさっきからこの人、動作が役者ちっくで大袈裟なんだが……イラつくな。今だって片手を頭に添えて大袈裟に頭振ってるし。
そして侍らせてる女が幼女の所へと行って何かお菓子渡してる。そういうことはやるんだ。目立ちまくってだけど。最初にやれよ。
「なにも罪なんてありませんからね」
「その心、僕が解き放ってあげるよ」
そう言ってなにやら白い歯を見せてニカッと笑ってる。うん、絶対に遠慮したい。でもなんか周囲の人たちは彼の大袈裟げで気障ったらしい動作がお好みのようだ。
不安しかなかったから不安を紛らわせるのにちょうど良い見せ物になってる気がする。
なにやら皆さん気が立ってる。まあ下では戦闘が繰り広げられてるからね。気が立つのもしょうがないが、それを私ぶつけるのはお門違いというものでは無いか? 彼らの怒気というか気配に反応して、バックの中のもう一体のぬいぐるみが反応しようとごそっとしたのを感じた。
(まだダメだよ)
その気になればこいつらを殺し尽くすなんてのは簡単だ。でもそれは流石に……ね。今は人種の国からの反発なんてのは無いけど、流石にそれをしたら反発勢力ってやつを生み出しかねない。
まあこっちに完全に道理があれば良いと思うけどね。今のところないからね。いや、私的にはある。だって幼女を泣かせたのは不可抗力だし。
そもそも勝手に人のものを取ろうとしたのはあっちである。子供のした事だけど、それを言って良いのは取られた側で第三者がそれをいうのは違うと思う。
要は私はすでに手打ちにしてあげたのだ。それを蒸し返すこいつらが悪くない? しかも私を悪者みたいに。そりゃあ不安で気が立ってるのかも知れないけど、幼女を庇うために女の子を責めるってどうよ。
「そうだ! 可哀想だとは思わないのか!」
「みんな必死に我慢してるんだ。耐えてるんだ! それなのに不安を増すようなことをするものじゃない。わかるだろう君だって」
なにやら激昂するだけの奴らとは違って理性的に私に語りかけて来るやつまでいる。そしてそういう奴がなんか一番イラつくよね。
理性的に悪いとか言われても、道理はこっちにあるから。お前の言葉は破綻してるんだよ。それに気付け。
「なんですかあなた達? 私が何か非難されるようなことをしましたか?」
「あんな小さい子を泣かしたじゃないか! みんな不安なんだ、その箱の中身であの子の不安が解消されるなら安いものじゃないか」
理性的に言ってくるやつはなんか上等そうな服を着て、両腕に女を侍らせてる。なんだデートか? でも女の子は二人いるな? 状況が想像できない。
そしてその両脇にいる女どもが「そうよそうよ!」と煩い。
「私がなんでそんな事をしないといけないんです? 理解できないですね」
「君には人の心がないのか? 困ってる人は助けるものだろう」
「ならあなたが助けて差し上げれば良いんじゃないですか? 私に文句を言うよりもよっぽど建設的ですよ」
本当の善人ってやつはまずはあの幼女を泣き止まそうとするだろう。それが善人というものだ。こうやって誰かを糾弾したがるようなやつはただの目立ちたがりだと思う。
「君は自分の罪をなにもわかってないんだね」
いやそんなの知らないし。なにを言ってるんだこいつは? てかさっきからこの人、動作が役者ちっくで大袈裟なんだが……イラつくな。今だって片手を頭に添えて大袈裟に頭振ってるし。
そして侍らせてる女が幼女の所へと行って何かお菓子渡してる。そういうことはやるんだ。目立ちまくってだけど。最初にやれよ。
「なにも罪なんてありませんからね」
「その心、僕が解き放ってあげるよ」
そう言ってなにやら白い歯を見せてニカッと笑ってる。うん、絶対に遠慮したい。でもなんか周囲の人たちは彼の大袈裟げで気障ったらしい動作がお好みのようだ。
不安しかなかったから不安を紛らわせるのにちょうど良い見せ物になってる気がする。
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