美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H190
アルス・パレスから放たれた光。それによって芋虫と怪獣が粉々になった。流石にあれだけやられたら、分裂出来る芋虫でも再生は出来ないだろう。出来るかもだけど、時間はかかるとおもう。
「でも意外だね……もっと何かあるのかと思ったけど……」
私はそうつぶやく。まあ口はないけどね。でも言ったことは本心だよ。だってアクトパラスが出した怪獣でしょ。何かもっとあるかと思った。でもそうでもなかったみたい。
敵が居なく成った巨人二体は上を見て、他のオウラムの奴らが相手してるアクトパラスとゼンマイのあの黒い浮遊物体へと駆け出した。そしてグッと膝を曲げて力をためて、地面を揺らすかの様な衝撃と共に、垂直跳びをした。
オウラムの兵士たちは翼竜みたいなのに乗って応戦してたが、はっきり言ってギリギリだった。ほぼ有効打なんて撃ててないし、なんとか落ちないように立ち回る……って感じ。向こうはアルス・パレスしか有効打を撃ててないからね。でもあの白い巨人なら違うんではないだろうか?
跳んだ巨人たちは拳を握ってる。でもあの巨人を持ってしても、アクトパラスとゼンマイの融合体であるあの黒い物体はデカイ。実際、巨人二人くらいなら、すっぽり入ることが出来るくらいにはデカイ。だからパンチをやろうとしてる巨人は大丈夫なのだろうか? てか効くの? とか思う。まあそれを検証してくれるんだろう。
巨人二体の拳が輝いてる。巨人の接近に気づいた黒いのがその触手をたくさん向けてくる。周りを飛んでるだけの雑魚であるオウラムのただの兵士よりも巨人を危険視してるんだろう。それは正しいと思う。
向かって来る触手に向かって二体の巨人は拳を奮った。でもそれは触手が届くよりはも大分早かった。でも何か――
ズギャアアアアアン
――とかいう音が響いた。すると勢いよく向かってた触手が乱れる。勢いをなくした触手に近づいた巨人達は触手を握りそれをブランコの様に使って別々に別れた。一体は更に上空へともう一体は向かってくる触手を上手く使いながら、黒い物体の下へと潜り込んでる。
「凄い動きしてるなー」
流石にあの動きはアンティカではできなさそう。それだけ素早く切れのある動きを巨人はしてる。あれだけでかくてあれだけ動けるってぞれだけでかなりの脅威だ。上に上がった方の巨人にもたくさんの触手が襲ってるが、殴ってちぎって、触手を足場にサーフィンの様に滑って光速戦闘をこなしながら、本体へと近付ている。
「あいつらの狙いってもしかして……」
私達と同じかもしれないと、私は気づいたよ。アルス・パレスが見せたこの黒い物体の弱点。それをちゃんと見逃してなかったのかも。そして触手をやり過ごした巨人二体は上下から、同時にその拳を奮った。その瞬間、黒い物体に波紋が広がって端っこの方からビチャビチャと分離してく。触手も何本か弾けた。でもこれだけでは止まらない。二体は更に拳を突き出す――連続でだ。
どうやって落ちてこないようにしてるかは知らないが、あの巨人には秘密がいっぱいありそうだから、やりようは色々とあるんだろう。とにかく巨人のラッシュで黒い物体は端の方からその体を撒き散らして、どんどんと小さくなってるのは事実だった。
「でも意外だね……もっと何かあるのかと思ったけど……」
私はそうつぶやく。まあ口はないけどね。でも言ったことは本心だよ。だってアクトパラスが出した怪獣でしょ。何かもっとあるかと思った。でもそうでもなかったみたい。
敵が居なく成った巨人二体は上を見て、他のオウラムの奴らが相手してるアクトパラスとゼンマイのあの黒い浮遊物体へと駆け出した。そしてグッと膝を曲げて力をためて、地面を揺らすかの様な衝撃と共に、垂直跳びをした。
オウラムの兵士たちは翼竜みたいなのに乗って応戦してたが、はっきり言ってギリギリだった。ほぼ有効打なんて撃ててないし、なんとか落ちないように立ち回る……って感じ。向こうはアルス・パレスしか有効打を撃ててないからね。でもあの白い巨人なら違うんではないだろうか?
跳んだ巨人たちは拳を握ってる。でもあの巨人を持ってしても、アクトパラスとゼンマイの融合体であるあの黒い物体はデカイ。実際、巨人二人くらいなら、すっぽり入ることが出来るくらいにはデカイ。だからパンチをやろうとしてる巨人は大丈夫なのだろうか? てか効くの? とか思う。まあそれを検証してくれるんだろう。
巨人二体の拳が輝いてる。巨人の接近に気づいた黒いのがその触手をたくさん向けてくる。周りを飛んでるだけの雑魚であるオウラムのただの兵士よりも巨人を危険視してるんだろう。それは正しいと思う。
向かって来る触手に向かって二体の巨人は拳を奮った。でもそれは触手が届くよりはも大分早かった。でも何か――
ズギャアアアアアン
――とかいう音が響いた。すると勢いよく向かってた触手が乱れる。勢いをなくした触手に近づいた巨人達は触手を握りそれをブランコの様に使って別々に別れた。一体は更に上空へともう一体は向かってくる触手を上手く使いながら、黒い物体の下へと潜り込んでる。
「凄い動きしてるなー」
流石にあの動きはアンティカではできなさそう。それだけ素早く切れのある動きを巨人はしてる。あれだけでかくてあれだけ動けるってぞれだけでかなりの脅威だ。上に上がった方の巨人にもたくさんの触手が襲ってるが、殴ってちぎって、触手を足場にサーフィンの様に滑って光速戦闘をこなしながら、本体へと近付ている。
「あいつらの狙いってもしかして……」
私達と同じかもしれないと、私は気づいたよ。アルス・パレスが見せたこの黒い物体の弱点。それをちゃんと見逃してなかったのかも。そして触手をやり過ごした巨人二体は上下から、同時にその拳を奮った。その瞬間、黒い物体に波紋が広がって端っこの方からビチャビチャと分離してく。触手も何本か弾けた。でもこれだけでは止まらない。二体は更に拳を突き出す――連続でだ。
どうやって落ちてこないようにしてるかは知らないが、あの巨人には秘密がいっぱいありそうだから、やりようは色々とあるんだろう。とにかく巨人のラッシュで黒い物体は端の方からその体を撒き散らして、どんどんと小さくなってるのは事実だった。
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