美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

H107

 ガヤガヤとした喧噪の中、行き成り大きな爆発が起こった。深い樹海を奥に行き、更に炎王山と呼ばれてる常にマグマが流れ出てる山を囲む様に、我らがオウラム国はある。常にマグマが流れてるなんて、そんな場所に住める訳ない……なんてのはその通りだが、この山の主が俺達の側に着いてるからそれが出来る。マグマの流れを制御して、国を囲う様にマグマは流れてる。それは守護の意味もある。

 マグマの熱自体には耐える種はいるだろう。だが、熱はエネルギーでもある。マグマ自体が大きな力を内包してるのだ。それらを使って、色々と作る事が出来る。それに俺達には人種がエデンと呼ぶ土地の片割れを手に入れてる。墜ちてしまったが、だが全てがダメになったわけではなかった。

 基本、殆どの種がずっと同じように生きてきて、高めるのは技術とかではなく力その物って感じなんだが、人種や我ら獣人は技術と言う物がいかに大事だかを理解してる。人種はそれこそ自身が弱いから、外に力を求めた結果だろう。それに数も多く、収まり切らない多様性が生まれてる。

 我ら獣人種は人種ほどに弱くはない。身体的な能力なら、かなりの物だ。だがその代償に魔法にはあまり精通してない。魔法とは便利な物で、色々と出来る。魔力があればだが。だがだからこそ、魔法が使える種はそれで満足出来てしまうのかもしれない。自分達の住む家とか、簡単に作り出したりするからな
 
 だが我らはそうはいかない。その手で作り出さないといけない。必要な物を自分たちの手で生み出していく。その課程で技術というのは積み上がっていくんだ。これを別の種は哀れだと思ってただろう。だが、今や、その技術という物がいかに大事か……彼等だってわかってる。何せ今のこの世界、誰もが真っ先に滅ぼされるとおもってた人種が生き残ってるんだ。そして悉くの上位種は潰し合ってしまった。そして残ったアクトパラス種。

 アレはあまたの上位種の力を取り込んでるからその力は既に予想も出来ない。だがぶつかるのは必然。我らがオウラムが一番危ない……ここには今、様々な種族がいる。戦いに敗れた種が多く、その数は極端に少なくい種やら、元から逃げ出した種とかが人種に下るよりもこっちがいい見たいな感じてやってきてる。

 流石に最弱とか言われてた人種に下るなんてのはプライド的に許さないらしい。でもだからこそ、そんなプライドが皆有るからこそ、オウラムという国には問題が絶えない。はっきり言って上手く回ってる……なんて言えない。殆どの種に土地を与えて、そこに勝手に住んでるだけだ。だから建物の様相とかはバラバラで統一感なんて物はない。一応我らが住んでる区画だけは、ちゃんとした文明らしくあってはいる。だが、勝手にやってる奴らがおおい。干渉を嫌う者達もいる。

 ならなんでここに来たんだと言いたいが、奴らはいうだろうやむを得ずに……と。そんな種に我らは土地を与えてる。お人好し? 違うな……そんな種でも必要だからだ。必要だからこそ、我らは生き残ってる種を集めてる。

 例え毎日、こうやって爆発が起こってどこかで問題が起こってもそれでもまだまだ足りない状況だ。

「何事だ!!」

 爆発した現場には青い炎が燃えていた。燃えてるのはこの土地に住んでる種の家か……隣接してる種は良く争う。それを延々としてきた世界だからしょうが無いのかも知れ無いが、仲間……とは言わないが、隣人だという意識を持って欲しい所だ。
 わざわざこのオウラム代表である自分が……と思うが、強い種ほど、強い奴の話しか聞かないからな。中途半端な奴を送る事も出来ない。全く仕事が増え続けて嫌になる。

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