美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
閑話 ある日のシシの日常7
「なんだじゃないわよ。あんたのせいで地面で目が……色々! 色々と大変だったんだから!」
「それは自分のせいじゃないでしょう」
(うーん)
なんか最初は彼氏!? スクープだ!! と心を躍らせたが、よく見たらかなり歳が離れてそうだし、なんか甘い雰囲気も二人の間にはない。恋愛とか……私はまだよくわからないが、最近発行されてる漫画とかでは甘い感じの奴が多い。
目とかハートにしたりね。そういうののモデルは大抵私達だから、たまにファンの人たちに心配される。なにせアイドルは恋愛禁止だからね。だからその度にあれはフィクションだと言ってるけど……正直興味はある。なにせ私達も年頃の女の子だ。そういうのに興味ないわけがない。
けど私達の一番身近な異性ってあの犬たちだからね。今は信頼してるけど……恋愛対象かというと……ね。あの二人には私達と犬たちみたいな……そんな雰囲気がちょっとある気がする。二人の間にあるのは信頼? でも悶々としててもしょうがない。
「初めまして! 私はプリムローズのシシです」
「あ、ああ。プリムローズとはこれは凄いお客様だ。どうしてこんな所に?」
「今はクリエイトさんに密着取材をしてます」
「ぷっ、君も偉くなったものだね。良かったじゃないか英雄」
「文句でもあるのか?」
「まさか」
むむ……やっぱり怪しい? 私が前出たと言うのに、私よりもクリエイトさんと喋ってる。私、こんなに可愛いのに……
「それにしても凄い格好ですね」
「最先端の衣装ですから」
「なるほど……それが最先端」
「私に降るな。そこら辺は詳しくない」
「だろうね。君はアンティカバカだし」
むむむ、やっぱり息が合ってる。通じ合ってる気がする。甘さはないが、二人とも気心を知ってるというか……よし、スクープの為だ。私は楽しく話してる二人の間に入ってこういうよ。
「ズバリ、お二人は付き合ってるのですか?」
「つきあっ……え?」
「こんな奴とふざけるな」
「それはお互い様だろう」
男の人は一瞬面食らってたが、クリエイトさんに速攻否定された。すると男の人も「まさか――」って感じで、そこに嘘偽りはないみたいな気がする。もっとぎこちなくとか、照れながら否定する……とかならこれは――と私も思えた。けど、二人とも全然そんな感じない。
「ほ、本当にですか?」
「本当も何も、私には愛してる妻子がいますよ」
「そういうことだ」
「なるほど……クリエイトさん、失恋してたんですね」
「なんでそうなる!?」
なんか違ったらしい。まさか略奪愛? 超スクープじゃん! でも流石に今、英雄の醜聞は記事にしてもらえないか。
「クリエイトさん、そこは――」
「わかってるが……このお花畑な頭のこいつは良いように勘違いするぞ」
「まあ確かに格好もあれだしね」
なんか二人して私の評価が酷い。なっとくいかない。
「それは自分のせいじゃないでしょう」
(うーん)
なんか最初は彼氏!? スクープだ!! と心を躍らせたが、よく見たらかなり歳が離れてそうだし、なんか甘い雰囲気も二人の間にはない。恋愛とか……私はまだよくわからないが、最近発行されてる漫画とかでは甘い感じの奴が多い。
目とかハートにしたりね。そういうののモデルは大抵私達だから、たまにファンの人たちに心配される。なにせアイドルは恋愛禁止だからね。だからその度にあれはフィクションだと言ってるけど……正直興味はある。なにせ私達も年頃の女の子だ。そういうのに興味ないわけがない。
けど私達の一番身近な異性ってあの犬たちだからね。今は信頼してるけど……恋愛対象かというと……ね。あの二人には私達と犬たちみたいな……そんな雰囲気がちょっとある気がする。二人の間にあるのは信頼? でも悶々としててもしょうがない。
「初めまして! 私はプリムローズのシシです」
「あ、ああ。プリムローズとはこれは凄いお客様だ。どうしてこんな所に?」
「今はクリエイトさんに密着取材をしてます」
「ぷっ、君も偉くなったものだね。良かったじゃないか英雄」
「文句でもあるのか?」
「まさか」
むむ……やっぱり怪しい? 私が前出たと言うのに、私よりもクリエイトさんと喋ってる。私、こんなに可愛いのに……
「それにしても凄い格好ですね」
「最先端の衣装ですから」
「なるほど……それが最先端」
「私に降るな。そこら辺は詳しくない」
「だろうね。君はアンティカバカだし」
むむむ、やっぱり息が合ってる。通じ合ってる気がする。甘さはないが、二人とも気心を知ってるというか……よし、スクープの為だ。私は楽しく話してる二人の間に入ってこういうよ。
「ズバリ、お二人は付き合ってるのですか?」
「つきあっ……え?」
「こんな奴とふざけるな」
「それはお互い様だろう」
男の人は一瞬面食らってたが、クリエイトさんに速攻否定された。すると男の人も「まさか――」って感じで、そこに嘘偽りはないみたいな気がする。もっとぎこちなくとか、照れながら否定する……とかならこれは――と私も思えた。けど、二人とも全然そんな感じない。
「ほ、本当にですか?」
「本当も何も、私には愛してる妻子がいますよ」
「そういうことだ」
「なるほど……クリエイトさん、失恋してたんですね」
「なんでそうなる!?」
なんか違ったらしい。まさか略奪愛? 超スクープじゃん! でも流石に今、英雄の醜聞は記事にしてもらえないか。
「クリエイトさん、そこは――」
「わかってるが……このお花畑な頭のこいつは良いように勘違いするぞ」
「まあ確かに格好もあれだしね」
なんか二人して私の評価が酷い。なっとくいかない。
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