美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
閑話 ある日のコランの日常 5
別の日です。朝起きて朝食に行くと、そこには数十人の女の子達がそろって整列してました。私が入ってくるなり――
『おはようございますコランお姉様!!』
――と一斉に声を揃えて言われて私はそっと扉から一歩引いて無かったことにしようとしました。いや……だってビックリするじゃないですか。そもそも私達の住んでるエリアには特定の人以外は入れない筈です。それこそマネージャーさん達だって気軽にここには入れない。なのにあんな大量の女の子が一斉になんて……何事ですか?
「コラン、済まないな驚かせて。皆が罪悪感に押しつぶされそうだから、入ってきてくれないか?」
「ミラお姉ちゃん、えっと理由があるんですよね?」
「そうだ。コランはシシと違って賢いね」
そういってミラお姉ちゃんが私の頭を撫で撫でしてくれます。最近どんどんミラお姉ちゃんのイケメン度が上がって気がします。どうやらそっち方面に行くことを決めたみたいです。ラーゼ様に何やら相談してて、それらかとても凜々しくあろうとしてるみたい。
その狙いは良かったのか、ミラお姉ちゃんは女の子達からとても人気が上がりました。格好良い男の子に向けるような目をミラお姉ちゃんに向けてる……みたいな? イケメン女子になったのです。前は苦労人女子だったんですけどね。何事にも余裕を持ってる様な雰囲気をだし、誰にも優しく真摯に接してる。
私も時々ドキッとしちゃいます。そんなミラお姉ちゃんに撫で撫でされたら頷くしかない。別に私が賢い訳じゃないです。
「ちょっとミラ姉、私と違ってって何よ」
「はは、シシは彼女達を見た瞬間に、食ってかかったじゃないか」
「だってそれは! この場所に私達以外の奴らがいたから……」
どうやらシシちゃんは先に来てもめ事を起こしてたらしい。まあ何か問題起こすとなると、大体シシちゃんだからね。今日もシシちゃんは朝から凄い服装をしてる。カボチャパンツ、しましまタイツ、道化師が着てる様な要所要所が膨らんでる服に、首元には窮屈そうなもっこりした襟がある。そして何故かワッペンが大量に体中についてる。流石シシちゃん、今日も攻めてる。
「ここはとても厳重に警備されてるんだよ。こんな大量に忍び込める訳ないだろう。ちょっとは考えるように」
「むー」
シシちゃんはほっぺを膨らませながらもパクパクとパンを詰め込んでいく。私はミラお姉ちゃんに手を引かれて再び食堂の中へとはいる。私は席に着く前に、ミラお姉ちゃんに質問するよ。
「皆さんは食べないんですか?」
「彼女達にはそれは荷が重いんじゃないかな?」
そういうミラお姉ちゃん。荷が重い? どういうことでしょうか? それからなんとなく、食べづらい朝食を私は始めました。
『おはようございますコランお姉様!!』
――と一斉に声を揃えて言われて私はそっと扉から一歩引いて無かったことにしようとしました。いや……だってビックリするじゃないですか。そもそも私達の住んでるエリアには特定の人以外は入れない筈です。それこそマネージャーさん達だって気軽にここには入れない。なのにあんな大量の女の子が一斉になんて……何事ですか?
「コラン、済まないな驚かせて。皆が罪悪感に押しつぶされそうだから、入ってきてくれないか?」
「ミラお姉ちゃん、えっと理由があるんですよね?」
「そうだ。コランはシシと違って賢いね」
そういってミラお姉ちゃんが私の頭を撫で撫でしてくれます。最近どんどんミラお姉ちゃんのイケメン度が上がって気がします。どうやらそっち方面に行くことを決めたみたいです。ラーゼ様に何やら相談してて、それらかとても凜々しくあろうとしてるみたい。
その狙いは良かったのか、ミラお姉ちゃんは女の子達からとても人気が上がりました。格好良い男の子に向けるような目をミラお姉ちゃんに向けてる……みたいな? イケメン女子になったのです。前は苦労人女子だったんですけどね。何事にも余裕を持ってる様な雰囲気をだし、誰にも優しく真摯に接してる。
私も時々ドキッとしちゃいます。そんなミラお姉ちゃんに撫で撫でされたら頷くしかない。別に私が賢い訳じゃないです。
「ちょっとミラ姉、私と違ってって何よ」
「はは、シシは彼女達を見た瞬間に、食ってかかったじゃないか」
「だってそれは! この場所に私達以外の奴らがいたから……」
どうやらシシちゃんは先に来てもめ事を起こしてたらしい。まあ何か問題起こすとなると、大体シシちゃんだからね。今日もシシちゃんは朝から凄い服装をしてる。カボチャパンツ、しましまタイツ、道化師が着てる様な要所要所が膨らんでる服に、首元には窮屈そうなもっこりした襟がある。そして何故かワッペンが大量に体中についてる。流石シシちゃん、今日も攻めてる。
「ここはとても厳重に警備されてるんだよ。こんな大量に忍び込める訳ないだろう。ちょっとは考えるように」
「むー」
シシちゃんはほっぺを膨らませながらもパクパクとパンを詰め込んでいく。私はミラお姉ちゃんに手を引かれて再び食堂の中へとはいる。私は席に着く前に、ミラお姉ちゃんに質問するよ。
「皆さんは食べないんですか?」
「彼女達にはそれは荷が重いんじゃないかな?」
そういうミラお姉ちゃん。荷が重い? どういうことでしょうか? それからなんとなく、食べづらい朝食を私は始めました。
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