美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
閑話 魔王ミリアの日常 3
「兄様~! ミリアだよ~!!」
そんな事をいって私は人種の国のお城の中にある、兄様の部屋へと突撃した。光を通ったらそこは兄様部屋だ。これがないと、兄様から離れるなんて出来ない。だって兄様は王様なのに、人種の希望として戦場に駆り出されるかわいそうな存在だ。
王様までなったのなら、後方でふんぞり返っていてほしいけど、アンティカのパイロットもやって英雄と名高い兄様は、そこらの無能な王とは違うのだ。そう! 無能な王とは違う。ニヤニヤしちゃうよ。やっぱり兄様凄い。
「ミリア、いきなり来るなっていってるだろ?」
「私は妹だよ? 妹が兄の側に来るのになんの弊害があるの? ないよね!?」
私は迷惑そうにする兄様に詰め寄ってそういうよ。怒ってる様に見せてるけど、別に怒ってる訳じゃない。寧ろ想定してたといっていい。だから私は用意してた返しをしてる。近付くと同時に、私は声を吐き出しながら、鼻で空気を吸ってる。
(兄様の匂い!!)
こうやって兄様分を補充してないと、魔王なんてやってられない。いつもいつも強烈な見た目の奴らの相手をしないといけないのだ。それにここにまで、ずっと戦闘に明け暮れてた。なのに……だ。
(ラーゼの奴に差を開けさせられたからね)
ラーゼの奴は基本戦闘をしたがらない。まあクリスタルウッドの巫女なのだから、実際これ以上に強くなる必要なんてほぼないのはその通りだ。だが私は魔王だからなのか、なんなのか、戦闘をしないとちょっと落ち着かない。それに私もクリスタルウッドの力を利用できるが、更に戦闘をして倒した敵のマナを実は保管してたりする。それを色々と……ね。それはバレてるかも知れないが、それでもラーゼはどうしようもできない筈だ。
同じ力が使えるのなら、余剰分が必要だし、更にそれを上手く使いこなした方が勝つのは道理。いつか私とラーゼはぶつかるのだ。それは決定事項。覆る事はない。それこそ、この覇権取りのさなか、どちらかが倒れない限りは。
空にあった星、それを落とすときに、ラーゼは更に深いクリスタルウッドの中へと入ったらしい。それによって更にあいつはクリスタルウッドの深淵に近付いた。本人はそんなのどうでも良さそうだが、こっちにとっては大問題だ。
「ミリア、お前だって忙しいだろう。魔族の方はどうなんだ?」
「そこは順調だよ。魔族は魔王の下に一枚岩だからね」
「それはうらやましいな」
兄様がなんか疲れた顔してる。まあ人なんて雑種が大半で、そいつらの声にも耳を貸さないといけないのが王である。それは疲れるだろう。私はちょっと見栄を張った事を後悔した。嘘は言ってないが、順調なのかは微妙である。
弱みを見せれば、兄様と二人、愚痴を言い合って花を咲かせることが出来たのに。
「どうしたの? 何か問題でも?」
まあとりあえず私はいっぱいお喋りしたいから聞くけどね。私が問題解決に尽力して兄様の役に立つ。それも立派な妹としての存在意義だ。
「まあ問題は山積みだけど……とりあえずラーゼの奴が……」
「あのくそビッチいいいいいいいいいいい!!」
思わずそううなって魔力が放出される。でも兄様を困らせるあのビッチが悪いと思う。
そんな事をいって私は人種の国のお城の中にある、兄様の部屋へと突撃した。光を通ったらそこは兄様部屋だ。これがないと、兄様から離れるなんて出来ない。だって兄様は王様なのに、人種の希望として戦場に駆り出されるかわいそうな存在だ。
王様までなったのなら、後方でふんぞり返っていてほしいけど、アンティカのパイロットもやって英雄と名高い兄様は、そこらの無能な王とは違うのだ。そう! 無能な王とは違う。ニヤニヤしちゃうよ。やっぱり兄様凄い。
「ミリア、いきなり来るなっていってるだろ?」
「私は妹だよ? 妹が兄の側に来るのになんの弊害があるの? ないよね!?」
私は迷惑そうにする兄様に詰め寄ってそういうよ。怒ってる様に見せてるけど、別に怒ってる訳じゃない。寧ろ想定してたといっていい。だから私は用意してた返しをしてる。近付くと同時に、私は声を吐き出しながら、鼻で空気を吸ってる。
(兄様の匂い!!)
こうやって兄様分を補充してないと、魔王なんてやってられない。いつもいつも強烈な見た目の奴らの相手をしないといけないのだ。それにここにまで、ずっと戦闘に明け暮れてた。なのに……だ。
(ラーゼの奴に差を開けさせられたからね)
ラーゼの奴は基本戦闘をしたがらない。まあクリスタルウッドの巫女なのだから、実際これ以上に強くなる必要なんてほぼないのはその通りだ。だが私は魔王だからなのか、なんなのか、戦闘をしないとちょっと落ち着かない。それに私もクリスタルウッドの力を利用できるが、更に戦闘をして倒した敵のマナを実は保管してたりする。それを色々と……ね。それはバレてるかも知れないが、それでもラーゼはどうしようもできない筈だ。
同じ力が使えるのなら、余剰分が必要だし、更にそれを上手く使いこなした方が勝つのは道理。いつか私とラーゼはぶつかるのだ。それは決定事項。覆る事はない。それこそ、この覇権取りのさなか、どちらかが倒れない限りは。
空にあった星、それを落とすときに、ラーゼは更に深いクリスタルウッドの中へと入ったらしい。それによって更にあいつはクリスタルウッドの深淵に近付いた。本人はそんなのどうでも良さそうだが、こっちにとっては大問題だ。
「ミリア、お前だって忙しいだろう。魔族の方はどうなんだ?」
「そこは順調だよ。魔族は魔王の下に一枚岩だからね」
「それはうらやましいな」
兄様がなんか疲れた顔してる。まあ人なんて雑種が大半で、そいつらの声にも耳を貸さないといけないのが王である。それは疲れるだろう。私はちょっと見栄を張った事を後悔した。嘘は言ってないが、順調なのかは微妙である。
弱みを見せれば、兄様と二人、愚痴を言い合って花を咲かせることが出来たのに。
「どうしたの? 何か問題でも?」
まあとりあえず私はいっぱいお喋りしたいから聞くけどね。私が問題解決に尽力して兄様の役に立つ。それも立派な妹としての存在意義だ。
「まあ問題は山積みだけど……とりあえずラーゼの奴が……」
「あのくそビッチいいいいいいいいいいい!!」
思わずそううなって魔力が放出される。でも兄様を困らせるあのビッチが悪いと思う。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
75
-
-
17
-
-
314
-
-
361
-
-
439
-
-
149
-
-
59
-
-
841
-
-
20
コメント