美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω197
一際輝いてた場所に近づくにつれ、それは見えてきた。眩しいが、それでもなんとか……そう思ってると、光の中から、何かが鞭のようにしなって迫ってくる。
「避けろ!!」
カンガタのその言葉に私たちはとっさに反応する。すると私たちのいた場所を大きな機械の塊が通り過ぎていく。そしてその風圧がビリビリと私たちを打ち付ける。今まで宇宙空間にいたから風圧とか忘れてた。ここは別二段、地上とかでもないのに風圧が来るんだ。
「まだ来るぞ!」
機械の鞭の様なそれは、とても大きい。一撃で私たちをぺしゃんこ出来る程の大きさがある。それなのに、ゼロに装備された鞭の様に、しなやかに曲がってる。まあゼロの鞭も機械で出来てるから、別段あれが同じように動いてもおかしくない……のか?
大きさが全然違うけど……とりあえず避けるしかない。
「どうやらこれ以上先には来させたくないようだな」
「どうにかしてこの鞭の様なのを止めないと……」
「任せろ!」
そう言ってカタヤ様が前にでる。ファーストが持つ剣がうなりを上げて輝きだした。ゼウスから補給を受けれたから、見た目はボロボロだが、まともに動けるし、エネルギーは満タン。武器は換装されてる。けど……やれる? あれを斬れるだろうか?
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ファーストがブーストを吹かせて機械の鞭に迫る。そして刀身が輝いてその分伸びたその剣を振りかぶる。一瞬、鞭の側面に止められる。けど――無理矢理カタヤ様は剣を振り抜く。火花が散って機械の鞭は断面を見せた。
「斬れた!!」
「行くぞ! 二人とも俺に続け!!」
俺? まあカタヤ様も興奮してるんだろう。突っ込むのは野暮って物だ。私たちはカタヤ様を先頭にカンガタ、そして私の順で並んで進む。カタヤ様は何かこつを掴んだのか、あれからスパスパと鞭を斬ってる。かなりの早さて迫ってきてる筈なのに、その反応速度がなんか凄い事になってる。
どういう事? 明らかに動きがよすぎる様な。
『アラガタのデータは十分に貯まりました』
「ゼロ……その分、攻撃予測とかの精度が上がったって事?」
『私たち三機は情報共有してますから』
それはしってる。確かに私たちはアラガタと十分戦ったかもしれない。でも、あの状態は初めてだよね? それでもいいのだろうか? まあ実際、カタヤ様は凄い善戦してくれてる。一応まともに動ける様になったのも大きいだろう。
アラガタに相手に手負いはきつすぎた。でもそれは今でも言えることだ。そもそも装甲の方は換装できてないし、一撃当たれば、カタヤ様の動きはぐっと悪くなってしまうだろう。それをさせない強さが今のカタヤ様にはあるが……相手はあのアラガタだ。何が起こるかわからない。
そんな事を考えながら、光の中を進む。今や周囲は光で包まれてて白い。真っ暗だった宇宙空間の様な場所ではなくなってる。この場所にはアラガタの記憶もない。次第に多くなってきた鞭の攻撃に、カンガタも参加して打ち払っていく。そしてそれはみえた。
「あれは……ユング!!」
光の中央には、膝を抱えて丸まってる素っ裸のユングがいた。そしてその背中からは何やら機械の羽の様な物がはえていた。更に言うと、鞭の根元の様な部分がユングを守る様に周囲を囲んでた。
「避けろ!!」
カンガタのその言葉に私たちはとっさに反応する。すると私たちのいた場所を大きな機械の塊が通り過ぎていく。そしてその風圧がビリビリと私たちを打ち付ける。今まで宇宙空間にいたから風圧とか忘れてた。ここは別二段、地上とかでもないのに風圧が来るんだ。
「まだ来るぞ!」
機械の鞭の様なそれは、とても大きい。一撃で私たちをぺしゃんこ出来る程の大きさがある。それなのに、ゼロに装備された鞭の様に、しなやかに曲がってる。まあゼロの鞭も機械で出来てるから、別段あれが同じように動いてもおかしくない……のか?
大きさが全然違うけど……とりあえず避けるしかない。
「どうやらこれ以上先には来させたくないようだな」
「どうにかしてこの鞭の様なのを止めないと……」
「任せろ!」
そう言ってカタヤ様が前にでる。ファーストが持つ剣がうなりを上げて輝きだした。ゼウスから補給を受けれたから、見た目はボロボロだが、まともに動けるし、エネルギーは満タン。武器は換装されてる。けど……やれる? あれを斬れるだろうか?
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ファーストがブーストを吹かせて機械の鞭に迫る。そして刀身が輝いてその分伸びたその剣を振りかぶる。一瞬、鞭の側面に止められる。けど――無理矢理カタヤ様は剣を振り抜く。火花が散って機械の鞭は断面を見せた。
「斬れた!!」
「行くぞ! 二人とも俺に続け!!」
俺? まあカタヤ様も興奮してるんだろう。突っ込むのは野暮って物だ。私たちはカタヤ様を先頭にカンガタ、そして私の順で並んで進む。カタヤ様は何かこつを掴んだのか、あれからスパスパと鞭を斬ってる。かなりの早さて迫ってきてる筈なのに、その反応速度がなんか凄い事になってる。
どういう事? 明らかに動きがよすぎる様な。
『アラガタのデータは十分に貯まりました』
「ゼロ……その分、攻撃予測とかの精度が上がったって事?」
『私たち三機は情報共有してますから』
それはしってる。確かに私たちはアラガタと十分戦ったかもしれない。でも、あの状態は初めてだよね? それでもいいのだろうか? まあ実際、カタヤ様は凄い善戦してくれてる。一応まともに動ける様になったのも大きいだろう。
アラガタに相手に手負いはきつすぎた。でもそれは今でも言えることだ。そもそも装甲の方は換装できてないし、一撃当たれば、カタヤ様の動きはぐっと悪くなってしまうだろう。それをさせない強さが今のカタヤ様にはあるが……相手はあのアラガタだ。何が起こるかわからない。
そんな事を考えながら、光の中を進む。今や周囲は光で包まれてて白い。真っ暗だった宇宙空間の様な場所ではなくなってる。この場所にはアラガタの記憶もない。次第に多くなってきた鞭の攻撃に、カンガタも参加して打ち払っていく。そしてそれはみえた。
「あれは……ユング!!」
光の中央には、膝を抱えて丸まってる素っ裸のユングがいた。そしてその背中からは何やら機械の羽の様な物がはえていた。更に言うと、鞭の根元の様な部分がユングを守る様に周囲を囲んでた。
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