美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω189
私は無数のビームの中にたたずむ。結構焦ったが、それも今や昔。どうやら宇宙空間ではビームとかの減衰が酷いらしい。思ったよりも鎧共が放つビームに元気がない。全く、私に届く頃には堅さも大きさも足りないよ? そんなんで私を貫こうなんて、膜一つも破れないっての。
こうやってビームを受けるとわかる。アラガタの奴の戦闘スタイルはとても合理的だったなと。わかってたからあんな肉弾戦主体だったのだろうか? いや、あいつは元から強靱な肉体でのごり押し戦闘が主体なのかな? 本当にあの体に自信がありそうだったしね。
ならこの鎧だってそういう強さを追い求める感じにしそうな物だけど……アラガタには追いつけなかったから、ビームとかを搭載したの……それとも……
「やっぱり自分は唯一無二にしたかった?」
ああいう、俺様やろうな感じの奴ならあり得そうな気がする。私だって私より可愛い子を作れるってなったら、実際作るかわかんない。他に同じような奴がいると、私の価値が下がるじゃん。アラガタも同じ事を思ったから、鎧は別方向の強さを搭載したのかも。
奴は自分を神とか名乗る痛い奴だからね。神とは絶対で、唯一の存在でなければならないのかも。そもそもが他に生命も居ないのに、唯一も何もないじゃんって突っ込んだらダメなのだろうか?
「ラーゼ様、止まったらダメです!!」
クリエイトのそんな声が聞こえた。確かに、ビームに対応するために止まったのは不味かったか。鎧共に完全に追いつかれた。むむ、ビームは私の足止めが目的か。無数の鎧共が私に向かってくる。それはまさに大量と言うほか無い数だ。
こんなのいちいち相手になんてしてられない。私は手に持ってた銃を比較的数が薄い方向へと向けて引き金を引く。すると白銀の太いビームが放たれる。それに巻き込まれた鎧共は塵芥となりはてるよ。流石には私用にチューニングしただけあって効率良い。
あれだけの攻撃を放っても、負担がない。まあ流石に連射するにはもっと威力を落とさないと、銃の冷却機構が間に合わないみたいだけどね。でもこれで穴は空いた。そこから鎧の包囲網を抜ける。ゼロとファーストが頑張ってくれてるが……いくらこいつら倒しても意味はない感じだね。
減ってる気がしない。いや、絶対に減ってるだろうし、私のさっきの一撃でも百くらいは減らした筈だ。だけど……やっぱり減ってる気がしない。ここは星を破壊するしか方法無いね。早く、陣が完成しないかな? とか思ってると、ようやく……ようやく、その連絡がはいった。
『ラーゼ様、準備が整いました!』
うむうむ、ご苦労。星へと目を向けると、星を包む巨大な陣が完成してる。後はあれを起動して多大なマナを流すだけだ。それであの星は消えて無くなる。この宇宙に平和が訪れる。世界に……ではないところが味噌だけどね。まあけど、まずはこの手が届く範囲の宇宙くらいは平和であってほしい。世界は……その後だ。
「ラーゼ、気をつけろ」
そういうのはいつの間にか横にいるカンガタだ。こいつレディの隣にさりげに並ぶとか失礼な奴である。私の隣にそんな安くないのに……それに気をつけろって……
「引っ込んだアラガタの事が気になる?」
私はそう言ってカンガタを見る。
こうやってビームを受けるとわかる。アラガタの奴の戦闘スタイルはとても合理的だったなと。わかってたからあんな肉弾戦主体だったのだろうか? いや、あいつは元から強靱な肉体でのごり押し戦闘が主体なのかな? 本当にあの体に自信がありそうだったしね。
ならこの鎧だってそういう強さを追い求める感じにしそうな物だけど……アラガタには追いつけなかったから、ビームとかを搭載したの……それとも……
「やっぱり自分は唯一無二にしたかった?」
ああいう、俺様やろうな感じの奴ならあり得そうな気がする。私だって私より可愛い子を作れるってなったら、実際作るかわかんない。他に同じような奴がいると、私の価値が下がるじゃん。アラガタも同じ事を思ったから、鎧は別方向の強さを搭載したのかも。
奴は自分を神とか名乗る痛い奴だからね。神とは絶対で、唯一の存在でなければならないのかも。そもそもが他に生命も居ないのに、唯一も何もないじゃんって突っ込んだらダメなのだろうか?
「ラーゼ様、止まったらダメです!!」
クリエイトのそんな声が聞こえた。確かに、ビームに対応するために止まったのは不味かったか。鎧共に完全に追いつかれた。むむ、ビームは私の足止めが目的か。無数の鎧共が私に向かってくる。それはまさに大量と言うほか無い数だ。
こんなのいちいち相手になんてしてられない。私は手に持ってた銃を比較的数が薄い方向へと向けて引き金を引く。すると白銀の太いビームが放たれる。それに巻き込まれた鎧共は塵芥となりはてるよ。流石には私用にチューニングしただけあって効率良い。
あれだけの攻撃を放っても、負担がない。まあ流石に連射するにはもっと威力を落とさないと、銃の冷却機構が間に合わないみたいだけどね。でもこれで穴は空いた。そこから鎧の包囲網を抜ける。ゼロとファーストが頑張ってくれてるが……いくらこいつら倒しても意味はない感じだね。
減ってる気がしない。いや、絶対に減ってるだろうし、私のさっきの一撃でも百くらいは減らした筈だ。だけど……やっぱり減ってる気がしない。ここは星を破壊するしか方法無いね。早く、陣が完成しないかな? とか思ってると、ようやく……ようやく、その連絡がはいった。
『ラーゼ様、準備が整いました!』
うむうむ、ご苦労。星へと目を向けると、星を包む巨大な陣が完成してる。後はあれを起動して多大なマナを流すだけだ。それであの星は消えて無くなる。この宇宙に平和が訪れる。世界に……ではないところが味噌だけどね。まあけど、まずはこの手が届く範囲の宇宙くらいは平和であってほしい。世界は……その後だ。
「ラーゼ、気をつけろ」
そういうのはいつの間にか横にいるカンガタだ。こいつレディの隣にさりげに並ぶとか失礼な奴である。私の隣にそんな安くないのに……それに気をつけろって……
「引っ込んだアラガタの事が気になる?」
私はそう言ってカンガタを見る。
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