美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω75
私たちの場所に集まってくる世界樹の根。それはいきなりだった。いや、世界樹の根の目的は元々がラーゼ様なんだし、これが普通か。もしかしてラーゼ様は地下から出た時にマナを隠したのかな? 根なんだからアレに視覚があるとはおもえない。
ならどうやって追ってきてたのか……答えは一つだ。きっとマナを感知してたに違いない。世界樹ならマナに敏感そうだし、私達はここの星のマナとは違うマナを持ってる。マナを目印にする事はおかしくない。ラーゼ様曰く、実際は一人一人マナは違うらしいが、私達はこの星のマナとは根本が違うんだ。
それを間違う大元ではないだろう。ラーゼ様は世界樹の根をかく乱する為にもマナをずっと抑えてたんだろうけど、今はそれをやめてると思う。だからラーゼ様のマナを感じて世界樹の根が集まってきたんだ。
確かに周りへの被害なんてこれっぽっちもかんがみない世界樹の根によって真上から降ってきてた建物は防がれた。それはいい。とりあえず少しは生き延びる時間が伸びたんだから。けど今はその根の脅威が深刻だ。
かなりおおざっぱなのか、直接当たる……なんてことは今の所ないが、かすっただけで大ダメージを負うのは確実だ。しかもどんどんと根が集まってきて私たちの移動できる範囲も限られてきてる。いつかはこの根に当たる時が必ず来る。
「ラーゼ様、分身とか出せないんですか? それを別方向に走らせれば、ここに集まってる根も分かれさせる事が出来ます!」
いいアイデアだと思った。結局ラーゼ様に再び頼るけど、仕方ない。だって敵が星だよ? 私達はちっぽけすぎる。英雄……になれたとおもったが、どうやら私はまだまだ全然……そもそもがアンティカがないと私は結局弱い人種なのだ。
「私、細かいことって苦手なんだよね」
「ええー」
今、それ言ってる場合かな? 絶体絶命のピンチって奴だよ? けどあのラーゼ様がこういうのは何か理由があるんではないだろうか? と考える。ラーゼ様は凄い人だからね。なにかとても深い理由がある筈だ。けどこのままじゃ……
「ちょっと無茶だけど……クリエイトならきっと大丈夫でしょう。あんたが道を開きなさい」
そういうラーゼ様。すると私に力が漲ってきた。さっきまでの疲れが一瞬で吹っ飛んで、更には元気が中からあふれ出てくるような感覚だ。これは……
「私のマナを流してる。長くは持たないわよ」
「ありがとうございます!」
こうなったらもうラーゼ様の重さなんてないも同然だった。私は比較的根が少ない方の瓦礫に走って、足を振りかぶった。
「うおりゃあああああああああああああああああああああああ!!」
自分の背丈以上に詰みあがってた瓦礫が吹っ飛ぶ。それなのに足にダメージはなかった。凄い!
「二人ともこっちに! 私に続いて!!」
開けた道から私たちは脱出を試みる。
ならどうやって追ってきてたのか……答えは一つだ。きっとマナを感知してたに違いない。世界樹ならマナに敏感そうだし、私達はここの星のマナとは違うマナを持ってる。マナを目印にする事はおかしくない。ラーゼ様曰く、実際は一人一人マナは違うらしいが、私達はこの星のマナとは根本が違うんだ。
それを間違う大元ではないだろう。ラーゼ様は世界樹の根をかく乱する為にもマナをずっと抑えてたんだろうけど、今はそれをやめてると思う。だからラーゼ様のマナを感じて世界樹の根が集まってきたんだ。
確かに周りへの被害なんてこれっぽっちもかんがみない世界樹の根によって真上から降ってきてた建物は防がれた。それはいい。とりあえず少しは生き延びる時間が伸びたんだから。けど今はその根の脅威が深刻だ。
かなりおおざっぱなのか、直接当たる……なんてことは今の所ないが、かすっただけで大ダメージを負うのは確実だ。しかもどんどんと根が集まってきて私たちの移動できる範囲も限られてきてる。いつかはこの根に当たる時が必ず来る。
「ラーゼ様、分身とか出せないんですか? それを別方向に走らせれば、ここに集まってる根も分かれさせる事が出来ます!」
いいアイデアだと思った。結局ラーゼ様に再び頼るけど、仕方ない。だって敵が星だよ? 私達はちっぽけすぎる。英雄……になれたとおもったが、どうやら私はまだまだ全然……そもそもがアンティカがないと私は結局弱い人種なのだ。
「私、細かいことって苦手なんだよね」
「ええー」
今、それ言ってる場合かな? 絶体絶命のピンチって奴だよ? けどあのラーゼ様がこういうのは何か理由があるんではないだろうか? と考える。ラーゼ様は凄い人だからね。なにかとても深い理由がある筈だ。けどこのままじゃ……
「ちょっと無茶だけど……クリエイトならきっと大丈夫でしょう。あんたが道を開きなさい」
そういうラーゼ様。すると私に力が漲ってきた。さっきまでの疲れが一瞬で吹っ飛んで、更には元気が中からあふれ出てくるような感覚だ。これは……
「私のマナを流してる。長くは持たないわよ」
「ありがとうございます!」
こうなったらもうラーゼ様の重さなんてないも同然だった。私は比較的根が少ない方の瓦礫に走って、足を振りかぶった。
「うおりゃあああああああああああああああああああああああ!!」
自分の背丈以上に詰みあがってた瓦礫が吹っ飛ぶ。それなのに足にダメージはなかった。凄い!
「二人ともこっちに! 私に続いて!!」
開けた道から私たちは脱出を試みる。
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