美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω74
「うああああああああああああああああ」
「うずくまるな! 走るんだ!」
大きな瓦礫が降り出した。それは建物と建物がぶつかってこっちに倒れてた建物がぱっきりと折れたからだ。物凄い音地響き。割れた建物の残骸はこれまでの物よりも大きくて危ない。それは自分たちの何倍もある瓦礫だ。けどそれよりも何十倍もある塊の本体だって迫ってる。
その恐怖に足が竦んでしまうのは仕方ないだろう。なにせ車長さんは軍属じゃない。ただの列車の運転手なんだ。これまでよく頑張ってくれたほうだろう。ユングは車長さんの手を引いて何とか再び走り出すが、既に私達の場所は建物の影に入ってる。この影を出ないと、ペシャンコになるのは確定だ。
けど影の範囲外はどこ? 密集してる建物・残骸もろもろのせいで、どこもかしこにも日差しは見えない。どこまで走ればいいのかなんて実はわからない。私達はこの都市に黒い膜を超えてきたはずだが、入ってしまえば、黒い幕なんて内側からは見えなくなった。普通に日差しがあった。暗いなんて感じなかったが、今は、やはりくらい。
次々と落ちてくる瓦礫に行く手はどんどん阻まれて行く。
「ラーゼ様……」
「うん?」
私は背負ってるラーゼ様に声をかける。本当は私が彼女を守らないといけいない。既にずっと守ってもらってて何言ってんだって感じだが、それでも私は守るという役目を放棄なんてしたくなかった。けど……私達の足ではどうあがいたって無理だ。
アンティカがあれば、私だって……とおもう。けどここにはない。どうしようもないんだ。どうにか出来なそうなのはラーゼ様だだけだ。護衛が護衛対象に頼るなんて失格だ。そんなのは恥だ。けどそれしかないし、生きないと守る事も出来ないんだ。なら、恥なんて受け入れよう。
どうせここには私達しかいないし、この汚点はここにいる数人しか知りえない事だ。私もユングも車長さんもわかってるだ。走ったってどうする事も出来ないって。だからラーゼ様は「うん?」とか可愛く言ってるけど、わかってるよね! だってラーゼ様だけ別段焦ってないし。
でも言葉にしてほしいのかも……小悪魔なんだから!!
「どうにか出来ないですか?」
「うん」
一言それだけだった。一応脚は動かしてる。ラーゼ様に頼ったけど、自分たちも努力をしない訳にはいかない。ラーゼ様は障壁を固くしてくれてるのだろうか? それならどうにかなる? そんな事を思ってると、とても大きな振動が地面を揺らす。
流石に走れない揺れだ。歩みが止まる。そして地面が山の様に持ち上がった。出てきたのは世界樹の根だ。私達の下から現れたそれが空に伸びる。私達はその勢いで地面を転がった。青群れになった私達は伸びた根が落ちてきてた建物にぶつかったのもをみた。
でっかい建物よりも頑丈な根は更にそれをぶっ壊す。
大量の瓦礫が降ってくるから慌てて私たちは立ち上がった。けど、おかげで一番デカい瓦礫はなくなった。日が射してる。後はこの根から逃れれば……けどつぎつぎと建物を突き破って根が集まってくる。
「あの~もしかしてこれは……」
「しょうがないでしょ。潰されるよりは生きれる可能性あるじゃない。後はクリエイト達の頑張り次第ね」
本当にこの人は! この人は!! なんか嬉しいけど複雑な気持ちだよ!!
「うずくまるな! 走るんだ!」
大きな瓦礫が降り出した。それは建物と建物がぶつかってこっちに倒れてた建物がぱっきりと折れたからだ。物凄い音地響き。割れた建物の残骸はこれまでの物よりも大きくて危ない。それは自分たちの何倍もある瓦礫だ。けどそれよりも何十倍もある塊の本体だって迫ってる。
その恐怖に足が竦んでしまうのは仕方ないだろう。なにせ車長さんは軍属じゃない。ただの列車の運転手なんだ。これまでよく頑張ってくれたほうだろう。ユングは車長さんの手を引いて何とか再び走り出すが、既に私達の場所は建物の影に入ってる。この影を出ないと、ペシャンコになるのは確定だ。
けど影の範囲外はどこ? 密集してる建物・残骸もろもろのせいで、どこもかしこにも日差しは見えない。どこまで走ればいいのかなんて実はわからない。私達はこの都市に黒い膜を超えてきたはずだが、入ってしまえば、黒い幕なんて内側からは見えなくなった。普通に日差しがあった。暗いなんて感じなかったが、今は、やはりくらい。
次々と落ちてくる瓦礫に行く手はどんどん阻まれて行く。
「ラーゼ様……」
「うん?」
私は背負ってるラーゼ様に声をかける。本当は私が彼女を守らないといけいない。既にずっと守ってもらってて何言ってんだって感じだが、それでも私は守るという役目を放棄なんてしたくなかった。けど……私達の足ではどうあがいたって無理だ。
アンティカがあれば、私だって……とおもう。けどここにはない。どうしようもないんだ。どうにか出来なそうなのはラーゼ様だだけだ。護衛が護衛対象に頼るなんて失格だ。そんなのは恥だ。けどそれしかないし、生きないと守る事も出来ないんだ。なら、恥なんて受け入れよう。
どうせここには私達しかいないし、この汚点はここにいる数人しか知りえない事だ。私もユングも車長さんもわかってるだ。走ったってどうする事も出来ないって。だからラーゼ様は「うん?」とか可愛く言ってるけど、わかってるよね! だってラーゼ様だけ別段焦ってないし。
でも言葉にしてほしいのかも……小悪魔なんだから!!
「どうにか出来ないですか?」
「うん」
一言それだけだった。一応脚は動かしてる。ラーゼ様に頼ったけど、自分たちも努力をしない訳にはいかない。ラーゼ様は障壁を固くしてくれてるのだろうか? それならどうにかなる? そんな事を思ってると、とても大きな振動が地面を揺らす。
流石に走れない揺れだ。歩みが止まる。そして地面が山の様に持ち上がった。出てきたのは世界樹の根だ。私達の下から現れたそれが空に伸びる。私達はその勢いで地面を転がった。青群れになった私達は伸びた根が落ちてきてた建物にぶつかったのもをみた。
でっかい建物よりも頑丈な根は更にそれをぶっ壊す。
大量の瓦礫が降ってくるから慌てて私たちは立ち上がった。けど、おかげで一番デカい瓦礫はなくなった。日が射してる。後はこの根から逃れれば……けどつぎつぎと建物を突き破って根が集まってくる。
「あの~もしかしてこれは……」
「しょうがないでしょ。潰されるよりは生きれる可能性あるじゃない。後はクリエイト達の頑張り次第ね」
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