美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
√92
「なんで……」
そんな事をいう魔王ミリア。皆は何故に魔王ミリアが不機嫌になってるのかわかってない。クリスタルウッドを通しての事だからね。皆が感じ取れることではない。まあそれでも力の大きさとかは感じれるだろうから、さっきまで強大な力を放ってた魔王の力が一気に萎んだことくらいはわかるだろう。
「あのままじゃ、世界が壊れそうだったから」
その発言に皆がびっくりしてる。ミリアは別段そうでもないが……こいつわかってたの? 別に壊す気はないんじゃないの? わからなくなったね。
「ラーゼ――様、それはどういう事でしょうか?」
いつもの調子で呼び捨てにしようとしたカタヤを私の周りの奴らが睨んで訂正させた。まあ私は気にしないけど、ここは一応公式の場って事になってるからね。
「そこの底なしに好き勝手にクリスタルウッドを使われると汚れるのよ」
「我は汚くなどない!」
魔王ミリアが反論してくる。別に体の汚れの事を言ってる訳じゃない。
「それに貴様とて同じような事をしてるだろう」
確かに私も自身のマナをクリスタルウッドを通して循環させてる。けど問題はない。なぜなら私のマナは今やもうほぼ純なマナだからだ。私のマナが世界樹の栄養となったから、標準になったのか、それとも私の方がこのマナに適応したのかは分からないけどね。けどどうやら前の私のマナを大量に取り込んで復活した魔王のマナは汚れてると感じるから、やっぱり私自身が変わったのかもしれない。
まあ魔王が取り込んだマナも私が不要とした奴だから一概には判断できないけどね。多分約束の地のマナが多かったんじゃなかったかな?
「私のマナは純なマナ」
そういって私は掌を出して私のマナを見せる。真っ白というかキラキラした濁りのないマナだ。同じようにするように私は魔王ミリアに促すよ。すると魔王も同じ様に手を出す。そしてそこにマナを溢れさせる。
「それが原因」
私はミリアの手からあふれる真っ黒なマナを見ていうよ。誰もが納得できるでしょ。私の出す純なマナにそんな真っ黒なマナを混ぜたらどうなるかだれでもわかるよ。
「その黒いマナを流し続けられたらクリスタルウッドが汚れるってわかるでしょ?」
「だが世界樹には浄化の機能がある」
「確かにね。でも汚すよりもきれいする方が手間がかかるってわかる?」
純なマナは染まりやすい。その人の元へ行ったらその瞬間染まる。けど、戻ってきたその人のマナを浄化するには時間が掛かる。
「普通は圧倒的に純なマナが多いから問題ないけど、あんたクラスの存在が好き勝手に奪ったり戻したりすると色々と乱れるのよ。それは世界にとって危険なの」
「それは……仕方ない……」
「仕方ないってアンタは世界を壊す気?」
クリスタルウッドは世界を支える柱だ。そのクリスタルウッドを壊すということは世界を壊すって事。
「ミリア、そうじゃないよな?」
カタヤがミリアに優しく声をかける。魔王としてゆずれない何かがあるのかもしれないが、ミリアはまだミリアでもあるから、カタヤがいればミリアはきっと……
「お兄様……それはわるい事ではないのです。魔王の役目は再誕。魔王は世界の仕組みを再誕させるための使命を帯びています」
ミリアは頷かない。立ち上がるミリアは悲し気な顔をカタヤに向ける。
「大丈夫です。全てが上手くいけば、また一緒にいられます」
ミリアはそういって再びマナをあふれ出させる。でも戦う気がある様なマナじゃない。私にはそれがわかる
そんな事をいう魔王ミリア。皆は何故に魔王ミリアが不機嫌になってるのかわかってない。クリスタルウッドを通しての事だからね。皆が感じ取れることではない。まあそれでも力の大きさとかは感じれるだろうから、さっきまで強大な力を放ってた魔王の力が一気に萎んだことくらいはわかるだろう。
「あのままじゃ、世界が壊れそうだったから」
その発言に皆がびっくりしてる。ミリアは別段そうでもないが……こいつわかってたの? 別に壊す気はないんじゃないの? わからなくなったね。
「ラーゼ――様、それはどういう事でしょうか?」
いつもの調子で呼び捨てにしようとしたカタヤを私の周りの奴らが睨んで訂正させた。まあ私は気にしないけど、ここは一応公式の場って事になってるからね。
「そこの底なしに好き勝手にクリスタルウッドを使われると汚れるのよ」
「我は汚くなどない!」
魔王ミリアが反論してくる。別に体の汚れの事を言ってる訳じゃない。
「それに貴様とて同じような事をしてるだろう」
確かに私も自身のマナをクリスタルウッドを通して循環させてる。けど問題はない。なぜなら私のマナは今やもうほぼ純なマナだからだ。私のマナが世界樹の栄養となったから、標準になったのか、それとも私の方がこのマナに適応したのかは分からないけどね。けどどうやら前の私のマナを大量に取り込んで復活した魔王のマナは汚れてると感じるから、やっぱり私自身が変わったのかもしれない。
まあ魔王が取り込んだマナも私が不要とした奴だから一概には判断できないけどね。多分約束の地のマナが多かったんじゃなかったかな?
「私のマナは純なマナ」
そういって私は掌を出して私のマナを見せる。真っ白というかキラキラした濁りのないマナだ。同じようにするように私は魔王ミリアに促すよ。すると魔王も同じ様に手を出す。そしてそこにマナを溢れさせる。
「それが原因」
私はミリアの手からあふれる真っ黒なマナを見ていうよ。誰もが納得できるでしょ。私の出す純なマナにそんな真っ黒なマナを混ぜたらどうなるかだれでもわかるよ。
「その黒いマナを流し続けられたらクリスタルウッドが汚れるってわかるでしょ?」
「だが世界樹には浄化の機能がある」
「確かにね。でも汚すよりもきれいする方が手間がかかるってわかる?」
純なマナは染まりやすい。その人の元へ行ったらその瞬間染まる。けど、戻ってきたその人のマナを浄化するには時間が掛かる。
「普通は圧倒的に純なマナが多いから問題ないけど、あんたクラスの存在が好き勝手に奪ったり戻したりすると色々と乱れるのよ。それは世界にとって危険なの」
「それは……仕方ない……」
「仕方ないってアンタは世界を壊す気?」
クリスタルウッドは世界を支える柱だ。そのクリスタルウッドを壊すということは世界を壊すって事。
「ミリア、そうじゃないよな?」
カタヤがミリアに優しく声をかける。魔王としてゆずれない何かがあるのかもしれないが、ミリアはまだミリアでもあるから、カタヤがいればミリアはきっと……
「お兄様……それはわるい事ではないのです。魔王の役目は再誕。魔王は世界の仕組みを再誕させるための使命を帯びています」
ミリアは頷かない。立ち上がるミリアは悲し気な顔をカタヤに向ける。
「大丈夫です。全てが上手くいけば、また一緒にいられます」
ミリアはそういって再びマナをあふれ出させる。でも戦う気がある様なマナじゃない。私にはそれがわかる
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