美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
√23
「散会!」
その言葉で並んでた飛空艇が散り散りになる。今までは向こうの砲撃を受け止める為に相対してたが、攻撃していいなれば、綺麗に並んでる必要なんてない。こちらの機動力を生かして戦う方がいいにきまってる。向こうも側面にある銃火器を使って応戦しだしたが、それに当たるような間抜けな使い手はいない。
いや、もしも当たったとしても、側面にある程度の銃火器くらいではこちらの装甲は抜けない。まずは後ろで地上に兵士を下ろそうとしてる艦を潰す。翼の下についてる砲が進行方向とは関係なく回転して狙いを定める。そしてそこから発射される大きな二つの魔法の弾。それらは地上に近づいてた飛空艇の側面をえぐった。
向こうも頑強な魔法を使ってるのか、流石に一撃で沈めるまではいかない。だが大きく横にそれた飛空艇はバランスを崩してそのまま地面をえぐる様に飛空艇は落ちていく。かなりの衝撃があの船を襲ってるだろうが、中の奴らが全て死ぬわけじゃない。
ここは更に追撃をかけて木端微塵にした方がいいが、方向を変えたいくつかの飛空艇が主砲を撃って距離を取らせにくる。
向こうの飛空艇は鈍重だが、数は向こうの方が多い。訓練もちゃんと積んでるから連携は密に取ってるようだ。こちらがそのスピードで翻弄しても、落ち着いて対応してる様にみえる。
「優秀な指揮官がいる様だな」
のど袋を撫でながら私はそう感心する。やはり最初に対峙して砲撃を受け止め続けたのがいけない。もともとがこちらは時間稼ぎが目的だったのだ。砲撃を受け止め続けて下がった船もあるし……やっぱり大きさ敵にエネルギーの総量も向こうの方が上と見える。
こちらの数とエネルギーの残量的に、どう考えても全ての船を打ち崩し事は不可能だ。
「なら、とる行動は一つしかない」
私はその言葉と共に、全ての船へと指示を送る。
「中央の船に攻撃を集中せよ」
まずは頭を潰す。一番効果的な方法だ。旗艦と思しき船は船の組む陣の中央に位置してるが、向こうの図体は大きい。みっちりと詰まってるわけではない。それならばこちらの船体なら、その間を縫っていくことも出来る。まあ流石に全ての総舵手が出来る事ではないだろうが、ある程度の距離まで行けば有効打は与えられる。
「この船は主砲をぶち込むぞ。出来るな」
「お任せください!!」
この艦隊全体を指揮する私の船には当然、一番腕のいい物たちが集まってる。それならば、難度の高い事も出来る。副砲ではあの大きな船の装甲は抜けないが、主砲で更に至近距離なら抜けるだろう。いくつかの船が地上に降りて兵を下ろしてしまってるが、足はこちらが圧倒的だ。
まずは向こうの指揮官をつぶせばなんとでもなるだろう。それにこちらだって地上の部隊はある。最悪、そこに任せればいい。国という大きなものに歯向かってるというのに、そこまでの気負いはない。自分だけではなく、周りもそうだ。
皆がわかってる。この領の力……さらにそこしれない程の底力という奴を。
その言葉で並んでた飛空艇が散り散りになる。今までは向こうの砲撃を受け止める為に相対してたが、攻撃していいなれば、綺麗に並んでる必要なんてない。こちらの機動力を生かして戦う方がいいにきまってる。向こうも側面にある銃火器を使って応戦しだしたが、それに当たるような間抜けな使い手はいない。
いや、もしも当たったとしても、側面にある程度の銃火器くらいではこちらの装甲は抜けない。まずは後ろで地上に兵士を下ろそうとしてる艦を潰す。翼の下についてる砲が進行方向とは関係なく回転して狙いを定める。そしてそこから発射される大きな二つの魔法の弾。それらは地上に近づいてた飛空艇の側面をえぐった。
向こうも頑強な魔法を使ってるのか、流石に一撃で沈めるまではいかない。だが大きく横にそれた飛空艇はバランスを崩してそのまま地面をえぐる様に飛空艇は落ちていく。かなりの衝撃があの船を襲ってるだろうが、中の奴らが全て死ぬわけじゃない。
ここは更に追撃をかけて木端微塵にした方がいいが、方向を変えたいくつかの飛空艇が主砲を撃って距離を取らせにくる。
向こうの飛空艇は鈍重だが、数は向こうの方が多い。訓練もちゃんと積んでるから連携は密に取ってるようだ。こちらがそのスピードで翻弄しても、落ち着いて対応してる様にみえる。
「優秀な指揮官がいる様だな」
のど袋を撫でながら私はそう感心する。やはり最初に対峙して砲撃を受け止め続けたのがいけない。もともとがこちらは時間稼ぎが目的だったのだ。砲撃を受け止め続けて下がった船もあるし……やっぱり大きさ敵にエネルギーの総量も向こうの方が上と見える。
こちらの数とエネルギーの残量的に、どう考えても全ての船を打ち崩し事は不可能だ。
「なら、とる行動は一つしかない」
私はその言葉と共に、全ての船へと指示を送る。
「中央の船に攻撃を集中せよ」
まずは頭を潰す。一番効果的な方法だ。旗艦と思しき船は船の組む陣の中央に位置してるが、向こうの図体は大きい。みっちりと詰まってるわけではない。それならばこちらの船体なら、その間を縫っていくことも出来る。まあ流石に全ての総舵手が出来る事ではないだろうが、ある程度の距離まで行けば有効打は与えられる。
「この船は主砲をぶち込むぞ。出来るな」
「お任せください!!」
この艦隊全体を指揮する私の船には当然、一番腕のいい物たちが集まってる。それならば、難度の高い事も出来る。副砲ではあの大きな船の装甲は抜けないが、主砲で更に至近距離なら抜けるだろう。いくつかの船が地上に降りて兵を下ろしてしまってるが、足はこちらが圧倒的だ。
まずは向こうの指揮官をつぶせばなんとでもなるだろう。それにこちらだって地上の部隊はある。最悪、そこに任せればいい。国という大きなものに歯向かってるというのに、そこまでの気負いはない。自分だけではなく、周りもそうだ。
皆がわかってる。この領の力……さらにそこしれない程の底力という奴を。
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