美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ119
うさぎっ子が私の言いなりである。厳しい視線を向けられたから顔を引き締めたけど、心の中ではニマニマしてる。だってだってうさぎっ子の耳をモフモフするのなんてもう数年ぶりだよ。そりゃあニマニマもするよ。
私がこの瞬間をどれだけ待ちわびたと思ってるの? 毎日この瞬間を想像してたくらいには待ちわびてたからね。だからニマニマくらいは許されるべきなのだ。うんうん絶対そう。
まあとりあえず今からうさぎっ子を捕えればモフモフもし放題だ。本当は自分の意思で私の所に来てほしかったが……首輪があるかないかなんて些細な違いだよね。私はそういうプレイも好きだよ。とりあえず私はうさぎっ子をハグっとする。
懐かしいうさぎっ子の匂いがする。なんか野性味が強くなった気がするが……そういうのがラジエルの好みなのだろうか? まああいつの事はいい。今は私が再びうさぎっ子を手にした喜びを噛みしめないとね。具体的にはもっとクンカクンカする。
本当ならうさぎっ子の胸に顔を埋めたい所だったんだが、うさぎっ子はヘタってて座ってるからね。私が上から覆いかぶさるように頭を抱いてる。
(んん!!)
するとなんとうさぎっ子が手を回してきた。私の匂いにやられちゃったかな? うさぎっ子、私の事は嫌いみたいだけど、私の匂いは好きっぽいんだよね。それに獣人という種の特徴なのか、よく鼻をスンスン動かしたりするし、匂いを結構重視してる。
私の事が嫌いでも私の匂いが好きなら、その内、私が好き――におきかえられるかもしれないじゃん。そうなったらうさぎっ子の全部を私の物にするのだ。勿論心も……身体もね。
キィン
うん? なんか背中からそんな音がした。なんだろうって思って首を回そうとしたけど、それは出来なかった。なぜなら、体の奥からマナが溢れてきたからだ。
「あっ……がっ……ああああああああ!」
体が一瞬で熱くなった。一体何が? 勝手にマナが溢れてくるなんて……こんな事、普段なら絶対にないのに。攻撃の時にマナを出し過ぎて制御できなくなりそうになった感じはあった。けど、これはなんか違う。私の意思をマナが受け入れない。
いや……マナの不安が私には分かる。マナは私を見失ってるんだ。
「うさぎっ子……なに……を?」
私自身の問題とは思えない。いや、もしかしたら私に問題があったかもしれないが、確率的にはうさぎっ子が何かをしたって考える方が自然だ。するとうさぎっ子が私を冷めた目でみてこういった。
「特別な事なんて何も……ただ、体内のマナのバランスを崩しただけよ」
「――つ」
私の体にはありえない位のマナが内包されてる。それはゼルからのマナであり、クリスタルウッドからもたらされる世界中のマナが私にあるからだ。普段意識してなかったが、それらはとても危ういバランスで保ってたのかもしれない。
そんなバランスを崩されたら……あんがいこんな事になってしまうのかも。うさぎっ子がこんな事を……いや、私は木の上でふんぞり返ってるロリッ子を見た。あいつの入れ知恵か。
「あああ……」
まずい、マナが膨れ上がるのをとめられない。このままじゃ、どこかで見たマナ大爆発が起こるだろう。きっとこれはあの時よりも規模が大きい。島ごとなくなるかも……とりあえず私はうさぎっ子を突き飛ばした。
もう間に合わないかもしれないが、私の近くは一番あぶないからね。
「なんで……」
突き飛ばされたうさぎっ子が疑問の顔を浮かべてそういった。助けようとしたってわかったのかも。けどそんなのは決まってる。
「だって……うさぎっ子はかわいいから」
私はそういって笑って見せる。まあ死ぬ気なんてないけどね。
私がこの瞬間をどれだけ待ちわびたと思ってるの? 毎日この瞬間を想像してたくらいには待ちわびてたからね。だからニマニマくらいは許されるべきなのだ。うんうん絶対そう。
まあとりあえず今からうさぎっ子を捕えればモフモフもし放題だ。本当は自分の意思で私の所に来てほしかったが……首輪があるかないかなんて些細な違いだよね。私はそういうプレイも好きだよ。とりあえず私はうさぎっ子をハグっとする。
懐かしいうさぎっ子の匂いがする。なんか野性味が強くなった気がするが……そういうのがラジエルの好みなのだろうか? まああいつの事はいい。今は私が再びうさぎっ子を手にした喜びを噛みしめないとね。具体的にはもっとクンカクンカする。
本当ならうさぎっ子の胸に顔を埋めたい所だったんだが、うさぎっ子はヘタってて座ってるからね。私が上から覆いかぶさるように頭を抱いてる。
(んん!!)
するとなんとうさぎっ子が手を回してきた。私の匂いにやられちゃったかな? うさぎっ子、私の事は嫌いみたいだけど、私の匂いは好きっぽいんだよね。それに獣人という種の特徴なのか、よく鼻をスンスン動かしたりするし、匂いを結構重視してる。
私の事が嫌いでも私の匂いが好きなら、その内、私が好き――におきかえられるかもしれないじゃん。そうなったらうさぎっ子の全部を私の物にするのだ。勿論心も……身体もね。
キィン
うん? なんか背中からそんな音がした。なんだろうって思って首を回そうとしたけど、それは出来なかった。なぜなら、体の奥からマナが溢れてきたからだ。
「あっ……がっ……ああああああああ!」
体が一瞬で熱くなった。一体何が? 勝手にマナが溢れてくるなんて……こんな事、普段なら絶対にないのに。攻撃の時にマナを出し過ぎて制御できなくなりそうになった感じはあった。けど、これはなんか違う。私の意思をマナが受け入れない。
いや……マナの不安が私には分かる。マナは私を見失ってるんだ。
「うさぎっ子……なに……を?」
私自身の問題とは思えない。いや、もしかしたら私に問題があったかもしれないが、確率的にはうさぎっ子が何かをしたって考える方が自然だ。するとうさぎっ子が私を冷めた目でみてこういった。
「特別な事なんて何も……ただ、体内のマナのバランスを崩しただけよ」
「――つ」
私の体にはありえない位のマナが内包されてる。それはゼルからのマナであり、クリスタルウッドからもたらされる世界中のマナが私にあるからだ。普段意識してなかったが、それらはとても危ういバランスで保ってたのかもしれない。
そんなバランスを崩されたら……あんがいこんな事になってしまうのかも。うさぎっ子がこんな事を……いや、私は木の上でふんぞり返ってるロリッ子を見た。あいつの入れ知恵か。
「あああ……」
まずい、マナが膨れ上がるのをとめられない。このままじゃ、どこかで見たマナ大爆発が起こるだろう。きっとこれはあの時よりも規模が大きい。島ごとなくなるかも……とりあえず私はうさぎっ子を突き飛ばした。
もう間に合わないかもしれないが、私の近くは一番あぶないからね。
「なんで……」
突き飛ばされたうさぎっ子が疑問の顔を浮かべてそういった。助けようとしたってわかったのかも。けどそんなのは決まってる。
「だって……うさぎっ子はかわいいから」
私はそういって笑って見せる。まあ死ぬ気なんてないけどね。
コメント