美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ112
私は一瞬でスナフスキンの直上に出る。
(よし、気づいてない!)
ハステーラ・ぺラスによる移動は空間を渡る。時空の裏側を通る様な……そんな感覚だ。説明してもわかってはもらえないんだけどね。私だって自分がハステーラ・ぺラスで移動してなかったらそんな説明をきいても「は?」としかならない自信があるから、そこはいい。
とりあえず、ハステーラ・ぺラスでの移動はとてもメリットが大きいという事だ。予備動作なんて皆無だし、距離という制約はあるが、覚られる事はそうそうない。初見ならなおさらだ。
「頼みますグルダフさん」
「任せろ!!」
スナフスキンの直上にでた私はそういってグルダフさんを送り出す。彼はゼロの肩を蹴ってスナフスキンに迫る。そしてラーゼから受け取ってる強大なマナを全て自身の武器である斧へと送る。彼の斧はかなりの業物。特別性だ。
彼の斧はマナを食う。そしてその形態を禍々しくしてく。ラーゼからもらってる過剰なマナを斧に注ぐことで、その姿は巨大に、そして禍々しく変貌してた。絶対悪役が持ってるよね……っていう感じだ。具体的に言うと、斧の刃の所から牙が生えて吠えてた。
耳障りなその斧の咆哮のせいで流石にスナフスキンの奴も気づく。奴のまるでDNAの様な魔法陣がいくつか出てくる。けどそれは直ぐに回転を弱めて、斧に吸収される。ラーゼの話だと、確か空の星から降ってきてるマナはこの世界のマナとは別種のものだといってた。
あのスナフスキンって奴が空の星の一つの住人だとすると、奴が使ってる魔法のマナはこの世界とは違うはず。そんなの吸い取って大丈夫なのか? まあかなり禍々しいし、腹何て下さいと信じよう。そもそもか落ちて行ってるグルダフさんは止まらないし、止まれないだろうしね。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
かなり肥大化したその斧をグルダフさんは振った。それに合わせて、今までそれまで動こうとしなかったスナフスキンが動く。拳を握り、禍々しいその刃に向かって突き出してきたんだ。流石に刃と拳なら刃が勝ちそうなものだが、向こうの世界での常識はこの世界では通じない。
なぜなら、この世界には魔法があるからだ。けど、その魔法もあの斧の前では使えない。――となれば、必然的にグルダフさんが有利な筈だ。
斧と拳がぶつかり合う。その瞬間、グルダフさんの斧が獲物を得た魚の様に咀嚼しだした様に見えた。「うげ」……とおもわず顔をしかめる。一瞬にしてスナフスキンの右腕か肘の所まで消えたんだ。行けると思った。けど、星を抱える奴はそんな甘くはなかったようだ。
スナフスキンは継続して斧を振ろうとしてるグルダフさんを咆哮で吹き飛ばす。直接的なダメージはないみたいだが、私はフォローする為に動いた。グルダフさんを再び肩に。
スナフスキンは何かを言ってるが、私にはその言葉がわからない。すると、大量のドリルを抜けてあの紫のアンティカと、更に炎を使ってる女性が見えた。彼らもまたその攻撃を叩き込む。紫のアンティカの武器がスナフスキンの胴体を両断し、更に白い炎が全身から吹き上がる。
そして再びグルダフさんがその斧を振るった。スナフスキンの上半身が消し飛ぶ。私は今度こそ「よし!」とグッと拳を握った。
(よし、気づいてない!)
ハステーラ・ぺラスによる移動は空間を渡る。時空の裏側を通る様な……そんな感覚だ。説明してもわかってはもらえないんだけどね。私だって自分がハステーラ・ぺラスで移動してなかったらそんな説明をきいても「は?」としかならない自信があるから、そこはいい。
とりあえず、ハステーラ・ぺラスでの移動はとてもメリットが大きいという事だ。予備動作なんて皆無だし、距離という制約はあるが、覚られる事はそうそうない。初見ならなおさらだ。
「頼みますグルダフさん」
「任せろ!!」
スナフスキンの直上にでた私はそういってグルダフさんを送り出す。彼はゼロの肩を蹴ってスナフスキンに迫る。そしてラーゼから受け取ってる強大なマナを全て自身の武器である斧へと送る。彼の斧はかなりの業物。特別性だ。
彼の斧はマナを食う。そしてその形態を禍々しくしてく。ラーゼからもらってる過剰なマナを斧に注ぐことで、その姿は巨大に、そして禍々しく変貌してた。絶対悪役が持ってるよね……っていう感じだ。具体的に言うと、斧の刃の所から牙が生えて吠えてた。
耳障りなその斧の咆哮のせいで流石にスナフスキンの奴も気づく。奴のまるでDNAの様な魔法陣がいくつか出てくる。けどそれは直ぐに回転を弱めて、斧に吸収される。ラーゼの話だと、確か空の星から降ってきてるマナはこの世界のマナとは別種のものだといってた。
あのスナフスキンって奴が空の星の一つの住人だとすると、奴が使ってる魔法のマナはこの世界とは違うはず。そんなの吸い取って大丈夫なのか? まあかなり禍々しいし、腹何て下さいと信じよう。そもそもか落ちて行ってるグルダフさんは止まらないし、止まれないだろうしね。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
かなり肥大化したその斧をグルダフさんは振った。それに合わせて、今までそれまで動こうとしなかったスナフスキンが動く。拳を握り、禍々しいその刃に向かって突き出してきたんだ。流石に刃と拳なら刃が勝ちそうなものだが、向こうの世界での常識はこの世界では通じない。
なぜなら、この世界には魔法があるからだ。けど、その魔法もあの斧の前では使えない。――となれば、必然的にグルダフさんが有利な筈だ。
斧と拳がぶつかり合う。その瞬間、グルダフさんの斧が獲物を得た魚の様に咀嚼しだした様に見えた。「うげ」……とおもわず顔をしかめる。一瞬にしてスナフスキンの右腕か肘の所まで消えたんだ。行けると思った。けど、星を抱える奴はそんな甘くはなかったようだ。
スナフスキンは継続して斧を振ろうとしてるグルダフさんを咆哮で吹き飛ばす。直接的なダメージはないみたいだが、私はフォローする為に動いた。グルダフさんを再び肩に。
スナフスキンは何かを言ってるが、私にはその言葉がわからない。すると、大量のドリルを抜けてあの紫のアンティカと、更に炎を使ってる女性が見えた。彼らもまたその攻撃を叩き込む。紫のアンティカの武器がスナフスキンの胴体を両断し、更に白い炎が全身から吹き上がる。
そして再びグルダフさんがその斧を振るった。スナフスキンの上半身が消し飛ぶ。私は今度こそ「よし!」とグッと拳を握った。
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