美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ102
デカいネズミの様な姿をしてるスナフスキンの奴が震えている。その頭を両手で押さえて皆にはわからない言葉を叫んでる。
まあわからないといっても叫びだから五月蠅いのは変わらないんだけどね。けどこっちの声量の方が大きいよ。魔法で声量上げてるしね。だからそんな叫んでも聞こえなくならないよ。やっぱりあの始祖のアスタナのマイクはこいつらに何らかの影響があるみたい。
どうしてなのかは謎だけどね。とりあえず奴が苦しんでる間は奴が陣を進める事はないかも。その間にあの八岐大蛇を倒せれば、少しは状況が変わるかも……それはもう私達にはどうする事も出来ない。だって歌ってるしね。
残念な事に八岐大蛇の奴はスナフスキンと違ってぴんぴんしてる。頭悪そうだし、脳みそなんてものはあの気持ち悪い生物には詰まってないのかもしれない。私達の歌でノリノリになれないなんてかわいそうな生物である。
一思いにさっさとやるしかないね。なぜなら、生きてる価値なんてないからだ。私の美しさが分からない奴が生きてる価値ない様に、私達の歌をわからない奴もまたそうなのである。
「ぬおおおやらせるかあああああ!!」
そういってグルダフが突っ込んできた牛の様な頭の角をその斧で受け止める。あの八岐大蛇、明らかに私達に狙いを変えてる。多分スナフスキンの奴の指示だろう。私達の歌がそうとう耳障りみたい。そろそろ一曲が終わる……さて、何曲まで連続で行けるかな? 実際踊らなければ何曲でも行けそうなんだけどね。
けど、それじゃあカラオケじゃん。それはプリムローズとしてなんか違うよね。いや、アイドルとしてね。人前で歌うのにそんなのはダメというのが私の持論なのだ。普段は楽な事を私は率先する。頑張るなんて似合わないと思ってるからね。
けど、輝くのがアイドル。そしてアイドルは偶像であるべき。その為なら、私は頑張ってもいい。自分のやりたい事の為だ。その為なら……ね。それにスナフスキンの奴にこんな物か……とかおもわれたらなんか癪じゃん。どうせなら最終的にあいつを感動とかさせれたら、勝ちじゃん。完全勝利じゃん。てな訳で私は……わたしたちはこのステージで手を抜く気はない。
「「ラーゼ様!?」」
そう思ってたらシシとコランからそんな声が。見てみると始祖のアスタナのマイクから変な光というか、寧ろあのマイクの周囲三十センチくらいがなんか色を落としてるみたいな? なんかそんな状態になってた。
当然、そのマイクを持ってるシシとコランの手の部分も同様である。謎過ぎるなあのマイク。ファイラルに取り込んだアスタナの奴らに聞いても何にもわからなかったからね。ほんとあいつら役に立たない。自分達の先祖の事くらい把握しとけよ。
そもそもアスタナは武器という物に自身を変化出来るが、それは一つの姿だけらしい。そして人生に一度、進化というか限界突破みたいな物を起こせるらしいが、それを成した物もここ数百年はいないらしく彼らが言うには、どんどんと力は弱くなってるみたいな?
だからこそ、外部の武器作りにはまっていったのかも……まあそれはどうでもいいんだけど……このまま歌い続けて大丈夫だろうか? そんな不安がよぎる。けど……ここでやめたら、ふたたびスナフスキンの奴が陣を使いだすだろう。
もしかしたら、もう一度種子を使って化け物を増やすかもしれない。それをされると流石に勝ち目がない。ここでやめる訳にはいかない。
「大丈夫ですラーゼ様! ね、コラン」
「はい! それに何か前よりも怖くないかもです!」
見るからにちょっと不安あるんだが……コランの目に嘘は見えない。純粋なコランがそういうなら……私は信じた。というわけで二曲目へと突入する。早くグルダフ達が八岐大蛇を倒してくれる事を期待しよう。
まあわからないといっても叫びだから五月蠅いのは変わらないんだけどね。けどこっちの声量の方が大きいよ。魔法で声量上げてるしね。だからそんな叫んでも聞こえなくならないよ。やっぱりあの始祖のアスタナのマイクはこいつらに何らかの影響があるみたい。
どうしてなのかは謎だけどね。とりあえず奴が苦しんでる間は奴が陣を進める事はないかも。その間にあの八岐大蛇を倒せれば、少しは状況が変わるかも……それはもう私達にはどうする事も出来ない。だって歌ってるしね。
残念な事に八岐大蛇の奴はスナフスキンと違ってぴんぴんしてる。頭悪そうだし、脳みそなんてものはあの気持ち悪い生物には詰まってないのかもしれない。私達の歌でノリノリになれないなんてかわいそうな生物である。
一思いにさっさとやるしかないね。なぜなら、生きてる価値なんてないからだ。私の美しさが分からない奴が生きてる価値ない様に、私達の歌をわからない奴もまたそうなのである。
「ぬおおおやらせるかあああああ!!」
そういってグルダフが突っ込んできた牛の様な頭の角をその斧で受け止める。あの八岐大蛇、明らかに私達に狙いを変えてる。多分スナフスキンの奴の指示だろう。私達の歌がそうとう耳障りみたい。そろそろ一曲が終わる……さて、何曲まで連続で行けるかな? 実際踊らなければ何曲でも行けそうなんだけどね。
けど、それじゃあカラオケじゃん。それはプリムローズとしてなんか違うよね。いや、アイドルとしてね。人前で歌うのにそんなのはダメというのが私の持論なのだ。普段は楽な事を私は率先する。頑張るなんて似合わないと思ってるからね。
けど、輝くのがアイドル。そしてアイドルは偶像であるべき。その為なら、私は頑張ってもいい。自分のやりたい事の為だ。その為なら……ね。それにスナフスキンの奴にこんな物か……とかおもわれたらなんか癪じゃん。どうせなら最終的にあいつを感動とかさせれたら、勝ちじゃん。完全勝利じゃん。てな訳で私は……わたしたちはこのステージで手を抜く気はない。
「「ラーゼ様!?」」
そう思ってたらシシとコランからそんな声が。見てみると始祖のアスタナのマイクから変な光というか、寧ろあのマイクの周囲三十センチくらいがなんか色を落としてるみたいな? なんかそんな状態になってた。
当然、そのマイクを持ってるシシとコランの手の部分も同様である。謎過ぎるなあのマイク。ファイラルに取り込んだアスタナの奴らに聞いても何にもわからなかったからね。ほんとあいつら役に立たない。自分達の先祖の事くらい把握しとけよ。
そもそもアスタナは武器という物に自身を変化出来るが、それは一つの姿だけらしい。そして人生に一度、進化というか限界突破みたいな物を起こせるらしいが、それを成した物もここ数百年はいないらしく彼らが言うには、どんどんと力は弱くなってるみたいな?
だからこそ、外部の武器作りにはまっていったのかも……まあそれはどうでもいいんだけど……このまま歌い続けて大丈夫だろうか? そんな不安がよぎる。けど……ここでやめたら、ふたたびスナフスキンの奴が陣を使いだすだろう。
もしかしたら、もう一度種子を使って化け物を増やすかもしれない。それをされると流石に勝ち目がない。ここでやめる訳にはいかない。
「大丈夫ですラーゼ様! ね、コラン」
「はい! それに何か前よりも怖くないかもです!」
見るからにちょっと不安あるんだが……コランの目に嘘は見えない。純粋なコランがそういうなら……私は信じた。というわけで二曲目へと突入する。早くグルダフ達が八岐大蛇を倒してくれる事を期待しよう。
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