美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ93
私が放ったマナの塊はカマキリとロリッ子の攻撃を寸前で吹き飛ばし、更に更に余波でスナフスキンの奴も吹っ飛ばした。あれ位なら、アナハも大丈夫でしょう。うむ、流石私である。まあもっと色々と吹き飛ばしてる気はするが、小さい事は気にしないから私。
「なっ……」
「馬鹿な……」
「つっ……」
三者三葉の反応を見せるオウラム勢。カマキリは単純に驚愕してるようだ。ロリッ子は信じられないとでもいうように口を開けたままこっちを見てた。そしてうさぎっ子は……なんかとても憎たらしい目を私に向けてる。悲しい……けど、ゾクゾクするよ。
前はそんな目なかなか向けてくれなかったもんね。表面上は従順な振りしてたしね。今の感情剥き出しのうさぎっ子も私は好きだよ。
「つううう……いったぁぁぁ……」
本当はドヤ顔でもしたかったが、流石に体に痛みが走ってそれどころではない。見様見真似の魔法が使える様になったから、以前よりもダメージを軽減出来るようにはなったのだ。だから今までの道中でも何回か放ってるわけだからね。
でもそれにも反動とかはある訳で……私の見様見真似の魔法では、こう……うまくバランスが取れないというか? 私は常に有り余るマナで自身の身を守ってる訳だけど、やっぱり大出力の攻撃をするとなると、持ってかれる訳だよ。
だから多分、私の体にもダメージが来てたんだと思う。けど今は魔法があるから、守る為の減ったマナを魔法という物で補う訳だ。でもお世辞にも私の魔法は上手いとは言えない。だからこうやって痛みが体に残ってしまう。
上手くいくときは行くんだけどね。けど今の所、それは完全に運だ。そもそもが魔法を感覚だけで使ってるから、それで毎回上手くいかせようってのが無茶なのもわかってるんだけどね。でも努力って私には似合わないじゃん。
なんだって優雅に卒なく――がわたしじゃん。
『神――神神神神神――神の片鱗――』
何やら吹っ飛ばされたスナフスキンの奴がとち狂った声をあげている。ヤバい,切れたか? そう思ってると、奴が出した陣に変化が起こった。DNAの様な形で回ってたそれから何が生み出されてる。それはブクブクと薄紫の被膜を出しつつ全体を覆ってる。
更に何やらタピオカみたいなのもいっぱい……正直気持ち悪い。そしてそれは沢山の触手を伸ばして木の根元のキューブに張り付いてく。
『種子よ』
種子? その言葉に私は聞き覚えがある。確か羽持ち達が言ってたこの地の重要機関。そしてそれは持ち出された筈の物で……スナフスキンがもってるのはどうやら『種子』らしい。てかヤバい物なんだよね? このままやらせてると不味いね。
でも奴を消滅させようにも、アナハが邪魔だ。邪魔とか言い方的にどうかと思うが、だって邪魔なんだからしょうがない。どうにかしてアナハをあのスナフスキンから分離させないと、奴を止められない。そう思ってると私へと向かって触手が伸びて来てた。
それはグルダフやら皆がとっさに防いでくれるが、触手に触れた皆は触手の中に取り込まれていくらしい。こちらの戦力……わたしの駒たちが消えていく。むむむ……これは不味いぞ。私は大艦巨砲しか出来ないからな……めちゃくそデカい力での暴力が私の戦闘での売りである。繊細な事は求めてはいけない。
そんな私ではアナハをあのスナフスキンから救出することはできない。まだ王都の隊とか、キララに亜子はいるが……グルダフとか戦闘面に特化した奴らが吸われたのがいたい。てか今現在も吸われてるし……触れる事がアウトっぽいんだよね。魔法はどうやら中和されてるみたいだし……あの触手かなりやばい。
こうなったら……
「アナハ!! そんなネズミにいつまで好き勝手やらせてる気! さっさと出てきなさい!!」
んな無茶な……と誰もが思ったかもしれないが、私はマジだ。面倒な事は他人に任せたいし、そもそも助けるなんて煩わしい。基本仲間は助けたいと思う気持ちはちゃんとあるけど、助かる努力もちゃんとしてくんないとね。
なのでアナハも頑張れ。せめて動きを阻害するとか、その便利な魔眼で何やらするとかやってみろ。寝てるだけなんて許さないよ私は。アナハ自分が助けられるヒロインに成れないってわかってるでしょ。
「なっ……」
「馬鹿な……」
「つっ……」
三者三葉の反応を見せるオウラム勢。カマキリは単純に驚愕してるようだ。ロリッ子は信じられないとでもいうように口を開けたままこっちを見てた。そしてうさぎっ子は……なんかとても憎たらしい目を私に向けてる。悲しい……けど、ゾクゾクするよ。
前はそんな目なかなか向けてくれなかったもんね。表面上は従順な振りしてたしね。今の感情剥き出しのうさぎっ子も私は好きだよ。
「つううう……いったぁぁぁ……」
本当はドヤ顔でもしたかったが、流石に体に痛みが走ってそれどころではない。見様見真似の魔法が使える様になったから、以前よりもダメージを軽減出来るようにはなったのだ。だから今までの道中でも何回か放ってるわけだからね。
でもそれにも反動とかはある訳で……私の見様見真似の魔法では、こう……うまくバランスが取れないというか? 私は常に有り余るマナで自身の身を守ってる訳だけど、やっぱり大出力の攻撃をするとなると、持ってかれる訳だよ。
だから多分、私の体にもダメージが来てたんだと思う。けど今は魔法があるから、守る為の減ったマナを魔法という物で補う訳だ。でもお世辞にも私の魔法は上手いとは言えない。だからこうやって痛みが体に残ってしまう。
上手くいくときは行くんだけどね。けど今の所、それは完全に運だ。そもそもが魔法を感覚だけで使ってるから、それで毎回上手くいかせようってのが無茶なのもわかってるんだけどね。でも努力って私には似合わないじゃん。
なんだって優雅に卒なく――がわたしじゃん。
『神――神神神神神――神の片鱗――』
何やら吹っ飛ばされたスナフスキンの奴がとち狂った声をあげている。ヤバい,切れたか? そう思ってると、奴が出した陣に変化が起こった。DNAの様な形で回ってたそれから何が生み出されてる。それはブクブクと薄紫の被膜を出しつつ全体を覆ってる。
更に何やらタピオカみたいなのもいっぱい……正直気持ち悪い。そしてそれは沢山の触手を伸ばして木の根元のキューブに張り付いてく。
『種子よ』
種子? その言葉に私は聞き覚えがある。確か羽持ち達が言ってたこの地の重要機関。そしてそれは持ち出された筈の物で……スナフスキンがもってるのはどうやら『種子』らしい。てかヤバい物なんだよね? このままやらせてると不味いね。
でも奴を消滅させようにも、アナハが邪魔だ。邪魔とか言い方的にどうかと思うが、だって邪魔なんだからしょうがない。どうにかしてアナハをあのスナフスキンから分離させないと、奴を止められない。そう思ってると私へと向かって触手が伸びて来てた。
それはグルダフやら皆がとっさに防いでくれるが、触手に触れた皆は触手の中に取り込まれていくらしい。こちらの戦力……わたしの駒たちが消えていく。むむむ……これは不味いぞ。私は大艦巨砲しか出来ないからな……めちゃくそデカい力での暴力が私の戦闘での売りである。繊細な事は求めてはいけない。
そんな私ではアナハをあのスナフスキンから救出することはできない。まだ王都の隊とか、キララに亜子はいるが……グルダフとか戦闘面に特化した奴らが吸われたのがいたい。てか今現在も吸われてるし……触れる事がアウトっぽいんだよね。魔法はどうやら中和されてるみたいだし……あの触手かなりやばい。
こうなったら……
「アナハ!! そんなネズミにいつまで好き勝手やらせてる気! さっさと出てきなさい!!」
んな無茶な……と誰もが思ったかもしれないが、私はマジだ。面倒な事は他人に任せたいし、そもそも助けるなんて煩わしい。基本仲間は助けたいと思う気持ちはちゃんとあるけど、助かる努力もちゃんとしてくんないとね。
なのでアナハも頑張れ。せめて動きを阻害するとか、その便利な魔眼で何やらするとかやってみろ。寝てるだけなんて許さないよ私は。アナハ自分が助けられるヒロインに成れないってわかってるでしょ。
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