美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
θ160
私達は今、アクワイヤの上空にいる。そしてその視線の先にはサンライズの姿。流石にあんな事があったからね。流石にフルでなんて出来ないだろうって事でサンライズを連れてきた。てかそう提案された。
「ありがとう。そっちだって予定とかあっただろうに」
「いえ、私達は貴方の為でしたらどこからでも駆け付けますよ」
そう言ってサンライズのマネージャーとなった彼女が応える。やはりだけど、彼女は優秀だった。うんうん、私って人を見る目がある。上に立つ者に必要な能力だよね。周りを優秀な奴らで固めれば、私自身は何もしなくてもいいのだ。まあそれじゃあつまらないから色々とやっちゃうんだけど。
「事情を聴いた時は肝が冷えましたよ。ファイラルの方も相当慌てたんじゃないですか?」
「そうね、なんかクリスタルウッドが結構反応してたらしいからね」
本当はファイラル軍が動くくらいの所まで行ってたしね。シシ達が攫われたとかわかった時はいきり立ってたし。けど勝手に他領に大規模な軍を送るなんて事はぱっとは出来ないのである。下手すれば侵攻かと勘違いされてそこと激突することになる。なので少数精鋭達には動いて貰ってた。けどやっぱりアクワイヤとファイラルは遠いからね。幾ら空飛び船があるからってパパっと駆け付けるなんて事は無理な訳で……みんながついたのは色々と終わった後だったよ。
まあだから事後処理は任せたけどね。戦闘というのは戦いが終わったら「ハイ終わり」なんてそうそうない。そんな単純ではない。だって戦闘に至る理由とか、今回の騒動に関係してきた色々と者たちの思惑とか……そんな事を蛇は見過ごしはしないからね。だからアスタナの上の方の連中は尋問を受けた。まあ彼らは既にこっちに取り込んだような物。だからそこまで時間はかからなかったわけだけどさ、この騒動に関わってきたのはアスタナだけじゃないじゃん。
既に滅んだけど、シャグリランという種はサイオスを操って私の力を手に入れようとした。そしてたった一つのその種の遺体……というか抜け殻がどこかにあるはず。あれも放置してていい物か……みたいな? なにかにつかえそうじゃん。それにあそこはあいつらのアジトっポカったし、もっと色々と奴らの事がわかるかもしれないって事で捜索してる。私の記憶と、そしてマナの痕跡を辿ってね。後はサイオスの記憶も探ってる。あいつは何かとトラブルメーカーだから今回のライブはお預けだね。
「どう? あの子達とはうまくやってけそう?」
「勿論ですよ。今の私の目標はプリムローズを超える事です」
「そういう所、好きよ」
目に宿る光が燃えている。やっばり彼女で正解だったね。
「ラーゼ様、やはりアレを使うのですか?」
「折角だし……それにどんなことが起こるか見てみたくない?」
自信から一転しての不安気な声。みんな反対してたし、やっぱり彼女もそうか。けどそれもそうだよね。でも私は二人に使わせる気だ。シシとコランが手に入れた始祖のアスタナのマイクを。何が起こるかわからない? だから使わせるんじゃない。リハとかも出来なかったから完全に本番ぶっつけになる。けど、不安要素なんてそれだけだよ。
「私達はね、どんな事でも輝きに変えなきゃいけないのよ。だから恐れてちゃダメ。だって私達はアイドルだから」
「ラーゼ様」
彼女はその目を大きく開いてた。そして納得したように頷くよ。
「その教え、この魂に刻みます。それでは私はお暇しますね。そもそも他の皆さんが来るでしょうし」
「ええ、じゃあサンライズをよろしくね」
彼女は音もなく去っていく。大丈夫、きっとサンライズは彼女と共にプリムローズの良きライバルとなるだろう。私は視界の先のサンライズのライブと、眼下の光の海を見て満足するよ。
「ありがとう。そっちだって予定とかあっただろうに」
「いえ、私達は貴方の為でしたらどこからでも駆け付けますよ」
そう言ってサンライズのマネージャーとなった彼女が応える。やはりだけど、彼女は優秀だった。うんうん、私って人を見る目がある。上に立つ者に必要な能力だよね。周りを優秀な奴らで固めれば、私自身は何もしなくてもいいのだ。まあそれじゃあつまらないから色々とやっちゃうんだけど。
「事情を聴いた時は肝が冷えましたよ。ファイラルの方も相当慌てたんじゃないですか?」
「そうね、なんかクリスタルウッドが結構反応してたらしいからね」
本当はファイラル軍が動くくらいの所まで行ってたしね。シシ達が攫われたとかわかった時はいきり立ってたし。けど勝手に他領に大規模な軍を送るなんて事はぱっとは出来ないのである。下手すれば侵攻かと勘違いされてそこと激突することになる。なので少数精鋭達には動いて貰ってた。けどやっぱりアクワイヤとファイラルは遠いからね。幾ら空飛び船があるからってパパっと駆け付けるなんて事は無理な訳で……みんながついたのは色々と終わった後だったよ。
まあだから事後処理は任せたけどね。戦闘というのは戦いが終わったら「ハイ終わり」なんてそうそうない。そんな単純ではない。だって戦闘に至る理由とか、今回の騒動に関係してきた色々と者たちの思惑とか……そんな事を蛇は見過ごしはしないからね。だからアスタナの上の方の連中は尋問を受けた。まあ彼らは既にこっちに取り込んだような物。だからそこまで時間はかからなかったわけだけどさ、この騒動に関わってきたのはアスタナだけじゃないじゃん。
既に滅んだけど、シャグリランという種はサイオスを操って私の力を手に入れようとした。そしてたった一つのその種の遺体……というか抜け殻がどこかにあるはず。あれも放置してていい物か……みたいな? なにかにつかえそうじゃん。それにあそこはあいつらのアジトっポカったし、もっと色々と奴らの事がわかるかもしれないって事で捜索してる。私の記憶と、そしてマナの痕跡を辿ってね。後はサイオスの記憶も探ってる。あいつは何かとトラブルメーカーだから今回のライブはお預けだね。
「どう? あの子達とはうまくやってけそう?」
「勿論ですよ。今の私の目標はプリムローズを超える事です」
「そういう所、好きよ」
目に宿る光が燃えている。やっばり彼女で正解だったね。
「ラーゼ様、やはりアレを使うのですか?」
「折角だし……それにどんなことが起こるか見てみたくない?」
自信から一転しての不安気な声。みんな反対してたし、やっぱり彼女もそうか。けどそれもそうだよね。でも私は二人に使わせる気だ。シシとコランが手に入れた始祖のアスタナのマイクを。何が起こるかわからない? だから使わせるんじゃない。リハとかも出来なかったから完全に本番ぶっつけになる。けど、不安要素なんてそれだけだよ。
「私達はね、どんな事でも輝きに変えなきゃいけないのよ。だから恐れてちゃダメ。だって私達はアイドルだから」
「ラーゼ様」
彼女はその目を大きく開いてた。そして納得したように頷くよ。
「その教え、この魂に刻みます。それでは私はお暇しますね。そもそも他の皆さんが来るでしょうし」
「ええ、じゃあサンライズをよろしくね」
彼女は音もなく去っていく。大丈夫、きっとサンライズは彼女と共にプリムローズの良きライバルとなるだろう。私は視界の先のサンライズのライブと、眼下の光の海を見て満足するよ。
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