美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
θ143
「うっ……」
膝が折れる。私の手首の紋章と剣の輝きが輝きが増すにつれて、私の体は虚脱感にさいなまれていくようだ。この紋章を発動してからいっぱい魔法を使ったけど、こんなことは一度もなかった。だって私が使ってる魔法は私の力じゃないハズだもん。なのに……こんな……なにが起こってるの?
「し、シシちゃん! あわわ――」
私が辛そうにしだしたからコランが慌て始める。けど私は重ねてるコランの手をギュッと握って剣から離さない様にしてからこういった。
「大丈夫……このままでいさせて」
「……う、うん。じゃあ」
多分コランも感じてる。この変化はきっと私達が二人で起こしてるんじゃないかって。だからここでどっちかが手を離せばこの変化は止まってしまう。そうなったらもう一回同じことが起こるとは限らない。この変化が私達にとっていいことになるか、悪い事になるかは正直わからないけど、あのまま途方に暮れるよりはこの変化に賭けるしか私達にはないんだ。だからここでこの変化を止める訳にはいかない。その思いが私とコランには芽生えてる。
けど私の事を心配してるこらんはそっとその身を寄せてきた。寄り添うコランはあったかくて、髪からは良い匂いが漂ってくる。少し楽になった気がするよ。誰かを近くに感じるって……いや、誰かじゃなく、仲間で友達を感じるって心強い。大丈夫……負けないよ。私は寄り添ってきたコランの頭に顔をうずめる様にスリスリするよ。うん最高。よくラーゼ様がやってるけど、コランの髪質だと癖になっちゃうのもわかる心地よさ。そうこうしてる間に周囲には光の剣が生えてきてた。
「あれ?」
なんか広くなってる? というか……部屋が部屋じゃなくなってるような? 幾重もの光の剣が生え、それからまた更に光の文字が広がってる。それは私達が最初にみた部屋の広さを既に有に超えてる。光が強くて、周りがそんな見えないから気づきにくいけど、光の剣はどこまでも続いてるようにみえる。
「一体……どれだけのマナを取るつもりなのよ」
私の手首の紋章が光ってるって事はきっとマナが流れてるって事で、それは多分、この剣へと流れてる。けどいつも魔法を使う時は一瞬で、しかもこんな発光はしない。精々鈍く光ってた程度、それも一瞬だった。なのに今はピッカピカ。きっとそれだけマナを流してるからなんだと思う。
(ごめんなさいラーゼ様)
こんなマナ駄々洩れで大丈夫なのか心配だ。
「なにか……きこえる」
「え?」
コランがそんな事を言い出した。私には何も聞こえないけど。
「なんて言ってるの?」
「わからない……けど、なにかよろこんでる感じかな?」
私にはこの空間は静寂だ。ただ、光の剣は消えたり現れたりしてるってのは見ればわかる。その度に広がる文字と組み合わせの陣は形を変えてる。そして不意にただ光ってたその色がかわる。白く光ってたのが、緑色が混じってそれぞれの剣から光が紙吹雪の様にふきあがってる。これが喜んでるって事かな?
「綺麗……」
コランがぽつりとそういうよ。確かに綺麗だ。こんな状況じゃなかったら素直にそう思えた。けど私はコランほど無邪気にはなれない。私は周囲に気を配ってたから気づけた。私達の足元の光……それがいつのまにはわたしの手首の紋章になってる事に。紙吹雪の様な光は空間いっぱいに溢れるように広がって私達の視界はその全てがそれによって埋め尽くされる。そしてそれが消え去ると、私達の視界には全く別の光景が広がってた。
膝が折れる。私の手首の紋章と剣の輝きが輝きが増すにつれて、私の体は虚脱感にさいなまれていくようだ。この紋章を発動してからいっぱい魔法を使ったけど、こんなことは一度もなかった。だって私が使ってる魔法は私の力じゃないハズだもん。なのに……こんな……なにが起こってるの?
「し、シシちゃん! あわわ――」
私が辛そうにしだしたからコランが慌て始める。けど私は重ねてるコランの手をギュッと握って剣から離さない様にしてからこういった。
「大丈夫……このままでいさせて」
「……う、うん。じゃあ」
多分コランも感じてる。この変化はきっと私達が二人で起こしてるんじゃないかって。だからここでどっちかが手を離せばこの変化は止まってしまう。そうなったらもう一回同じことが起こるとは限らない。この変化が私達にとっていいことになるか、悪い事になるかは正直わからないけど、あのまま途方に暮れるよりはこの変化に賭けるしか私達にはないんだ。だからここでこの変化を止める訳にはいかない。その思いが私とコランには芽生えてる。
けど私の事を心配してるこらんはそっとその身を寄せてきた。寄り添うコランはあったかくて、髪からは良い匂いが漂ってくる。少し楽になった気がするよ。誰かを近くに感じるって……いや、誰かじゃなく、仲間で友達を感じるって心強い。大丈夫……負けないよ。私は寄り添ってきたコランの頭に顔をうずめる様にスリスリするよ。うん最高。よくラーゼ様がやってるけど、コランの髪質だと癖になっちゃうのもわかる心地よさ。そうこうしてる間に周囲には光の剣が生えてきてた。
「あれ?」
なんか広くなってる? というか……部屋が部屋じゃなくなってるような? 幾重もの光の剣が生え、それからまた更に光の文字が広がってる。それは私達が最初にみた部屋の広さを既に有に超えてる。光が強くて、周りがそんな見えないから気づきにくいけど、光の剣はどこまでも続いてるようにみえる。
「一体……どれだけのマナを取るつもりなのよ」
私の手首の紋章が光ってるって事はきっとマナが流れてるって事で、それは多分、この剣へと流れてる。けどいつも魔法を使う時は一瞬で、しかもこんな発光はしない。精々鈍く光ってた程度、それも一瞬だった。なのに今はピッカピカ。きっとそれだけマナを流してるからなんだと思う。
(ごめんなさいラーゼ様)
こんなマナ駄々洩れで大丈夫なのか心配だ。
「なにか……きこえる」
「え?」
コランがそんな事を言い出した。私には何も聞こえないけど。
「なんて言ってるの?」
「わからない……けど、なにかよろこんでる感じかな?」
私にはこの空間は静寂だ。ただ、光の剣は消えたり現れたりしてるってのは見ればわかる。その度に広がる文字と組み合わせの陣は形を変えてる。そして不意にただ光ってたその色がかわる。白く光ってたのが、緑色が混じってそれぞれの剣から光が紙吹雪の様にふきあがってる。これが喜んでるって事かな?
「綺麗……」
コランがぽつりとそういうよ。確かに綺麗だ。こんな状況じゃなかったら素直にそう思えた。けど私はコランほど無邪気にはなれない。私は周囲に気を配ってたから気づけた。私達の足元の光……それがいつのまにはわたしの手首の紋章になってる事に。紙吹雪の様な光は空間いっぱいに溢れるように広がって私達の視界はその全てがそれによって埋め尽くされる。そしてそれが消え去ると、私達の視界には全く別の光景が広がってた。
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