美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
θ54
「な……なんだよ!? 俺たちはちゃんとクエストを受けてんだぞ!!」
サイオスを捕まえに来てた冒険者の一人がそんなことをこの街の冒険者たちへ言う。すると一番前にいる隻眼の奴がその冒険者へ睨みを聞かせてこういった。
「クエストだあ? それは誰の許可を取ったクエストつうんだ?」
猛獣の様な視線を向ける隻眼の人。その威圧にこちら側の冒険者たちがひるんでる。私はやっぱりそれか……と内心おもってた。ギルドはそれぞれの地域で縄張り意識が強い。自分たちの街で自分たちのギルドを通さずによそ者がクエストをいぶかって行動してる。それはこの街の冒険者ギルドの関係者にとっては面白くない事なんだ。だからこうやって……たぶんあの隻眼の人はここのギルドの関係者か……もしかしたらギルドマスターなのかも。
「お……俺たちはただ依頼を受けただけ……です。だから……なあ」
一人のそんな息沈んだ声に他の奴らも首を縦に振って同意する。まあ確かにそうだよね。サイオスを捕まえに来た奴らはそこらへんはよく把握してないだろう。まあ私もそこらへんはよく知らないし……ただギルドは領域って奴にうるさいってハゲが言ってた。あいつは色々な所と橋渡し的な役割してくれてるからね。私がやらないといけないことは大体ハゲと蛇がやってくれてるからね。蛇は優秀だけど、獣人ってことを気にする奴は多い。だからハゲも必要なのだ。
ハゲは特別優秀とか容量良いとか、そんなことはない。寧ろ普通だ。普通の一般ハゲといっていい。けど、皆からの信頼は厚い。ハゲだけど……頑張ってるのだ。ギルドの誘致とかね。私は面倒なことはやらないのだ。寧ろやらないでくれと言われるくらいだしね。
「おいおい、お前らも冒険者だろ? そこら辺の仕来りはわかってろよ? ここは確かにファイラルみたいなデカい所とは違う。だが、ここで行動するのなら、ちゃんと現地のギルドに一声通すのが礼儀ってものだろう。お前らは他領に言って現地のギルドに挨拶もしねーのか?」
「それは……」
全くの正論にこっちの冒険者達はぐうの音もでないみたい。冒険者はその性質上色んな街を巡りわたっていったりするって聞く。だから実際の所はあいつらもわかってるんじゃないのかな? 自分たちが調子に乗ってたと。まあ実際は上の方つまりは私とかがもっと気を利かせた方がよかったんだと思う。でもさ……わたしだよ? 私が自分の利以外に気を利かせる事なんてないじゃん。世界は私を中心に回ってるんだよ?
だからこの場合は私の連絡を受けた奴が気を利かせなければならない。そいつには後で罰を受けさせよう。うん、そうしよう。
「まあ、分かればいいんだよ。わかればな。お前たちの事は、ちゃんと聞いてはいたわけだしな。で、お前たちの目的は……あのこっそりとにげようとしてる奴か?」
隻眼の人の指摘で皆の視線がこそこそしてたサイオスへと集まった。そこで動きが止まる。あいつこの隙に……とでも思ってんだろう。
「なあ、俺たちが捕まえても、別にいいよな?」
ニヤッと口角を挙げて隻眼の人に呼応してここの冒険者たちもサイオスへと迫る。どうやら彼らも報酬がほしいらしい。まあどこもお金ないらしいからね。潤ってるのなんて、一部の領だけだ。ファイラルから来た私たちの報酬はかなり期待できる……ときっとかれらはおもってる。そして私たちが連れてきた冒険者と共に、彼らはサイオスを狙い歩みを進める。
「お、お前らズルいぞ!」
そんな声を出すサイオス。絶体絶命である。
サイオスを捕まえに来てた冒険者の一人がそんなことをこの街の冒険者たちへ言う。すると一番前にいる隻眼の奴がその冒険者へ睨みを聞かせてこういった。
「クエストだあ? それは誰の許可を取ったクエストつうんだ?」
猛獣の様な視線を向ける隻眼の人。その威圧にこちら側の冒険者たちがひるんでる。私はやっぱりそれか……と内心おもってた。ギルドはそれぞれの地域で縄張り意識が強い。自分たちの街で自分たちのギルドを通さずによそ者がクエストをいぶかって行動してる。それはこの街の冒険者ギルドの関係者にとっては面白くない事なんだ。だからこうやって……たぶんあの隻眼の人はここのギルドの関係者か……もしかしたらギルドマスターなのかも。
「お……俺たちはただ依頼を受けただけ……です。だから……なあ」
一人のそんな息沈んだ声に他の奴らも首を縦に振って同意する。まあ確かにそうだよね。サイオスを捕まえに来た奴らはそこらへんはよく把握してないだろう。まあ私もそこらへんはよく知らないし……ただギルドは領域って奴にうるさいってハゲが言ってた。あいつは色々な所と橋渡し的な役割してくれてるからね。私がやらないといけないことは大体ハゲと蛇がやってくれてるからね。蛇は優秀だけど、獣人ってことを気にする奴は多い。だからハゲも必要なのだ。
ハゲは特別優秀とか容量良いとか、そんなことはない。寧ろ普通だ。普通の一般ハゲといっていい。けど、皆からの信頼は厚い。ハゲだけど……頑張ってるのだ。ギルドの誘致とかね。私は面倒なことはやらないのだ。寧ろやらないでくれと言われるくらいだしね。
「おいおい、お前らも冒険者だろ? そこら辺の仕来りはわかってろよ? ここは確かにファイラルみたいなデカい所とは違う。だが、ここで行動するのなら、ちゃんと現地のギルドに一声通すのが礼儀ってものだろう。お前らは他領に言って現地のギルドに挨拶もしねーのか?」
「それは……」
全くの正論にこっちの冒険者達はぐうの音もでないみたい。冒険者はその性質上色んな街を巡りわたっていったりするって聞く。だから実際の所はあいつらもわかってるんじゃないのかな? 自分たちが調子に乗ってたと。まあ実際は上の方つまりは私とかがもっと気を利かせた方がよかったんだと思う。でもさ……わたしだよ? 私が自分の利以外に気を利かせる事なんてないじゃん。世界は私を中心に回ってるんだよ?
だからこの場合は私の連絡を受けた奴が気を利かせなければならない。そいつには後で罰を受けさせよう。うん、そうしよう。
「まあ、分かればいいんだよ。わかればな。お前たちの事は、ちゃんと聞いてはいたわけだしな。で、お前たちの目的は……あのこっそりとにげようとしてる奴か?」
隻眼の人の指摘で皆の視線がこそこそしてたサイオスへと集まった。そこで動きが止まる。あいつこの隙に……とでも思ってんだろう。
「なあ、俺たちが捕まえても、別にいいよな?」
ニヤッと口角を挙げて隻眼の人に呼応してここの冒険者たちもサイオスへと迫る。どうやら彼らも報酬がほしいらしい。まあどこもお金ないらしいからね。潤ってるのなんて、一部の領だけだ。ファイラルから来た私たちの報酬はかなり期待できる……ときっとかれらはおもってる。そして私たちが連れてきた冒険者と共に、彼らはサイオスを狙い歩みを進める。
「お、お前らズルいぞ!」
そんな声を出すサイオス。絶体絶命である。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
147
-
-
157
-
-
15254
-
-
353
-
-
149
-
-
841
-
-
2
-
-
1978
-
-
159
コメント