美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
θ38
「そんなバカな!?」
「気合で呪を破るなど!?」
驚愕してるフードの奴ら。そんな隙をサイオスは見逃さない。一気に近づいてその腹に一発叩き込む。本当はこれで一刀両断したかった処だが、武器がないんじゃどうしようもない。まあ実際、今の一撃はサイオス的には上半身と下半身を分断する筈だった。だが実際にはそんなことにはいたってない。フードの奴の一人が悶絶してるだけだ。
「だがこれで一人!!」
さらに近くの奴に狙いを定めて地面を蹴った。伸ばされた足がもう一人をとらえる。だが感触がおかしい。次の瞬間、蹴りを入れた奴が蝶になって消えた。そして少し離れた屋根に奴らは立ってる。
「不思議な奴だな」
「不気味な奴らだな」
フードの奴の言葉に、サイオスはそう返す。そして睨みあう。互いに動かない。向こうはサイオスを得体の知れない何かと認識して、サイオスも武器もないから強引にいけない。奴らは強い。それを肌で感じてるからこそ、様子をうかがってる。だけど、色々と考えるのがサイオスは得意じゃない。それに最終的には倒すんだ。つべこべ考えるのなんて三十秒も持たない。それがサイオスという男だった。自分には特別な何かがある……それを本気で信じてるんだ。
「あいつは俺が守る。守って見せる!! 英雄として!!」
それは何度も言ってきたことだ。けど、今回ばかりはその重みが違う。そしてその覚悟も……極限まで高まる気持ちと集中力そんなサイオスの周りにはマナが光って見えてる。まあそんなことにサイオスは全然気づいてないが……対峙してるフードの奴らは驚いてる。
「マナが人にあそこまで反応するとは……」
「言ってることはおかしいが、何かがありそうではあるな」
「あれの関係者の様だしな」
フードの奴らは宙に何かを指で書く。それぞれが各文字の色が違うのは何か意味があるのか……だけどサイオスは臆さない。あの文字が完成する前に動く。
(体が軽い……なぜだかはしらないが!!)
サイオスは気づいてない。その身にマナが過剰に集まってることに。いつもよりも早く動けて、そして重くその拳はなってる。書きかけの文字を殴り、それを砕きそして相手の体まで砕く勢いでサイオスの拳は突き出る。だがフードの奴らは避ける気配がない。文字が潰されても焦りはないし。だがサイオスはそんな事気にも止めてない。自分の拳がこいつらを叩きのめすことを信じて疑ってないからだ。そして実際、サイオスの拳はフードの奴らの奴らに叩き込まれた瞬間、拳とは思えない衝撃波を起こしてフードの奴の一人を彼方まで吹っ飛ばした。
「「「なにいいいいいいいいいいい!?」」」
驚愕におののくフードの奴等。だがサイオスはとまらない。
「まて! なぜ威力が上がってぶううううううううう!?」
「さらに一人!!」
またまた一人が彼方へと消えた。何か言ってたがサイオスは効いちゃいない。
「エンチャントが効いてないはずがばああああああああああ!?」
「もう一人!」
再び彼方へと奴らは消える。そして最後の一人へと拳が向いた。
「まさか我らのエンチャントを書き換えて!? 貴様一体何者だ!」
「俺はただの英雄だ!! サイオス――この名を覚えておけえええええ!!」
「サイオスううううううううぼあああああ!!」
青空の彼方へと奴らは消えていった。屋根の上に倒れ伏せるサイオス。だがその顔は満足気だった。
「あんまりこうもやってらんないな」
今日は久しぶりにゼラから呼ばれたんだ。彼女の元へ行かなくては……そう思うサイオスのもとに駆け付けたのは、この街の兵士諸君。そしてサイオスは再び牢に戻された。
「気合で呪を破るなど!?」
驚愕してるフードの奴ら。そんな隙をサイオスは見逃さない。一気に近づいてその腹に一発叩き込む。本当はこれで一刀両断したかった処だが、武器がないんじゃどうしようもない。まあ実際、今の一撃はサイオス的には上半身と下半身を分断する筈だった。だが実際にはそんなことにはいたってない。フードの奴の一人が悶絶してるだけだ。
「だがこれで一人!!」
さらに近くの奴に狙いを定めて地面を蹴った。伸ばされた足がもう一人をとらえる。だが感触がおかしい。次の瞬間、蹴りを入れた奴が蝶になって消えた。そして少し離れた屋根に奴らは立ってる。
「不思議な奴だな」
「不気味な奴らだな」
フードの奴の言葉に、サイオスはそう返す。そして睨みあう。互いに動かない。向こうはサイオスを得体の知れない何かと認識して、サイオスも武器もないから強引にいけない。奴らは強い。それを肌で感じてるからこそ、様子をうかがってる。だけど、色々と考えるのがサイオスは得意じゃない。それに最終的には倒すんだ。つべこべ考えるのなんて三十秒も持たない。それがサイオスという男だった。自分には特別な何かがある……それを本気で信じてるんだ。
「あいつは俺が守る。守って見せる!! 英雄として!!」
それは何度も言ってきたことだ。けど、今回ばかりはその重みが違う。そしてその覚悟も……極限まで高まる気持ちと集中力そんなサイオスの周りにはマナが光って見えてる。まあそんなことにサイオスは全然気づいてないが……対峙してるフードの奴らは驚いてる。
「マナが人にあそこまで反応するとは……」
「言ってることはおかしいが、何かがありそうではあるな」
「あれの関係者の様だしな」
フードの奴らは宙に何かを指で書く。それぞれが各文字の色が違うのは何か意味があるのか……だけどサイオスは臆さない。あの文字が完成する前に動く。
(体が軽い……なぜだかはしらないが!!)
サイオスは気づいてない。その身にマナが過剰に集まってることに。いつもよりも早く動けて、そして重くその拳はなってる。書きかけの文字を殴り、それを砕きそして相手の体まで砕く勢いでサイオスの拳は突き出る。だがフードの奴らは避ける気配がない。文字が潰されても焦りはないし。だがサイオスはそんな事気にも止めてない。自分の拳がこいつらを叩きのめすことを信じて疑ってないからだ。そして実際、サイオスの拳はフードの奴らの奴らに叩き込まれた瞬間、拳とは思えない衝撃波を起こしてフードの奴の一人を彼方まで吹っ飛ばした。
「「「なにいいいいいいいいいいい!?」」」
驚愕におののくフードの奴等。だがサイオスはとまらない。
「まて! なぜ威力が上がってぶううううううううう!?」
「さらに一人!!」
またまた一人が彼方へと消えた。何か言ってたがサイオスは効いちゃいない。
「エンチャントが効いてないはずがばああああああああああ!?」
「もう一人!」
再び彼方へと奴らは消える。そして最後の一人へと拳が向いた。
「まさか我らのエンチャントを書き換えて!? 貴様一体何者だ!」
「俺はただの英雄だ!! サイオス――この名を覚えておけえええええ!!」
「サイオスううううううううぼあああああ!!」
青空の彼方へと奴らは消えていった。屋根の上に倒れ伏せるサイオス。だがその顔は満足気だった。
「あんまりこうもやってらんないな」
今日は久しぶりにゼラから呼ばれたんだ。彼女の元へ行かなくては……そう思うサイオスのもとに駆け付けたのは、この街の兵士諸君。そしてサイオスは再び牢に戻された。
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