美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Σ66
「はあっ――はあっ――」
女兵士さんは走ってる。私は影の中で街の地図を出して現在位置を確認しつつ、外と密に通信してタイミングを図る。私のマントはステルス性も高い。それに奴らの同系統の力だから、更に気づかれづらい。女兵士さんは二体の鉄血種に追われながらも私の置いておいた分身体と援護を巧みに使って逃げてる。もうすぐ角が来る。一瞬でも奴らの視覚から彼女が外れる。
そのタイミングで私はこの角に設置してた分身体を起動。目の前で止まってる女兵士さんを見て、諦めたとおもったのか、舌なめずりを始める二人。そんな余裕ぶってる二人に正面から、グルダフさんが分身体をぶっ壊して二人を同時にぶっ飛ばす。大きく後方に転がる鉄血種二人。二人の視線はグルダフさんに向かうけど、そこで一人の視界に女兵士さんが入る。
一人はグルダフさんに対して怒りを表してる。けど、もう一人は自分だけ獲物を再発見してしめしめとでも思ってる事だろう。こちらが罠だとも知らずに。グルダフさんにはここで一人の相手をして貰う為に仕掛けて貰う。
『一人が対象に釣られました』
オペレーターからの通信で、鉄血種が引っかかった事がわかる。これで一体をおびき寄せた事になる。まずはあの布だ。それを奪い取って異空間に閉じ込める。その後に一体ずつ確実に倒せればいいんだ。
『マナリフレクターの散布率は現在六十三%です。少しは影響もあると思われますが……』
そう言ってくるゼロ。その少しがどのくらいなのかわからないから、宛には出来ない。多分微々たる感じだとおもう。あれー今日はちょっと体調悪いかなー? とかなんとなく思うレベルでしょ。
『目標地点まで残り二十五秒で到達します』
そんな通信が入る。そろそろ私の出番だね。そこは行き止まり。今度こそ鉄血種は追い詰めたと思ってるだろう。しかも今度はダミーはだしてない。ここでは一対一に掛けてるんだ。奴が襲ってくるその瞬間。それを狙う。私は女兵士さんの影から少し顔をだす。
奴は凶器化してる腕を舐めてる。そして何やら喋ってる。なんか「人種の役目は我等の食事」とかなんとか、なかなか自己中的な事をほざいてる。俺様系だね。さっきから美形同士がいがみ合ってたから、なんか動悸が激しかったけど、今はそうでもない。うん、こんなもんだ。何自分で納得してるかわかんないけど、冷めたから私はタイミングを見図るよ。
(あれ、待てよ?)
そういえば、こんなシチュエーションではあいつら大抵布の移動使わなかったっけ? 確実に獲物を捕らえる為にもきっとやつはそれを使う。そして案の定、決め台詞的な事を言った鉄血種は視界から消える。
私はここで慌てて女兵士さんと入れ替わる。女兵士さんを異空間にへと入れて、私がでる。そして鉄血種の攻撃を捕らえた。
「誰だ貴様!?」
「さあ、興味なんて無いでしょ? いいからそれ頂戴」
「なに?」
私のマントが一気に鉄血種を包み込む。本当ならこのまま異空間に送ってやりたいけど、今は駄目だ。彼女いるし、この布がある限り、出られる可能性が高い。だからまずは布を私のマントに取り込む。
「これは!? くそ!!」
暴れてるけど、離れた私には攻撃は届かない。私のマントが生きてるみたいに蠢いてる。そしてしばらくするとペッて感じで鉄血種が吐き出された。その姿に私は唖然とする。いや……ね。少し考えれば分かってた事なんだけど……戦場だったし、そこまで考えてなかったっていうか……えっと……つまり……布が無くなった鉄血種の彼はマッパだった。ボロンとナニが足の付根で揺れている。
女兵士さんは走ってる。私は影の中で街の地図を出して現在位置を確認しつつ、外と密に通信してタイミングを図る。私のマントはステルス性も高い。それに奴らの同系統の力だから、更に気づかれづらい。女兵士さんは二体の鉄血種に追われながらも私の置いておいた分身体と援護を巧みに使って逃げてる。もうすぐ角が来る。一瞬でも奴らの視覚から彼女が外れる。
そのタイミングで私はこの角に設置してた分身体を起動。目の前で止まってる女兵士さんを見て、諦めたとおもったのか、舌なめずりを始める二人。そんな余裕ぶってる二人に正面から、グルダフさんが分身体をぶっ壊して二人を同時にぶっ飛ばす。大きく後方に転がる鉄血種二人。二人の視線はグルダフさんに向かうけど、そこで一人の視界に女兵士さんが入る。
一人はグルダフさんに対して怒りを表してる。けど、もう一人は自分だけ獲物を再発見してしめしめとでも思ってる事だろう。こちらが罠だとも知らずに。グルダフさんにはここで一人の相手をして貰う為に仕掛けて貰う。
『一人が対象に釣られました』
オペレーターからの通信で、鉄血種が引っかかった事がわかる。これで一体をおびき寄せた事になる。まずはあの布だ。それを奪い取って異空間に閉じ込める。その後に一体ずつ確実に倒せればいいんだ。
『マナリフレクターの散布率は現在六十三%です。少しは影響もあると思われますが……』
そう言ってくるゼロ。その少しがどのくらいなのかわからないから、宛には出来ない。多分微々たる感じだとおもう。あれー今日はちょっと体調悪いかなー? とかなんとなく思うレベルでしょ。
『目標地点まで残り二十五秒で到達します』
そんな通信が入る。そろそろ私の出番だね。そこは行き止まり。今度こそ鉄血種は追い詰めたと思ってるだろう。しかも今度はダミーはだしてない。ここでは一対一に掛けてるんだ。奴が襲ってくるその瞬間。それを狙う。私は女兵士さんの影から少し顔をだす。
奴は凶器化してる腕を舐めてる。そして何やら喋ってる。なんか「人種の役目は我等の食事」とかなんとか、なかなか自己中的な事をほざいてる。俺様系だね。さっきから美形同士がいがみ合ってたから、なんか動悸が激しかったけど、今はそうでもない。うん、こんなもんだ。何自分で納得してるかわかんないけど、冷めたから私はタイミングを見図るよ。
(あれ、待てよ?)
そういえば、こんなシチュエーションではあいつら大抵布の移動使わなかったっけ? 確実に獲物を捕らえる為にもきっとやつはそれを使う。そして案の定、決め台詞的な事を言った鉄血種は視界から消える。
私はここで慌てて女兵士さんと入れ替わる。女兵士さんを異空間にへと入れて、私がでる。そして鉄血種の攻撃を捕らえた。
「誰だ貴様!?」
「さあ、興味なんて無いでしょ? いいからそれ頂戴」
「なに?」
私のマントが一気に鉄血種を包み込む。本当ならこのまま異空間に送ってやりたいけど、今は駄目だ。彼女いるし、この布がある限り、出られる可能性が高い。だからまずは布を私のマントに取り込む。
「これは!? くそ!!」
暴れてるけど、離れた私には攻撃は届かない。私のマントが生きてるみたいに蠢いてる。そしてしばらくするとペッて感じで鉄血種が吐き出された。その姿に私は唖然とする。いや……ね。少し考えれば分かってた事なんだけど……戦場だったし、そこまで考えてなかったっていうか……えっと……つまり……布が無くなった鉄血種の彼はマッパだった。ボロンとナニが足の付根で揺れている。
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