美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

#64

 朝日が顔にかかる。柔らかな日差しに、瞼が開き目覚めを告げる。まあ実際コレが朝日かはわからないんだけど……だって昨日はかなり遅く寝た筈だ。途中からあんまり記憶ないけど……あれが夢幻では無かったと、お股の痛みが告げている。それに蛇は私を抱きしめてるし。二人揃って裸だ。繋がったままでないのは幸い。違和感がある下半身からは少し動く度に何かが流れ出る感覚がある。


(妊娠とかしないよね?)


 実際私、初潮もまだだったし大丈夫とは思う。けどだからって……いやだからって訳じゃないだろうけど、蛇は私の中に出しすぎ。そんな容量無いから。昨日出した大半は溢れ出たと思う。けどそれでも何度も何度でも突かれた。逆に流れ落ちる様が興奮でも誘ってたのかもしれない。


「うう、ズキズキする」


 血も出たし、中々に痛かった。あれが初めての痛み。私は自身のお股に手をのばす。クチュッと言う音と共に冷えた感触が伝わる。目の前に持ってくると、白く濃い液体に赤い私の血が混じってるものが付着してた。ちょっとだけ興味本位で舐めてみる。


「不味い」


 なんか生臭いしね。腰がガクガクするのに耐えつつベッドから起き上がる。思いっきり突いて来るから、私の腰にもダメージ来てるよ。扉を開いて廊下に出ると、そこには二人の男が居た。グルダフとカメレオンだ。こいつら一晩中私と蛇のまぐわりを聞いてたの? 変態だね。てか二人共なんか目がヤバイんだけど……もしかして興奮しすぎて寝てない? 
 理性大丈夫? もしかして襲ってこないよね? 私完全に全裸だし、興奮度が振り切れてるこの二人なら……と思える。


「「ラーゼ様」」


 そう言って膝を折る二人。どうやら理性は残ってるみたい。良かった……見た目通り獣になってるのかと思ったよ。


「「お勤めご苦労様です」」
「ん」


 どうして私が蛇に抱かれたのか……二人はわかってるみたい。てか蛇もわかっては居ると思う。あいつはそういうやつだ。それでも、この国よりも私を選んだ。選ばせた。その為に、処女まで捨てた。私は跪いてる二人の間を通る様に歩く。そのすれ違いざまだった。二人が同時に私の手を掴んだのは。


「ラーゼ様……」
「我らにも……」


 二人は何やら頬を赤らめて良い綴る。その目には期待が見える。


「「そのチャンスは戴けるのでしょうか?」」


 つまりは二人共私としたいって事ね。こんな胸もまだまだな子供な私と……けど、しょうがないよね。そんなこと、私の美の前では些細だ。寧ろ、成長してく中でこの時期の私は今だけ……今味わっとかないと次なんてない。私はずっと美少女であり続けるだろうけど、今の私と明日の私は同じではない。蛇もグルダフもカメレオンも……いや、私に魅了されてる全ての人達は私の全部を味わい尽くしたいと思ってる筈。
 けどね……それは安くはない。だって私は世界で一番……宇宙で唯一の完全無欠の美少女だもん。だから私はこう言うよ。


「勿論、ソレをするだけの価値があるってわかったらね。だから私に全てを献上してね」
「「うっ……ハッ!! 全ては御身の為に!!」」


 二人揃って感涙してそう叫ぶ。これでもっと積極的に動くことでしょう。私はそんな二人から離れてお風呂の扉を開く。色んな所がベタベタするし、私にはあり得ないイカ臭い匂いもする。だから全部洗い流す為に湯船に浸かる。


「はー、ごくらくごくらく」


 そうやって昨晩の行いを洗い流した。

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