間違いで始まる物語

seabolt

第28話 「しつこいやつ」

合コンが終わって、恭介と勇気そして山本の3人が同じ方向に歩いていた。


勇気が聞いてきた


「あんなものなの・・」


「今日は、ちょっと・・・」


少し渋い表情を見せた山本・・・


「あっ・・・そうなんだ・・・・まぁ・・いいや、楽しめたから」


あっけらかんとしている勇気






そこへ


「おい・・」


男の声がした・・・


恭介と山本は頭痛がした・・


目の前には西村と渡辺が立っていたからだった。


前の二人を見て勇気が聞いてきた


「どうする・・・」


「無視よ・・無視・・」


小声で山本が話す。


「そうしましょう・・」


うなずく恭介・・・


3人は何事もなかったかのように2人を避けて行こうとした。


「待てよ。」


言う西村の声を無視して、3人は歩く・・・


西村より先に恭介の手を握って渡辺は声をかけてきた・・・


「待ってよ彼女」


きもちわる~と思いながら恭介が手を振りほどこうとするが放さない渡辺・・・


「放してよ!」


勘弁してくれ~と思いっている


「ねぇ、一度でいいから。ね、ね」


しつこく話す渡辺・・・


恭介は、仕方がない痛い目に合すかと思っていると・・・


「やめなさいよ!」


勇気の声と共に、恭介を握っていた手をひねった。


「イタタ・・・何すんだ。このアマ」


渡辺はその手を振りほどき、今度は勇気の手を取ろうとした瞬間、


渡辺は宙を舞った。


ドスーンという音ともに、しりもちをつく渡辺・・・


「ありがとう・・・」


恭介がと勇気に言って山本を見る


今度は西村が山本の手を引っ張っていた。


「ちょっと来い!」


「やめてよ!」


抵抗する山本、


一方


勇気は渡辺の手をひねってて動けなかった。


もう・・と、ツカツカツカと歩いて西村に近づく恭介・・・


何だこいつと西村が思っていると


「その手を離しなさいよ!嫌がってるでしょ・・」


忠告する恭介


「何だ!このアマ!」


山本の手を離さない西村・・・


「恭子ちゃん・・・近づかないで・・」


叫ぶ山本を無視して、ガッと西村の手を掴む恭介・・


手をつかまれた西村は


「何のまねだ!」


「いい加減にしなさいよ。」


すう恭介が言った瞬間、


今度は、西村が宙を舞った。


投げられた二人・・・


驚き慌てふためいて逃げて行った。






山本は、二人を見て


「ありがとう・・・二人とも」


「ひょっとして、・・・二人とも何か・・・やってたの」


「合気道を・・」


恭介と同時に二人が言った。






「じゃぁ・・」


勇気が帰ろうとすると恭介が手を握る


「あっ・・・」


思い出す勇気、すぐに携帯で連絡した


しかし勇気は、うつむいた


「駄目だ・・・もうしまってる・・」


がっかりする恭介・・・


「今日はありがとう」


「じゃあ・・俺はここで」


二人を残して帰る勇気。


そして


恭介と山本だけが残った。


結局


恭介は山本へお願いした。


「いいわよ・・・うち来る?」


一方


西村と渡辺は、


「さっきはひどい目にあったな・・」


「本当です・・・女に投げ飛ばされるなんて・・」


渡辺は頭を抱えた、そして、西村に聞いた。


「ところで、これからどうされるんですか?」


「おれか?・はるかの家に行って・・話をしてくる。」


西村は、これで、駄目なら・・と山本の家に向かった。






その頃、恭介と山本は彼女の家についた。


そして


恭介は、洗面所で化粧を落としていた。


すると


外からおとこの声が聞こえた。


恭介が洗面所から出ると・・・


玄関先で山本が誰かともめていた・・・


着替えを済ませた恭介は何気なく洗面所を出た。


「いい加減にしてよ!!人の家まで押しかけて・・・」


「なぁ・・俺の話をもう一度・・・もう一度聞いてくれお願いだ・・」


「何言ってんのよ。この間も殴ったくせに・・・」


「だから、悪かったって言ってるだろ・・・」


そこには、西村がいた。


恭介は、本当にしつこいな・・と思いつつ・・・洗面所から出て行った。


「はるかさん?どうしたの・・」


そして


山本の横に並んで彼女の肩を抱く恭介・・


それを見て愕然とすし悲しい顔をする西村・・


「はるか・・・」


「こういう関係だから・・もう・・わかったでしょ・・かえって!」


山本は西村を部屋から追い出した。


西村は、肩を落として帰った。





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