モブキャラな私が孫子の兵法を手にしたら♪

seabolt

第18話 勇者タニグ再び

 実は、まだ帰り道で、もう少しで私たちの家に着くところだったんだけど。そこへこんな表示が現れた。


勇者タニグがあらわれた。


よく見るとレベルが50かな横には、SSR剣士、五郎左衛門となんと、SSR魔導士として、魔女っ娘サリーが、更にSSRマシンとして、RX-78AVがいた。という訳で戦闘画面に切り替わったのはいいんだけど、この時点で、4対2と数の上で圧倒的に不利なのはわかった。しかも、魔法使いメグも


「ちょっとやばいわね・・」


と珍しく弱気な発言をしている。すると遠くの方から、超高速で砂煙が近づいてくるのが見えてきた。しかも、その砂煙の主は


「わははははははははははははは・・」


そう笑いながら近づいている。しかし、目の前の勇者タニグは、その光景はどうでもいいみたいで、戦闘状態のまま、多分、攻撃の入力をしているんだと思う。一方、その砂煙の主が我々の目の前までやってきた。するとその砂煙の主がSSRマシンRX-78AVの陰に隠れたかと思うと、ドンという音と共にSSRマシンRX-78AVがぐぁ!!と叫び前へ倒れこんだ。しかも、ジジジ・・・とかなりのダメージを受けている様子だった。そして、そこに現れたのは・・・


「やあ。モンスターR様お帰りなさい」


轟天号に乗っているモンスターR28号が右手でだらしがないピースをしながら私に話しかけてきた。


「28号こんなところで何をしている」


「モンスターR28号君だよ」


めんどくさい。ここは、会話を切らないと、戦闘画面の状態で、目の前には目を丸くして驚いている勇者タニグ御一行がいる。しかも、SSRマシンRX-78AVは既に戦闘不能、普通ならすぐに反撃をしてくるはずなんだけど、間抜けな空気がバグを発生させているらしく、画面上には、モンスターR28号君がパーティーに加わったと表示が・・ええ?と驚いている私達なんだけど、とりあえず、そんなことより


「わかったから・・・R28号、ここで何をしている」


「やあ、それはですな、ヒール草を探しに出かけたのですが、気が付くと道に迷ってしまいまして・・・運よくここへ来たということで・ところで。R様は何をしているのですが?」


 と間抜けな質問が、その質問に、イラついているのは魔法使いメグ


「この状況を見てわからないの」


すると、R28号は、はて?はて?と左右をきょろきょろとして、腕を組んで首を傾げた


「わからないから聞いでいるんじゃないですか」


ごもっともな意見なのだが、これについていくわけにもいかない。それに、そろそろ、勇者タニグ御一行もいびれを切らしてきているみたいだ。


「なんだ!!こいつは」



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