神眼使いの異世界生活
第21話 告白
「じゃあ、アルテミス。この部屋であったことは誰にもゆうなよ?」
「え?う、うん。」
「そうだな。まずは全部は見せられないが俺のステータスを見るか?」
「ソウマのステータス?うん。見たい」
「わかった。『ステータス』」
【名前】 鳴神創真
【年齢】 15
【性別】 男
【種族】 人族
【称号】転移者、強奪者、盗賊殺し、神竜の契約者、殲滅者、竜殺し、Sランク冒険者、アルテミスの婚約者
【レベル】137
【体力】 624500/624500
【魔力】 5085000/5085000
【技能】
【物理系技能】
剣技Lv:5
双剣術Lv:5
短剣術Lv:3
弓術Lv:3
棒技Lv:3
斧術Lv:10
投擲術Lv:3
【魔法系技能】
炎魔法Lv:MAX
水魔法Lv:MAX
風魔法Lv:MAX
土魔法Lv:8
雷魔法Lv:3
光魔法Lv:8
闇魔法Lv:9
氷魔法Lv:8
炎魔術Lv:2
水魔術Lv:3
風魔術Lv:1
【他技能】
身体強化Lv:15
気配感知Lv:8
気配遮断Lv:6
鑑定Lv:5
テイムLv:3
体力自動回復Lv:5
魔力自動回復Lv:7
自然治癒Lv:7
魔力的攻撃耐性Lv:5 
物理的攻撃耐性Lv:4
状態異常耐性Lv:4
指揮Lv:3
殺気Lv:3
【固有技能】
無詠唱、硬化、瞬光、纏魔、魔力操作、限界突破、狂化、毒霧、咆哮
【究極技能】
 無限収納
 世界案内
 七つの神眼
【加護・寵愛】
ーーーーーー
【武器】 斬魔刀 斬羽
【装備】鬼龍神の服(上・下)
鬼龍神の外套
天龍神の靴
「す、すごい。レベル100を超えてる人初めて見た」
「そうか?まあ、今回はそこじゃない。究極技能を見てくれ」
「究極技能?そう言えばこれなんなの?聞いたことないよ」
「簡単に言えば固有技能のさらに上位のスキルだ。」
「そんなのがあったんだ。それで、この3つが何?」
「この七つの神眼が今回の話の鍵だ」
「神眼?」
「そう。この神眼の効果は7種類あってまだ6種しか分かってないが、1つ目の効果に強奪眼ってものがある。これが俺の強さの秘訣だ。」
「強奪眼?どういう効果なのか」
「簡単に言ってしまえば自分よりも弱い相手から体力や魔力、スキルを自由に奪えるスキルだ」
「え?」
「つまり俺の力は魔物や盗賊から奪った力なんだ」
「…………」
「どうだ?アルテミスの予想と違って失望したか?」
「どうして失望しなきゃ行けないの?」
「え?」
「だってそもそもその奪う力はソウマのものなんだから奪った力もソウマのものだよ。それにすごいじゃん」
「…………」
どうやら勘違いをしていたみたいだ。
「そうか。ありがとう。」
「大丈夫。それで、今回の鍵ってその強奪眼ってやつ?」
「いや、これとは違う能力。譲与眼だ」
「譲与眼?」
「言わば、強奪眼と逆の能力だな。」
「それって」
「そう。スキルを与える力だ」
「すごいのね。奪うことも出来て返すこともできるんでしょ?」
「ま、簡単に言えばな。条件はあるが」
「どんな?」
「まず、相手に触れていなくてはならない。次に相手の了承がなければ与えることが出来ないんだ」
「そうなんだ。じゃあ、いつでも奪っていつでも返すなんてことは出来ないんだ」
「そうだ。それでなぜ俺がこんな話をしたからんだが。俺のスキルをいくつか譲与することにした」
「どうして?」
「まず、1つ目の理由はこれから剣を振っても剣術の獲得には時間がかかるから。2つ目はそのまま出発してすぐに殺されないためだ」
「今の私じゃ力不足だよね。だから、スキルをくれるんでしょ?」
「……確かにそうだな。けど、あげるスキルは全てレベルの低い状態で渡す。だから、それからはアルテミスの努力次第だ。俺は少しのきっかけを与えるだけだ。」
「…………わかった。今の私じゃ力不足かもしれないけど、頑張る」
「そうか。良かった……」
「良かった?」
「ん?ああ、もし自分は力不足なので行きませんなんて言われたら寂しいしな」
「ソウマも可愛いところあるのね」
「うるせ。じゃあ、こっちに来てくれ」
アルテミスはソウマの隣に座ってこっちを向く。
(リエル。アルテミスに必要なスキルをピックアップしてくれ)
『わかりました。…………終了。提示します。剣術Lv:2、土魔法Lv:1、光魔法Lv:1、闇魔法Lv:1、氷魔法Lv:1、身体強化Lv:2、気配感知Lv:2、魔力自動回復Lv:2、物理的攻撃耐性Lv:2。以上9個のスキルです。魔法系は魔法神様の加護があるのでレベルが上がりやすいと思い全てレベル1にしました。それ以外のスキルはこれからのことも考えレベル2にしました。』
(よし。それでいいだろ。)
「それじゃあ、少し触るぞ」
「はい」
ソウマがアルテミスの頭に触れた。
「譲与眼発動」
すると、ソウマの目の中心に魔法陣が浮かび上がり目の色が蒼色になる。
そして、ハクの時のように金色の光がアルテミスの中に入っていく。
「よし、出来た……と思う。ステータスを見てみて」
「はい。『ステータス』」
【名前】 アルテミス・ヴァン・ロディア
【年齢】 15
【性別】 女
【種族】 人族
【称号】ロディア王国第1王女、ソウマの婚約者
【レベル】12
【体力】 830/830
【魔力】 1240/1240
【スキル】
【物理系技能】
剣術Lv:2
【魔法系技能】
炎魔法Lv:4
水魔法Lv:2
風魔法Lv:3
土魔法Lv:1
光魔法Lv:1
闇魔法Lv:1
雷魔法Lv:1
氷魔法Lv:1
【他技能】
鑑定Lv:1
身体強化Lv:2
気配感知Lv:2
魔力自動回復Lv:2
物理的攻撃耐性Lv:2
【固有技能】
詠唱省略、魔力操作
【加護・寵愛】
魔法神の加護
「どうだ?増えてるか?」
「はい。増えてます。」
「良かった。スキルのレベルの上げ方は知ってるか?」
「知ってます。そのスキルをとにかく使うことですよね」
「そうだ。剣術なら俺と打ち合えば勝手に上がっていくが、それ以外の、例えば鑑定とか身体強化は自分から使わないと上がらないからな。いろんなものを鑑定したりするんだ」
「わかったわ。」
「じゃあ、今日はもう終わりにしようか」
「はい。それと、今更ながらお父様が婚約パーティの予定が三日後に決まったと言っていたわ」
「は?婚約パーティ?」
「そうよ。貴族や王族は強制的な結婚こそ禁止されているけど、それでも階級は高いのよ。ましてや今回は王族の婚約なのでパーティなどでそれを公開しないとほかの貴族も納得しないし、面倒な虫まとわりつくだけなの。だから、そのためにも婚約パーティを開いてそのような輩を無くすの。」
「それって俺も出なくちゃいけないの?」
「何を言ってるのよ。私とソウマが主役のパーティなのに主役が居なきゃダメでしょ」
「ですよねー。俺そういうの初めてだし服も持ってないよ?」
「そのための三日後よ。これから準備をするの」
「なるほど。」
「だから、明日は一緒に街に行くわよ」
「わかった。そうだ。ついでに冒険者登録もするか?」
「そうね。じゃあ、しちゃいましょ。」
「おう。」
「多分同じ話がお父様からあると思うからその時もちゃんと聞いてね」
「わかった。後でな」
「うん。」
アルテミスが出ていくと、ソウマはベットに倒れる。
「はぁ。婚約パーティって何喋ればいいんだろ」
「キュウ?」
「ハクは可愛いなぁ」
ソウマはハクを撫でる。
「キュゥゥ」
すると、ハクは気持ちよさそうな声を出した。
「今更だけど俺が結婚するとはなぁ。」
『地球とは違い、この世界では小さい頃から婚約もありますからね。』
「そうだな。よし。俺はこの世界で生きる。」
『それこそ今更ですか』
「いいんだよ」
新たな決意を決めたソウマであった。
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