最弱が世界を救う。

しにん。

《嫉妬》2

レインは不気味に笑いだし、攻撃をやめる。


「ははははははははは!!いい!!この体はいいっ!!ここまで嫉妬の感情の強い人間は久しぶりだ。」
「取り憑かれている……?貴様、一体何者だっ!!」
「ひひっ、君達の目的だ。」
「《嫉妬》の悪魔……なのか?」
「いかにも。私は、《嫉妬》の悪魔、レヴィアタン。かつて、海の災厄と言われた存在だ。」


レインは《嫉妬》の悪魔、レヴィアタンに取り憑かれていた。


「んん〜。この女は強い嫉妬を持っている。とても、美味だ。」
「嫉妬……」


エクスは嫉妬という単語を聞き、最近のレインを思い出す。


「最近レインが冷たかったのは……嫉妬していたから……?」
「この女の記憶を見るとその様だ。お前も罪な男だ。でも……今は感謝しているぞ。エクスくん。はははっ!!」


レヴィとの修行のあと帰ると、必ずと言ってもいいほどレインは不機嫌だった。


「もっと早く気づいてあげれば……こんな事にはならなかったはずだ!!くそっ!!」


膝をつき、地面を殴り、悲しみの涙を流していた。
見ていられなくなり、ゼノが止めに入る。


「エクスっ!!今やるべき事はなんだ!!レインの救出じゃないのか!!」


ゼノに言われ我に戻ると、エクスは立ち上がり涙を拭い剣を構える。


「でも……一体どうやって救出を……」


エクスが疑問をゼノにぶつけると同時に、レインから叫び声が聞こえた。


「ぎゃああああああああ!!この女ああああ!!一体何をしやがる!!やめろ!!」
『エクスくんには指1本触れさせるかっ!!』


レインの体は炎に包まれる。


「あれは……レインの炎……レインいるのか!!」


返事はないが、もがき苦しむのを見る限りレインの意識は戻りつつあるようだ。
少しの間苦しみ続けると、レインの体から水が出ていた。


「はぁ……はぁ……この女なんてやつだ……意識を眠らせたはずなのに無理やり起きやがった。」


レインから出てきた水は一つの集合体になり、人の形に形成される。
はっきりと形成されると、《嫉妬》の悪魔は女のように見えた。
仮面のせいでどちらかとは言えなかった。


「エクス、行くぞ!!」


病み上がりのため最前線は無理だが、エクスのサポートとして少し後ろから攻撃を仕掛ける。
エクスはゼノとの一瞬のアイコンタクトで作戦を理解し、体を動かす。
しかし、


「これは……」
「マーメイドの時と同じ……」


マーメイドの時と同じで、二人の攻撃はするりと抜ける。
《嫉妬》の悪魔も体を液体にし攻撃を避けていた。


「ゼノ、またケラウノスは使えるのか……?」
「出せて1回。だが、マーメイドの時の20%も力を出せない。とても、使い物にはならないだろう。」


雷霆ケラウノスで消滅させようとさせるがゼノの体は弱体化していた。


「それに、レインがあそこでまだ起きない。レインを巻き込む可能性がある。」
「一体どうやって倒せば……」
「方法はあるはずだ、今はとりあえず攻めるのみ。」
「わかった、皆!!一気に攻めるぞ!!」


エクスは『アテナ』の皆へ指示を出す。
皆が動き出そうとすると、レヴィアタンが攻撃を仕掛ける。


「貫け……!!ミリオンレイン!!」


空から無数の槍が雨のように降り注ぐ。


「さぁ、さぁ、さぁ!!踊れ踊れ!!ははははっ!!」


レヴィアタンの攻撃により、『アテナ』は壊滅的なダメージを受ける。

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