最弱が世界を救う。

しにん。

無敵。

マーメイドの自己紹介が終わると、エクス、レイン、ゼノの3人は攻撃態勢に入った。
1週間のチームだが、個々の力が強いため連携なしでも充分に戦えていた。


「きゃはは!!私には攻撃なんて当たらないよ!!」


マーメイドへ攻撃すると、あっさりと腕を切れた。
避ける素振りもせず、ただひたすらに笑っていた。
そして、マーメイドの体は水のようになり、すべての攻撃は嘲笑うかのようにすり抜ける。


「っ!!何度攻撃しても当たらない……しかも切れた腕は再生してる……無敵か?」
「無敵などは有り得ない。どこかに弱点があるはずだ。」
「きしししし。私は今水と同化してます。貴様らじゃ何年経っても無駄だ!!」


すると、ゼノは雷の魔法で攻撃する。
案の定、マーメイドには雷が効いた。


「そうか!!水は電気を通す。つまり、あいつの弱点は電気!!」
「……だと思ったか、ばぁか!!きゃはははは!!」


一瞬、攻撃が効いたかと思ったが、マーメイドは何も無かったのように宙に浮いている。


「水の弱点は電気じゃない……だと?」
「私は《嫉妬》の悪魔様の使い魔だぞ。液体を変化させることぐらい容易い。貴様らに勝ち目はない。きししししし!!」
「《嫉妬》の悪魔は水を操ると言われている……つまり、あいつが電気を通さない液体で体を生成すると、俺らには勝ち目がない……」


ゼノは、マーメイドの策を読み取り対策を考える。
が、答えが導き出せない。


「2人とも!!そこをどけて!!」


突如後ろから聞こえた大きな声の指示通り、エクスとゼノはその場を離れる。
離れたのを確認し、レインは詠唱を終えた。
レインは片手を天に向け、その先には太陽と見間違えるほど綺麗な燃える球体があった。


「燃え尽きろ!!サンバースト!!」


レインは蒸発させることを考え、千度を超える熱球をマーメイドへぶつける。
熱球が落ちた付近は、地面がめくれ、水が蒸発していた。


「や、やったのか?」
「だいぶ時間かかっちゃった。ごめん。」
「2人とも、警戒は常に。」


3人は、消えたマーメイドを探すように当たりを見渡す。


「いない……?本当に倒せたのか……?」
「これだけ探しても出てこないってのが答えかな。恐らく消えた。」


エクスとレインは勝ちを確信していた。
2人が顔を見合わせ、笑顔になった瞬間、雨はひどくなった。


「なかなか、いい攻撃。ですが、まだ届きませんよ?きししし!!」


上空から降りてきたマーメイドへ視線を奪われていた。

「最弱が世界を救う。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く