最弱が世界を救う。
警戒。
「君名前は?」
エクスは迷子の女の子に話しかける。
しかし、女の子は首を横に振るだけだった。
「見た目が怖いのかしら?」
「見た目を言われたらおしまいだな……」
レヴィと出会って数十分しか経っていないが、昔からの知り合いかのように接していた。
「お名前は何というのかな?」
今度はレヴィが優しい口調で話しかける。
「ターニャ……」と小さい返事が返ってきた。
周りの音でエクスには聞き取りづらかったが、レヴィにはちゃんと聞こえていた。
「ターニャちゃんと言うのね。お父さんかお母さんはどんな人?」
先ほどの大人達の影響が残っているのか、随分と警戒している。しまいには、黙り込んでしまった。
「いつかは見つかるだろうし、お姉さんと一緒に歩きながら探そっか!」
レヴィはいい笑顔でターニャへ話しかける。
ターニャは少し心を開いたのかレヴィと手を繋いで歩き始めた。
エクスは心の中で、俺は必要ないんじゃないかと思っていた。
「ほら、エクスくんも行くよ!」
ほぼ、無理やりレヴィに手を引っ張られターニャの親を探す。
一時間は探しただろうか。
レヴィはターニャを楽しませようと、様々な食べ物を買っていた。
出会った時よりは心を開いて、ターニャ自身もレヴィと話をしていた。
すると前を歩いていた夫婦から声をかけられた。
「ターニャ!探したわよ!」
「ママ……」
どうやら、ターニャの親は見つかったようだ。
ターニャの親は深々とお辞儀をし感謝の言葉を述べていた。
「私は当たり前のことをしたまでです。」
「俺はほぼ無理やり……」
エクスは苦笑いを浮かべレヴィを見た。
何も言わせないという笑顔でエクスを見ていた。
これ以上何か言ったら殺される。そう思い、レヴィに別れを告げ、お城へ帰ろうとしたときに、レヴィから声をかけられる。
「あ、エクスくん待って。一緒に探してくれたお礼をしたいの。」
「俺は別に構わないけど?」
「それじゃとっておきの場所でアイスでも食べましょ!」
青い髪を風になびかせていた。
見ていると空の青と同化して消えてしまうのではないかと言うほど、鮮やかな色だった。
レヴィに連れられるがままにとある公園へと来た。
商店街とは裏腹に、人が少なくとても空気が美味しかった。
「いやー、ほんと助かったよ。私一人じゃ絶対ターニャちゃんの親を探せなかった。今日はありがとうね、エクスくん。」
「そうは言っても俺は何もしてないと思うが?」
「いやいや、そんな謙遜しなくてもいいんだよ。」
エクス本人は何もやってないというが、実際にはターニャちゃんを笑わせようと、いろんなことをしていた。
時には変顔、時にはつまらないギャグなど。
そのおかげで、ターニャは泣くことなく親を見つけれた。
レヴィは走って近くのアイス屋の所にいた。
「まぁ、お礼をさせてくれよ。」
レヴィが両手にアイスを持ってやってきた。
レヴィは適当にバニラ味を買ってきた。
食べ終わると時間は夕方になっていた。
「さて、俺は帰るとするよ。」
「そういや、聞きたいんだけど君ってほんとに《暴食》の悪魔を倒したの?」
「まぁ、俺一人じゃないけど……」
「そっか……」
レヴィは一瞬顔を暗くしたが、すぐに明るくなった。
「それじゃ……」
レヴィがエクスに別れの挨拶をしようとした瞬間、遠くで叫び声が聞こえた。
遠くから詳しくはわからないが、恐らくは悪魔が現れたのだろう。
「ここって人が少ない理由って悪魔がいるから?」
「うーん……わからないなぁ。」
ひとまず二人は声の元へ急いだ。
予想通り悪魔がいた。
「燃えてるってことは水に弱いのかな?」
「だったら私の出番かな。」
レヴィは綺麗な白い歯を輝かせ悪魔へと走り出す。
エクスは迷子の女の子に話しかける。
しかし、女の子は首を横に振るだけだった。
「見た目が怖いのかしら?」
「見た目を言われたらおしまいだな……」
レヴィと出会って数十分しか経っていないが、昔からの知り合いかのように接していた。
「お名前は何というのかな?」
今度はレヴィが優しい口調で話しかける。
「ターニャ……」と小さい返事が返ってきた。
周りの音でエクスには聞き取りづらかったが、レヴィにはちゃんと聞こえていた。
「ターニャちゃんと言うのね。お父さんかお母さんはどんな人?」
先ほどの大人達の影響が残っているのか、随分と警戒している。しまいには、黙り込んでしまった。
「いつかは見つかるだろうし、お姉さんと一緒に歩きながら探そっか!」
レヴィはいい笑顔でターニャへ話しかける。
ターニャは少し心を開いたのかレヴィと手を繋いで歩き始めた。
エクスは心の中で、俺は必要ないんじゃないかと思っていた。
「ほら、エクスくんも行くよ!」
ほぼ、無理やりレヴィに手を引っ張られターニャの親を探す。
一時間は探しただろうか。
レヴィはターニャを楽しませようと、様々な食べ物を買っていた。
出会った時よりは心を開いて、ターニャ自身もレヴィと話をしていた。
すると前を歩いていた夫婦から声をかけられた。
「ターニャ!探したわよ!」
「ママ……」
どうやら、ターニャの親は見つかったようだ。
ターニャの親は深々とお辞儀をし感謝の言葉を述べていた。
「私は当たり前のことをしたまでです。」
「俺はほぼ無理やり……」
エクスは苦笑いを浮かべレヴィを見た。
何も言わせないという笑顔でエクスを見ていた。
これ以上何か言ったら殺される。そう思い、レヴィに別れを告げ、お城へ帰ろうとしたときに、レヴィから声をかけられる。
「あ、エクスくん待って。一緒に探してくれたお礼をしたいの。」
「俺は別に構わないけど?」
「それじゃとっておきの場所でアイスでも食べましょ!」
青い髪を風になびかせていた。
見ていると空の青と同化して消えてしまうのではないかと言うほど、鮮やかな色だった。
レヴィに連れられるがままにとある公園へと来た。
商店街とは裏腹に、人が少なくとても空気が美味しかった。
「いやー、ほんと助かったよ。私一人じゃ絶対ターニャちゃんの親を探せなかった。今日はありがとうね、エクスくん。」
「そうは言っても俺は何もしてないと思うが?」
「いやいや、そんな謙遜しなくてもいいんだよ。」
エクス本人は何もやってないというが、実際にはターニャちゃんを笑わせようと、いろんなことをしていた。
時には変顔、時にはつまらないギャグなど。
そのおかげで、ターニャは泣くことなく親を見つけれた。
レヴィは走って近くのアイス屋の所にいた。
「まぁ、お礼をさせてくれよ。」
レヴィが両手にアイスを持ってやってきた。
レヴィは適当にバニラ味を買ってきた。
食べ終わると時間は夕方になっていた。
「さて、俺は帰るとするよ。」
「そういや、聞きたいんだけど君ってほんとに《暴食》の悪魔を倒したの?」
「まぁ、俺一人じゃないけど……」
「そっか……」
レヴィは一瞬顔を暗くしたが、すぐに明るくなった。
「それじゃ……」
レヴィがエクスに別れの挨拶をしようとした瞬間、遠くで叫び声が聞こえた。
遠くから詳しくはわからないが、恐らくは悪魔が現れたのだろう。
「ここって人が少ない理由って悪魔がいるから?」
「うーん……わからないなぁ。」
ひとまず二人は声の元へ急いだ。
予想通り悪魔がいた。
「燃えてるってことは水に弱いのかな?」
「だったら私の出番かな。」
レヴィは綺麗な白い歯を輝かせ悪魔へと走り出す。
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