最弱が世界を救う。

しにん。

勧誘。

まず先頭に立ったのはセレネだ。
その後ろにエクスが少し遅れて走り出す。
セレネは光弾を放ちゼノを防御体勢へと持ち込む。
ゼノがセレネに気を取られている内にエクスはゼノへ近づく。
エクスに気づいたゼノは半ば無理矢理、セレネの光弾を避けエクスへと木刀を構える。
エクスとゼノの剣が当たる瞬間、セレネは閃光弾を空へと打ち上げ、エクスは消える。


「なに!」


ゼノがこれまでで1番驚いた時を狙い、背後からレインのマークを元2人はに転移魔法を使う。
ゼノは背後から現れたエクス達に気付かず、というよりも、閃光弾で目がはっきりと見えていなかった。


「貰った!」


エクスとレインが剣を振るった瞬間、ゼノは太刀打ちしていた。
閃光弾で目を奪われながらも完璧に読んでいた。


この攻撃を防がれるとは思っていなく、2人が驚いたのを見てゼノは剣をおろす。


「ありがとう。3人とも。本当に素晴らしいコンビネーションだった。互いを信用しているんだね。」
「こちらこそ手合わせしていただきありがとうございます。」


代表してエクスがお礼を述べる。


「それでこの手合わせはどんな目的が?」


レインとセレネはそういえば!と言いゼノに聞いてみる。
ゼノの目が一気に鋭くなる。


「《暴食》を倒した実力を試しました。それと私の『アテナ』のチームニケの勧誘をしようかと思いまして。」
「チームニケに!?」


3人は驚き大きく口を開ける。


「えぇ!?本当ですか!?」


一番興奮したのはエクスだった。
小さい頃から憧れていた軍隊へ入れるというのだ。


「ですが、強制ではありません。ご都合がありましたら、遠慮しても構いません。」
「それでは私は遠慮させていただきます。」


セレネが手を挙げて遠慮した。
セレネは別に戦闘特化型では無いのが大きな理由だが、彼女は神殿の主としての修行のためにここにいる。


「これはこれは申し訳ない。では、残りの2人はどうしますか?」
「私はエクスくんに任せるよ。」
「俺は……チームニケに入るのは夢ですが約束があるので……」


エクスは視線を落とし暗く告げる。


「ふむ。それでは《嫉妬》を討伐するのだけ手伝っては頂けないでしょうか?」
「《嫉妬》……?」
「先日、《嫉妬》を追い込みましたがまぐれと言っても過言ではございませんでした。ですので、より強き仲間をと思いまして。」


一時的にチームニケに入るように言われた。
エクスは考えているスキにレインがエクスの頭を撫で笑顔で言う。


「そんなに急いで約束を果たそうとせずゆっくりと歩もう。《嫉妬》はいずれ倒さないといけないんだし、それにゼノは強かった。とても強い味方。でしょ?」
「うん……。わかりました。一時的にチームニケに入らせてください。」
「感謝します。」


エクスはレインを見て心の中でお礼を言う。
(いつも助けてもらってばかりだな……ありがとう)
いつもは保護者のような目でレインを見ていたが、最近は友達という様な目で見ていた。
レインはエクスの視線に気付き笑顔で返事をする。

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