最弱が世界を救う。

しにん。

《暴食》5

「さぁ、パーティーを始めようぜ!ぎゃはははははっ!」
 ベルゼバブは性格が変わったかのように狂乱になっていた。
「レインこれは……勝てると思うか?」
「正直全くしない……魔力が底をつきそうでもう意識を保つだけで限界かも……」
 エクスとレインは作戦会議をするが打開策が見当たらない。その圧倒的なまでの力の前ではほぼ無力と言えた。
 ベルゼバブは見た目や魔力の量が変わっただけではなく、消費されていた魔力までも回復している。エクス達に勝ち目はない。


「まだです!」
 突如響いた声の方向を見ると美しいほどの白い髪を持った少女が立っていた。セレネだ。
 それだけではなく、リリーから逃げるように指示されていた警備隊の兵士達も立っていた。
「お待たせしました。エクスさん。レインさん。この戦い……勝ちましょう。」
 兵士達はエクスたちの壁になるように並んだ。
「恐らくあの悪魔を倒せるのは兄ちゃん達だけだ。任せた。」
「負けたら承知しねぇからな!」
「勝てよ!」
 

 兵士達はエクス達2人を応援してベルゼバブへ向かって走り出した。
「みんな……レイン……どうやら本当に負ける事は許されないね。でも何かいい案が生まれれば……」
「レインさん!今すぐ魔力を回復させます!」
 セレネはいきなりレインの肩を掴み熱く語る。
「死の森で見せたあの聖宝を出すためにはどれ程の魔力を消費しますか?それと転移魔法に使うための魔力を回復させます。私にいい案があるので是非、使ってください!」
「聖宝星砕きを使えば確かにあのベルゼバブを倒せるかもしれない……でもなんで転移魔法なんだい?」
 レインは率直な疑問をセレネにぶつける。
「はいそれでは説明します───」




「ぎゃははははははは!!いいねぇ!いいねぇ!もっと俺と遊ぼうぜぇ!!」
 ベルゼバブは兵士達を前にしても余裕の表情を浮かべる。

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