最弱が世界を救う。

しにん。

神殿。

エクスたちは突然現れたセレネと呼ばれるパルス神殿の主の案内の元洞窟を進んだ。
セレネは白髪でどこか人間とは思えない美しさを持っていた。身長はレインと変わらないか少し大きいぐらい。顔は童顔で子供と言われたら信じるぐらいだ。こんなに可愛いが、1つ厄介なことがあった。
20分は歩いているがそれまでセレネは終始無言だった。流石に気まづくなり、
「さっきは助けてありがとうセレネ。それで君はなんであそこにいたんだ?」
「……気まぐれ。」
なんとも言えない答えが返ってきた。更に気まづくなる。
「なぁ、レイン。これどうしよ?」
「私に言われても、ねぇ……?」
「全然しゃべんないねー。」
そこでエクスは依頼のことを思い出した。
「そういえば、セレネ。俺達はきみに用事があって来たんだ。アーネストって王女の依頼なんだけど……話は来てるかな?」
「もちろん。話は来ている。」
「なら、よかった。あとどれくらいで神殿につくのかわかるか?流石にもうヘトヘトなんだが。」
「もうそろそろつくわ。」
「了解。ふと気づいたんだけど全然悪魔の気配がしないけどどうしてなんだ?」
言われてレインとリリーも気づく。ここまで歩いてきたが、全く敵の気配がない。もっと言えば鳴き声や物音すらしない。するとセレネは
「固有結界。神殿まで一本道を繋げている。」
固有結界とは術者の意のままに空間を変貌させることができ、主に使える者は国宝級の価値がある。
「固有結界を使えるのか……確かにパルス神殿の主に間違いはないようだね。」
「さて、そろそろ神殿へ着く。」
そういうと目の前に大きな扉が現れた。目の前に立つと自動で開く。
「さぁ、ようこそ。パルス神殿へ。」
ようやくパルス神殿へ着いたエクスたちは唖然としていた。あれほどの魔法が使える者が居る所だからと思って、かなり大きいと考えていた。が、実際は想像の1/10ぐらいだろう。大きさにしてだいたい一軒家。
「ち、小さい……」
「小さいわね。」
「うーわ。ちっせー。」
3人とも同じことを口にしていた。
するとセレネはこちらと手招きをする。
「さて、行くか。リリーの呪いをちゃっちゃと解除してエインガルドに戻りますか。」
「それもそうだけど帰る前に1日以上は休まないとダメだからね!」
魔力を使い果たした者が2名。役に立たないのが1名の絶望的なパーティー。休みを取らざるを得ない。
「そりゃそうだな。セレネ、ここに泊まれる部屋はあるか?」
「一部屋……だけ。」
一部屋だけと聞きレインはにやりと笑った。

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