最弱が世界を救う。

しにん。

森へ。

翌日、エクスたちは嫌がるリリーを半ば無理やり引き連れて死の森へ旅立った。
死の森は大きい森ではないが、七大悪魔に匹敵するほどの悪魔が多いと言われる。死の森から逃げられた者はいないとまで噂されるほど恐れられている。弱いエクスは恐らく敵と相対した場合必ずと言ってもいいほど死ぬはずだ。そこでエクスは
「なぁ、レイン。お前はどんな魔法が使えるんだ?レインを軸に敵に遭遇した時の作戦を立てたい。」
「それは名案だねエクスくん。私が使える魔法はこないだ見せた炎を操る魔法。それと転移魔法かな。転移魔法は予めマークを付けたところにしか行けないけど。それと同時に転移できる人数は4人。一度使うと魔力が底をついて一日動けなくなる。」
「了解。それだけでも充分前衛を任せられるよ。」
ゴブリン戦で見せた炎は序の口に過ぎなかったらしく、本人曰くあれの100倍は出せるらしい。
「それでエクスくん。私が前衛をするのはいいけど作戦が成功したら、お願い事を聞いてくれるかい?」
レインは上目遣いでエクスにお願いする。
「レイン?何を企んでいるんだい……?」
昨日のリリーの結婚宣言から少し不機嫌のレインをどうしたらいいのかとは悩んでいたエクス。これを逃すとずっと不機嫌のままだと思ったエクスは
「仕方ないか。わかった、俺に出来る事なら何なりと。でもそれで機嫌直してね?」
「わーい!やったー!!」
無邪気に笑うレイン。これで機嫌を直してくれるだろう。そんなこんなで死の森へ辿りついた。
「さて、ここからが本番だ。レイン戦闘は任せたよ。俺もできる限り頑張るから。」
「この旅が終わるとエクスくんと……エクスくんと……ふふっ。」
レインはずっとこの調子だ。周りから見ると変人。
「どーでもいいけど、早くかえろーぜー。」
2人の会話に入るのもめんどくさかったリリーはここでようやく口を開く。エクスとレインはリリーの存在をすっかり忘れていて驚いていた。
「び、びっくりした。いきなりおどかすなよ。」
「別に驚かさる気は全然ないんだけどねー。」
「じゃ、森へ入る前に作戦をもう一度説明する。極力戦闘は避けること。万が一戦闘になる場合は、レインが担当。早期決戦を目標に頼んだよ。長引くと別の敵に気づかれてしまうかもしれない。」
「わかった。それじゃ相手の目を攻撃してヒットアンドアウェイってことでいいかな?多分それが一番早く終わると思う。」
「それで構わない。それじゃ話はこれで終わり。なにか質問があるものは?」
エクスは2人を見た。するとリリーが
「で、この森はどのくらいで抜けれるの?出来れば早めに出たいんだけど。虫でそうだし。」
「どのくらいで抜けれるかはわからない。第一この森を抜けれた者は少ないから証言にもならない。」
死の森は実際どんなところかもわからない。この森を抜けれたものはまだ10もいないと言われている。
「あ!なら私も質問いいかなー?」
「どうしたレイン。」
「この旅が終わったらちゃんとお願い事聞いてくれるんだよね?」
「うっ、俺のできる範囲で……ね?」
「それだけ確認できたら満足!じゃ行こうか!」
こうして3人の旅が始まった。

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