最弱が世界を救う。

しにん。

旅立ち。

グリフォンを見事に倒したエクス。
全ての悪魔を退治するために旅に出ようとしていた……はずだった。
準備のため自宅に戻ったエクス。だが


「ねぇねぇエクスくん!あーそーぼっ!」


レインは見た目同様に心も幼いようだ。
旅に出るための身支度をしている横でこんなに騒がれたら迷惑だ。
これにはエクスも怒るしかない。


「なぁレイン、邪魔だけはやめてくれよな?俺は悪魔を倒すために旅出るんだ。だから静かにしてくれないか?」


「早く終わらせてよね」


エクスは旅立つ準備の最中、うるさいレインを静かにさせるため、自分から話題をふる。


「なぁ、少し質問いいか?」


「いいよ、何を聞きたいの?」


無邪気な笑顔の裏に、とんでもない何かが潜んでいた。
少なくとも、こいつは強い。
エクスは気づかないふりをし、質問する。


「まず一つ目。君は何者なんだ?」


「それは難しい質問だ。私は人間ではないことは確実。でも名前とこの剣以外の記憶がないんだ」


「それはつまり記憶喪失?なのかな」


「詳しいことはわからないんだー。えへへっ」


そう、からから笑いレインはベッドに飛び込んだ。
すぐにレインは静かになり、眠っている。
(こうやって静かにしてればかわいいのにな)
エクスは無意識にレインの頭を撫でていた。突然レインが起き上がり、


「ほほう。もしかして君はロリコンなのかね?」


「ばっ!ち、違うぞ!!俺は断じてそんなことは……」


「周りから見たら幼女を襲う変質者にしか見えないぞ?くくっ。なんとも愉快じゃ」
見た目は10歳ぐらいの幼女なのにたまに老婆のような口調になる。(本当はこいつ何歳なんだ…?)


「なぁ、レインまだ質問いいか?」


「全くエクスくんは知りたがり屋だなぁ。あんまりしつこいと女に逃げられちゃうぞ?」


「うっ…余計なお世話だ!」


「君といるとホント退屈しないね。そんな君が私は大好きだ」


「な────ッ!いきなり何言い出すんだ!冗談はやめろよな!」


無邪気に笑いレインは靴を履き始めた。


「まっいっかー!それじゃ早く準備してねー!」


そう言いレインはエクスの家から飛び出て行った。
(レインが邪魔で準備できなかったんだけど…)
エクスはとても深いため息をした。


翌日、全ての準備を終わらせたエクスが玄関を開けると、目の前にはレインが立っていた。
「さぁ私たちの冒険の始まりよ!元気だしていこー!おー!」


「どうしてレインはこんな朝から元気なんだ……?」


「それはエクスくんと共に旅に出れるからだよ!」


こうしてエクスは変なお供(幼女)を連れて、旅にでようとしていた。
最初に目指す場所は────エインガルド。

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