守護者は眠る

香月 玄_コウヅキ ハル

Episode8

3

『よし、今日は何を教えたらいい?』
時間の許す限り教えてやるよ、と笑った。

神成生かむなりきって何なの?」
『…神成生ってのはな、色民の動物バージョン的なやつだ。』
「成る程。」
『おう。』
「……………………………え?それだけ?」
『まぁ。』
まじか…と目を瞬かせた。
「…じゃあ、どんなのがいるの?」

『そうだなァ…狗神いぬがみ一族だろ、狐神けつねがみ鼠神ちうやがみ牛神うしがみ虎神とらがみ猫神ねこまかみ兎神うがみ蛇神へびがみ馬神むまがみ羊神ひつじがみ猿神さるがみ猪神ししがみ、で、鳥神とりがみ一族は黒ノ民のみしか生まれない八咫ノ烏ノ神やたのからすのかみ衆と白ノ民しか生まれない白ノ鳥ノ神しろのとりのかみ衆の2衆で1つの一族が成り立っている。龍神りゅうじん一族は東守神ひがしのもりのかみ西守神にしのもりのかみ南守神みなみのもりのかみ北守神きたのもりのかみの4人のみしかおらず、それぞれが四方を守っている。…以上っ!』

全部覚えてるのか…すげぇ。

「じゃあ、力を持つ者達が使う能力って?民ごとに違うんでしょ?…覚えてる範囲でいいから教えて。」
『喜べ…俺が天才であることを。我ながら記憶力を讃えるわ。』
彼はドヤ顔で言った。…って顔はほとんど見えないけど。
「全部言えちゃうの?」
疑うように聞くと、ニィっと笑ってみせた。
『流石俺。』
「バクリ禁止。」
だから、ドヤ顔でいうなし。…顔はほとんど見えないけど!


よーし、聞いて驚け?聞き逃すなよー?

金ノ民…全て
銀…天候操作
無…風操作、治癒、浄化、封印
赤…火炎操作
青…氷水操作
黄…電気操作
緑…虫、植物操作
茶…土砂岩石操作
黒…闇操作
白…光操作


どーだどーだ!と自慢げに言うカヤ
んー、まぁ確かに凄い。
「まいりました…。」
ははぁっと土下座する。
『ふっふー、師匠と呼んでくれても…』
「それはない。」
顔だけ上げて、バッサリ言い捨てると、ちぇっ、とわざとらしく言われる。

…ふんだ、何回か聞けば僕だって覚えられる量だもん。




何だか笑いがこみ上げてきて、それは乎も同じだったのかお互いに顔を見合わせて大爆笑した。

「でもまぁお前は覚える必要はねェし、こっちの世界をこと細やかに理解する必要もねェよ。」

お前は普通の人間なんだから、彼は小さく呟いた。

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