守護者は眠る
Episode6
ー名ー
1
『よ、今日早いじゃねェか。』
「学校で夏休み中にやってるプールは土日休みなんだ。」
はい、と持ってきたスナック菓子を彼に手渡す。
『お、やったー。』
彼に会う前までなら休みの日は家でだらだら過ごしていた。
だが彼と話したくていても立ってもいられなくなり、現在9:18、自分とさっき渡した彼のぶんのスナック菓子を持ってここに来たのだった。
初めて僕らが、出会ったこの場所は僕にとって彼との“待合せ場所”。
そして僕がここに来ることがわかっていたかのように彼もここにいたから、きっと、彼にとっても。
…そういえば出会ってから3日たったのに、未だ、お互いの名前を知らない事に朝気がついてしまった。
『おい、なァにぼーっとしてんだヨ。』
彼が僕のつむじをつついた。
「ハゲる!…いやね、未だにお互いの名前知らないなーって思ったんだよ。」
彼の指から逃れる為に両手で頭を隠す。
『あー、そういやそーだな。…取り敢えず昨日の所に行くぞ。』
…嫌な予感だ。予感…ていうか確信。
「…待って…まさかまた…っうぁぁぁ!」
森に僕の叫び声が響いた。
動物達は相当迷惑してるのだろうな。
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『よ、今日早いじゃねェか。』
「学校で夏休み中にやってるプールは土日休みなんだ。」
はい、と持ってきたスナック菓子を彼に手渡す。
『お、やったー。』
彼に会う前までなら休みの日は家でだらだら過ごしていた。
だが彼と話したくていても立ってもいられなくなり、現在9:18、自分とさっき渡した彼のぶんのスナック菓子を持ってここに来たのだった。
初めて僕らが、出会ったこの場所は僕にとって彼との“待合せ場所”。
そして僕がここに来ることがわかっていたかのように彼もここにいたから、きっと、彼にとっても。
…そういえば出会ってから3日たったのに、未だ、お互いの名前を知らない事に朝気がついてしまった。
『おい、なァにぼーっとしてんだヨ。』
彼が僕のつむじをつついた。
「ハゲる!…いやね、未だにお互いの名前知らないなーって思ったんだよ。」
彼の指から逃れる為に両手で頭を隠す。
『あー、そういやそーだな。…取り敢えず昨日の所に行くぞ。』
…嫌な予感だ。予感…ていうか確信。
「…待って…まさかまた…っうぁぁぁ!」
森に僕の叫び声が響いた。
動物達は相当迷惑してるのだろうな。
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