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水乃流

ノベルバ、AIボイスノベル機能、みたいな

 2022年8月23日から、「ノベルバ」でAIボイス機能のβテストが始まりました。

 AIボイス機能というのは、「ノベルバ」に登録した作品をボイスノベル化する機能です。

 βテスト開始の前の週に「ノベルバ」運営からメールが送られてきていて、アンケートに答えるとAIボイス機能のテストに参加できるみたいなことが書いてあり、馬鹿正直にアンケートに答えていましたが、蓋を開けてみればアンケートに答える必要もなく、誰でもが参加できるオープンβでした。とほほ。

 まぁ、それはともかく、新しい機能なのですから色々と試さないとと思い、とりあえず作品をアップしてボイスノベルの設定を行ってみました。しかし、何度やってもエラーが起きる。で、運営に問い合わせても梨の礫。何度か試して判ったのは、「文字数が一定数以上だとエラーになる」ということ。しきい値がどのくらいかは判りませんが、3500文字だとだめで、1000~1500文字ならOKでした。
 ※文字数が多くてエラーになるのは、システムの不具合だったようで、8/30に改修されたようです。

 βテストなので、運営側も対応する人手が足りないのだろうと思いますが、そもそもマニュアル的なモノは動画一本しかないし、問い合わせにも応えないのは少し不誠実かなと思います。

 では、実際どんな感じのボイスノベルになるのか。サンプルを作ってみました。以下、のURLは、「ノベルバ」のサイトになります。

・神ナル日記
  https://novelba.com/indies/works/935592

・人生への帰還者 
  https://novelba.com/indies/works/935615

 ヘッドフォンアイコンが付いているエピソードが、ボイスありになります。各エピソードを開いて、右下に表示されるヘッドフォンアイコンをクリックすると、声が再生されます。
 AIが判断している徒謳っていますが、やはり違和感は残りますね。

 さて、ボイスノベルの作成方法ですが、スマートフォンのアプリを使って行います。ノベルバのスマホ用アプリβ版を入手し(入手方法は、「ノベルバ」サイトに記載されています)、起動します。「マイページ」からボイスノベル化したいエピソードの編集画面を開きます。ページ下半分が「ボイスデータ設定」のエリアです。
 まず、ナレーションの設定をします。ナレーションは、いわゆる「地の文」のボイスですね。ボイスは、女性四人、男性三人の声色(ボイスアクター)が用意されています。それぞれの声のサンプルを聞くことができます。中からひとりを選び、[決定]をタップします。

 次に、本文部分をタップして、本文の編集画面を表示します。台詞の部分を選択し、ヘッドフォンアイコン(以下、セリフアイコン)をタップします。画面下が「ボイス設定」になるので、台詞のボイスアクターを選びます。[感情]から台詞にあった感情を選択します。<ボイスの確認>をタップすると、実際の台詞を聞くことができます。設定できたら、<ボイス作成>をタップします。
 ボイス設定が終わると、先ほど選択した台詞部分の背景色が変わり、文の先頭にボイスアクターのアイコンが表示されます。ボイス設定された台詞部分にカーソルを合わせた状態で、再度セリフアイコンをタップすると、ボイスの設定は削除されます。

 この作業を台詞毎に繰り返していくだけです。慣れるまでが大変ですけど。すべての設定が終わったら<保存>をタップし、再びエピソード編集画面に戻ります。そして<ボイスデータの作成>をタップします。
 データの変換は、サーバー側で行われているようです。画面を閉じてもちゃんとデータは作られていました。

 そんなこんなで、いろいろ試して見ましたが、自分で手軽にボイスドラマが作れるのはいいですね。できれば、Webでも同様の作業ができれば良いのですが。
 また、ボイスアクターが若い男女しかいないのは、小説サイトとしては不十分ですね。各ボイスのピッチを変えられるようにするか、老人や渋いおっさんの声もラインナップすべきです。あとは、イントネーションとか読みとか、細かい修正ができると良いのですが。

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