追放された私を拾ったのは魔王だった為、仕方なく嫁になってあげた私はラグナロクにてスローライフを送りたいと思います
第三十一話 王宮の門を開けた先……
王宮の門が目の前に最後の試練の入り口と言わんばかりの大きな存在を醸しだしながらそびえ立つ。
王宮、王国の中心に建つ要塞の様な見た目をしたなんとも言い表しにくい建物を前に私達は全員で手を重ね、決意を共にする。
「俺達アリア率いるラグナロク軍勢は、アリアの父、ダルマン・スカーレットのきせられた罪及び、アリアにきせられた罪すべての無罪を勝ち取り国王の裏の目論見を断ち切り人間界の闇を排除する!」
「テト、普通にアリアちゃんの無罪を勝ち取ろうでいいのよ?」
「うるさいぞイシス!んー!アリアとアリアの父、ダルマンの無罪を勝ち取るぞー!」
『おーー!!』
こうして私達は待ちわびていたかのように開きはじめる門をくぐり、王宮内へと足を踏み入れる。
「待っていたぞ?ミカソ!」
「バルタミング!ルーラファン!なぜここにいる!」
「お助けだ!俺達も聞かされてな、ラー神に。国王だろうと、真実を闇に葬るようなヤツは国王ではないからな」
「私達は白の世界のみを目指して勇者になった。悪は斬る!」
「バルタミングさん!ルーラファンさん!ありがとうございます!」
久しぶりに見るバルタミングさんとルーラファンさんの姿。
私が王宮で働いている間、よく暇な時間に遊びに来て色々と世界中の裏話などを教えてくれた私のお兄ちゃん、お姉ちゃん的存在の2人。
私が知る頃からこの2人は正義感がとても強く、家族であれ悪に手を染めればそれを叩いてきた。
そんな2人がラーお父様に真実を聞けば行動にでて王政を敵にすることは確実だった。
「素晴らしい仲間意識だねー。うんー、いいねいいね!素晴らしいねー。君達は国王の前に辿りつくことはできないと思ってもらいたい。さぁ、騎士団のみないきなさい!」
「オカマの官庁ですね。私らが相手しましょう。アレク、レーヴァテイン、フェアリー行くぞ!アリア様たちはお先に!」
「助かる!プロメテウス!行くぞ!」
「ああ!待ちなさいアリア!」
プロメテウス様のおかげで私達は先に進めた。
王宮内1階フロアロビーは人で溢れていた。
多分何も知らずに役所代わりとなっている王宮1階には一般市民がうじゃうじゃといた。そこに私達、ラグナロクの神が姿を表したことで一瞬静かになった1階ロビーは、沈黙の後、神の姿を目にした市民が叫びをあげ逃げまとう。
「ハハハ!私達嫌われてるみたいだね!」
「全くですね。けしからん」
「そういうことは言っていけないわよ?アヌビス様」
普通ならば逃げまとう市民を見て、なんだこれ?なんてことことになるとなるはずなのだろうが……後ろはものすごく微笑ましい空気を作り出している。
私はこの状況で微笑んでいるイシス様、アヌビス様、クシナダヒメ様を見て苦笑いした。
この人達は本当にすごい……けど多分、状況を全然理解できてない様子に残念さが積もる。
「階段で上がろう。国王室は何階にある?」
「5階の通路奥よ!」
「アリア様を連れてテト様お先に。騎士団が来ましたのでお相ておきすね」
「すまないイシス!アリア!一気に突っ切る!僕に抱きついて!」
「え、あ、うん!」
テトの言う通りに私は抱きつく。
すると、テト、サタン様、アマテラス様、ホルス様、トール様は足を浮かせて階段を登るのではなくスケートの様に滑るかのように進む。
途中襲い来る騎士団を相手に、サタン様、アマテラス様、ホルス様、トール様と姿を消していった。
そして王宮5階に到達した私とテトは、通路を埋め尽くす騎士団を前に少しな間沈黙した。
数が多い……そして騎士全てが最高位の騎士ばかりだった。
テトが焦りを見せている。
するとどこからか声がしたと思うと、目の前に黒炎の炎に包まれた影が現れる。
「テト……助けを求めてほしいものだね私に」
「くるのが遅いぞ!シヴァ!」
「おっと失礼、私のミスか。炎に私包まれてるじゃない!嫌だもう!」
「シヴァ様ですか!?はじめまして、私アリアと言います!」
「アリアちゃんってあなた?可愛らしいじゃない!私にちょうだいテト!」
「すまない、シヴァはレズだからこんなんなのだ」
「面白い方ですね!ねぇ、ヘル?あれ、ヘル?」
「ヘルなら外で戦っているよ?」
突如現れたまだ一度も顔合わせしたことのないシヴァ様が目の前にいる。
私は挨拶をしたものの、シヴァ様の後ろに待ち構える騎士達を見てどうするかとまた考えた。
「一時的に通れたらいいのよね?」
「頼むシヴァ」
「おけー!じゃあ行くわよー!氷の世界(アイスワールド)」
シヴァ様のステルスで床が氷、そして騎士達を巻き込んでいく。
みるみるうちに騎士達を覆う氷は全身にまで行き渡り敵がいなくなったのと変わらない状態となった。
「ではいってらっしゃいなー。待ってるねー!」
「助かったよシヴァ!」
「ありがとうこざいます!」
私とテトはシヴァ様に俺を告げ、騎士達の合間を縫うように移動した。
そして運命の時────国王室の扉を私とテトは押し開けた。
王宮、王国の中心に建つ要塞の様な見た目をしたなんとも言い表しにくい建物を前に私達は全員で手を重ね、決意を共にする。
「俺達アリア率いるラグナロク軍勢は、アリアの父、ダルマン・スカーレットのきせられた罪及び、アリアにきせられた罪すべての無罪を勝ち取り国王の裏の目論見を断ち切り人間界の闇を排除する!」
「テト、普通にアリアちゃんの無罪を勝ち取ろうでいいのよ?」
「うるさいぞイシス!んー!アリアとアリアの父、ダルマンの無罪を勝ち取るぞー!」
『おーー!!』
こうして私達は待ちわびていたかのように開きはじめる門をくぐり、王宮内へと足を踏み入れる。
「待っていたぞ?ミカソ!」
「バルタミング!ルーラファン!なぜここにいる!」
「お助けだ!俺達も聞かされてな、ラー神に。国王だろうと、真実を闇に葬るようなヤツは国王ではないからな」
「私達は白の世界のみを目指して勇者になった。悪は斬る!」
「バルタミングさん!ルーラファンさん!ありがとうございます!」
久しぶりに見るバルタミングさんとルーラファンさんの姿。
私が王宮で働いている間、よく暇な時間に遊びに来て色々と世界中の裏話などを教えてくれた私のお兄ちゃん、お姉ちゃん的存在の2人。
私が知る頃からこの2人は正義感がとても強く、家族であれ悪に手を染めればそれを叩いてきた。
そんな2人がラーお父様に真実を聞けば行動にでて王政を敵にすることは確実だった。
「素晴らしい仲間意識だねー。うんー、いいねいいね!素晴らしいねー。君達は国王の前に辿りつくことはできないと思ってもらいたい。さぁ、騎士団のみないきなさい!」
「オカマの官庁ですね。私らが相手しましょう。アレク、レーヴァテイン、フェアリー行くぞ!アリア様たちはお先に!」
「助かる!プロメテウス!行くぞ!」
「ああ!待ちなさいアリア!」
プロメテウス様のおかげで私達は先に進めた。
王宮内1階フロアロビーは人で溢れていた。
多分何も知らずに役所代わりとなっている王宮1階には一般市民がうじゃうじゃといた。そこに私達、ラグナロクの神が姿を表したことで一瞬静かになった1階ロビーは、沈黙の後、神の姿を目にした市民が叫びをあげ逃げまとう。
「ハハハ!私達嫌われてるみたいだね!」
「全くですね。けしからん」
「そういうことは言っていけないわよ?アヌビス様」
普通ならば逃げまとう市民を見て、なんだこれ?なんてことことになるとなるはずなのだろうが……後ろはものすごく微笑ましい空気を作り出している。
私はこの状況で微笑んでいるイシス様、アヌビス様、クシナダヒメ様を見て苦笑いした。
この人達は本当にすごい……けど多分、状況を全然理解できてない様子に残念さが積もる。
「階段で上がろう。国王室は何階にある?」
「5階の通路奥よ!」
「アリア様を連れてテト様お先に。騎士団が来ましたのでお相ておきすね」
「すまないイシス!アリア!一気に突っ切る!僕に抱きついて!」
「え、あ、うん!」
テトの言う通りに私は抱きつく。
すると、テト、サタン様、アマテラス様、ホルス様、トール様は足を浮かせて階段を登るのではなくスケートの様に滑るかのように進む。
途中襲い来る騎士団を相手に、サタン様、アマテラス様、ホルス様、トール様と姿を消していった。
そして王宮5階に到達した私とテトは、通路を埋め尽くす騎士団を前に少しな間沈黙した。
数が多い……そして騎士全てが最高位の騎士ばかりだった。
テトが焦りを見せている。
するとどこからか声がしたと思うと、目の前に黒炎の炎に包まれた影が現れる。
「テト……助けを求めてほしいものだね私に」
「くるのが遅いぞ!シヴァ!」
「おっと失礼、私のミスか。炎に私包まれてるじゃない!嫌だもう!」
「シヴァ様ですか!?はじめまして、私アリアと言います!」
「アリアちゃんってあなた?可愛らしいじゃない!私にちょうだいテト!」
「すまない、シヴァはレズだからこんなんなのだ」
「面白い方ですね!ねぇ、ヘル?あれ、ヘル?」
「ヘルなら外で戦っているよ?」
突如現れたまだ一度も顔合わせしたことのないシヴァ様が目の前にいる。
私は挨拶をしたものの、シヴァ様の後ろに待ち構える騎士達を見てどうするかとまた考えた。
「一時的に通れたらいいのよね?」
「頼むシヴァ」
「おけー!じゃあ行くわよー!氷の世界(アイスワールド)」
シヴァ様のステルスで床が氷、そして騎士達を巻き込んでいく。
みるみるうちに騎士達を覆う氷は全身にまで行き渡り敵がいなくなったのと変わらない状態となった。
「ではいってらっしゃいなー。待ってるねー!」
「助かったよシヴァ!」
「ありがとうこざいます!」
私とテトはシヴァ様に俺を告げ、騎士達の合間を縫うように移動した。
そして運命の時────国王室の扉を私とテトは押し開けた。
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