追放された私を拾ったのは魔王だった為、仕方なく嫁になってあげた私はラグナロクにてスローライフを送りたいと思います
第二十八話 暗殺者達
「テッつん!こっちはあらかた片付けたんやけどなー、まだまだ湧いてくるおもうわ」
「クシナダヒメか、助かった。次に向かってくれ」
テレパシー、神様の間でしか使えない精神共有の力。
今、ラグナロクには、私を暗殺するために送り込まれた冒険者や、暗殺業者によって、神対人間の戦いが起こっている。
「テト様!我々、民のみんなも戦いに!アリア様のために!」
「ダメだ!やつらは暗殺者だ。波の力じゃない……。犠牲者は、一人も出さない」
「ですが!」
「それがアリアの望みだと言えばみんな分かってくれるか?」
今、ラグナロクで起こっているとこはこの世界の名前と同じ、ラグナロクが起こっているのに近い。
私は、民のみんなを緊急避難させ、ラグナロク全域を戦場へと変えた。
テトは私の護衛として屋敷に残って私につきっきりだ。
ヘルはケルベロスの背中に乗って、イシス様についていっている。
「ヘルが心配かい?」
「やめてほしいといったんだけど……」
「ヘルは子供だけど、力は大人以上だから」
こんな時に治癒の能力しかない私は、前線で戦えない。
狙われているのは私だから多分無理な話だけど。
「兄さん!人間の奴らの中にとんでもない強さをもったパーティーが一組まじってる!そいつらが今、異空間転移門から入ってきた」
「ロキ、そいつらは生かせ。重要な証人となる」
ロキ様が見つけたパーティーは、三週間前に私を連れて行こうとしたミカソ率いる最強パーティー。
一度、テトたちと衝突したことがあるから戦力強化をしてきている。
そして、一番大事な今回の大胆な暗殺計画の何かを知っている。だから、テトは元気な状態で捕まえて洗いざらいはかせるつもりだ。
ミカソは前回、私の追放理由をペラペラと話していた。
「テト、人間が神に勝負を挑むのはバカげた話だと思わない?」
「バカげていると僕も思う。300年前に人間は神と全面戦争を行っている。けど、ゼウス率いる神の軍勢は人間へ手を抜いた。そして人間が神を押したように見えたが、実はそれはゼウスの作戦だった。勢いついたはずの人間だったけど、ヘラによって抹殺された……。つまり今、人間が神にはむかうのは、ヘラとゼウス亡き今が一番ラグナロクを奪いやすい」
「でも、私の暗殺とラグナロク、神への勝負と何が結びつくの?」
「君は初めから貴族の娘として当時王子だった、現国王に知られていたんだよ。そして初めから追放するつもりで前国王に色々と言うだけ言って6年契約にした。だけど大誤算、追放したアリアがまさかの僕のもとにいた。それは神の動きと、人間界の情勢が共通して動いているためにすぐにバレた」
「そしてミカソ率いる最強パーティーを、ラグナロクに異空間転移門も使ってこちらにこさせて確認を取る。私が死なないと都合の悪い理由があるから……暗殺計画……」
「その通りだアリア!さすがに頭がいいね、おっとこれはこれは!テト神もいたんですね!」
「ミカソ!さっききたばかりだったのになんで!」
こちらに転移してきたばかりのミカソが、たったの数分で屋敷の門の前に到着、爆風を使って門をこじ開けて入ってきた。
「さて、人間と神の勝負といこうか!」
「俺1人だと勘違いしているのか?それだからお前たち人間は300年前にラグナロクの戦いで負けたんだよ」
「お前以外に誰がいると言うんだ?テト神よ」
「お前は来るときに何も見てこなかったのか?」
「何を言って……」
『全員集合したぞーー!人間共覚悟しろーー!』
「囲まれただと!じゃあ、街で戦っていた他のパーティーのやろうどもは」
「みんな片付けて括り付けにしてありますが問題でも?」
「さぁて、アリアちゃん。あなたは人間として勝つ?神として勝つ?」
「神として勝ちます!」
「アリア!貴様……!」
私はもう人間界を追い出された人間……人間界を追い出され、神の世界にきた私が今更人間として勝ちたいとは思わない。
私は、自分を大事にしてくれるこのラグナロクの神のみんなと一緒に神側として勝ちたい。この時、私は強くそう思った。
「アリたん、指示指示!」
「アリア様、お指示をお出しください」
「では……。全員!!この者たちを捕らえ、人間界に進軍よ!」
『おーー!!』
「このクソどもが!」
私は、誇れる家族、御師匠様、前執事にメイド達、そして今ここにいる使用人の皆さんと神様一同親族。
私はこの人たちと人間に勝つ……それは、お父様、お母様、御師匠様にとっても私にとっても現国王を成敗するラストチャンスだから。
「クシナダヒメか、助かった。次に向かってくれ」
テレパシー、神様の間でしか使えない精神共有の力。
今、ラグナロクには、私を暗殺するために送り込まれた冒険者や、暗殺業者によって、神対人間の戦いが起こっている。
「テト様!我々、民のみんなも戦いに!アリア様のために!」
「ダメだ!やつらは暗殺者だ。波の力じゃない……。犠牲者は、一人も出さない」
「ですが!」
「それがアリアの望みだと言えばみんな分かってくれるか?」
今、ラグナロクで起こっているとこはこの世界の名前と同じ、ラグナロクが起こっているのに近い。
私は、民のみんなを緊急避難させ、ラグナロク全域を戦場へと変えた。
テトは私の護衛として屋敷に残って私につきっきりだ。
ヘルはケルベロスの背中に乗って、イシス様についていっている。
「ヘルが心配かい?」
「やめてほしいといったんだけど……」
「ヘルは子供だけど、力は大人以上だから」
こんな時に治癒の能力しかない私は、前線で戦えない。
狙われているのは私だから多分無理な話だけど。
「兄さん!人間の奴らの中にとんでもない強さをもったパーティーが一組まじってる!そいつらが今、異空間転移門から入ってきた」
「ロキ、そいつらは生かせ。重要な証人となる」
ロキ様が見つけたパーティーは、三週間前に私を連れて行こうとしたミカソ率いる最強パーティー。
一度、テトたちと衝突したことがあるから戦力強化をしてきている。
そして、一番大事な今回の大胆な暗殺計画の何かを知っている。だから、テトは元気な状態で捕まえて洗いざらいはかせるつもりだ。
ミカソは前回、私の追放理由をペラペラと話していた。
「テト、人間が神に勝負を挑むのはバカげた話だと思わない?」
「バカげていると僕も思う。300年前に人間は神と全面戦争を行っている。けど、ゼウス率いる神の軍勢は人間へ手を抜いた。そして人間が神を押したように見えたが、実はそれはゼウスの作戦だった。勢いついたはずの人間だったけど、ヘラによって抹殺された……。つまり今、人間が神にはむかうのは、ヘラとゼウス亡き今が一番ラグナロクを奪いやすい」
「でも、私の暗殺とラグナロク、神への勝負と何が結びつくの?」
「君は初めから貴族の娘として当時王子だった、現国王に知られていたんだよ。そして初めから追放するつもりで前国王に色々と言うだけ言って6年契約にした。だけど大誤算、追放したアリアがまさかの僕のもとにいた。それは神の動きと、人間界の情勢が共通して動いているためにすぐにバレた」
「そしてミカソ率いる最強パーティーを、ラグナロクに異空間転移門も使ってこちらにこさせて確認を取る。私が死なないと都合の悪い理由があるから……暗殺計画……」
「その通りだアリア!さすがに頭がいいね、おっとこれはこれは!テト神もいたんですね!」
「ミカソ!さっききたばかりだったのになんで!」
こちらに転移してきたばかりのミカソが、たったの数分で屋敷の門の前に到着、爆風を使って門をこじ開けて入ってきた。
「さて、人間と神の勝負といこうか!」
「俺1人だと勘違いしているのか?それだからお前たち人間は300年前にラグナロクの戦いで負けたんだよ」
「お前以外に誰がいると言うんだ?テト神よ」
「お前は来るときに何も見てこなかったのか?」
「何を言って……」
『全員集合したぞーー!人間共覚悟しろーー!』
「囲まれただと!じゃあ、街で戦っていた他のパーティーのやろうどもは」
「みんな片付けて括り付けにしてありますが問題でも?」
「さぁて、アリアちゃん。あなたは人間として勝つ?神として勝つ?」
「神として勝ちます!」
「アリア!貴様……!」
私はもう人間界を追い出された人間……人間界を追い出され、神の世界にきた私が今更人間として勝ちたいとは思わない。
私は、自分を大事にしてくれるこのラグナロクの神のみんなと一緒に神側として勝ちたい。この時、私は強くそう思った。
「アリたん、指示指示!」
「アリア様、お指示をお出しください」
「では……。全員!!この者たちを捕らえ、人間界に進軍よ!」
『おーー!!』
「このクソどもが!」
私は、誇れる家族、御師匠様、前執事にメイド達、そして今ここにいる使用人の皆さんと神様一同親族。
私はこの人たちと人間に勝つ……それは、お父様、お母様、御師匠様にとっても私にとっても現国王を成敗するラストチャンスだから。
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