追放された私を拾ったのは魔王だった為、仕方なく嫁になってあげた私はラグナロクにてスローライフを送りたいと思います
第二十一話 娘とお母さん
ヘルちゃんがラグナロクに来たのが昨日のこと。
ヘルちゃんは私とテトがすぐそばにいるのが嬉しいのか屋敷に朝早くから遊びに来てくれていた。
ヘルちゃんは私とテトが寝ている間に飛び込んで間に埋もれて、テトに抱きついたり、私に抱きついたりしていた。
「お父様、お母様!朝です!起きましょう!」
「ホントだ……。もう朝だね……。ファア……。おはようヘルちゃん」
「んー!僕はまだ寝てたい気分だよ。おはようヘル」
「おはよございます!」
ヘルちゃんは朝から本当に元気で目がキラキラしていた。
いつもの様に私は使用人さんの中に混じって厨房で朝食作りの手伝いをして、ヘルちゃんが来てくれたからと使用人のみなさんも一緒朝食を食べた。
ヘルちゃんは大人数で朝食を食べるのが初めてだから、すごく嬉しそうでよく喋った。
朝食を食べ終えて、私は部屋に戻るとヘルはちゃんが後をつけて来ていた。
「どうしたの?テトと遊んでたんじゃなかったの?」
「お父様が、お母様の下着の色を確認する任務を与えよう!と真面目な顔で言ってたので確認しにきました」
「ヘルちゃん、そういう時はヘルをちゃんとめっ!ってしてあげなきゃだめなんだよ?」
「お父様にそんな!そんなことしたらお父様が内からはじけます!」
「テトってうちから弾けるほどの何かあったの?!」
ヘルちゃんは面白くて不思議なことを言う子だとわかった。
けど、私に少し不満気な表情を多々見せる。
だから私は、ヘルちゃんの手を引いて朝のラグナロク、日が出て街が太陽で照らされて星のように輝く朝のラグナロクへと飛び出した。
「お母様!どこに行くのですか?!」
「ヘルちゃんはまだ行ったことのないところだよ!夏はね、海って言うところに行くと気持ちよくて楽しいんだよ!」
私がヘルちゃんを連れ出した理由は誰もいない麻に海を楽しんでほしかったから。
私がよく行く、私が一番よく知っているラグナロクの最高の海。
そんな海を、魔界の中の氷の都に住んでいたヘルちゃんは見たことも聞いたこともない、だったら私が教える!私の娘だから!
私とヘルちゃんは海についた。
「わぁあ!お母様!海ってこんなに綺麗で青くて、近づくと透き通っていて神秘的なのですね!……私はこんなの見たことなかったです。ラグナロクに来たくてもお母様を僕が連れてくる、僕がこの人しかいないと思っているアリアと言うお母様を。それまでは待っててね。そう言われて氷の都に長いこといたので……」
「ねぇ、ヘルちゃん。私に何か言いたいことある?たまにヘルちゃん不満気な顔をする時があるから心配で」
「お母様が私のことをヘルちゃん、ちゃん付けをするのが少し寂しかったんです。ちゃん付けが少し遠い人の様に感じる言葉で……」
私は全然気づけていなかった、ヘルちゃんがちゃん付けで呼ばれることに遠い存在、娘として受け入れきれてもらえていない、そう思っていたことに。
私は、確かにヘルちゃんをちゃん付けで呼んでいる、しかもお母様と呼ばれて少し戸惑い、複雑な気持ちになったのも事実だった。
不安感を抱かせてしまったのは私でヘルちゃんはそれを言いたくても言えなかったんだと分かると、私は母親失格だな……と思った。けど、私はヘルちゃんのお母様になる!ってしっかりと決めた、だからヘルちゃんに約束をしようと言った。
「ヘルちゃん、お約束をしよう!」
「お約束ですか?」
「そう!私はヘルちゃんのことをちゃんとヘルと呼ぶ!私はお母さんだもん!そして、ヘルは、その敬語をやめること!」
「ヘル……ヘル……。敬語やめれる……。うれひいぃぃ!わぁはぁぁぁ!」
多分、この子は、テトに初めから敬語で話していた。けど、見た目は成長しないけど脳は成長する。
そんなヘルは、親に対しての敬語をやめたくてもやめられない、やめ時が見つけられなかったんだと思う。
そして、テトが連れてきたお母さん、私がヘルのことをちゃん付けで呼んでしまっていたがために、余計敬語もやめれず、むしろ遠くの人間のような扱いをされていると思ってしまっていたみたい。
私は嬉しくて大泣きするヘルちゃんを抱きしめ、泣きが止まるまで頭を撫で続けた。
その日のお昼からは、ヘルは敬語を使わなくなり、私もヘルと呼ことになれていった。
「テトー!ヘルー!夕食を食べるよー!」
「わーい!夕食たべるーー!」
「焼肉だぜヘル!グヘヘ、食べ放題だなこりゃ!」
大はしゃぎで、テトとヘルは二人で走ってきた。
今日は焼肉!なぜなら、アヌビス様とイシス様が遊びに来てくれているからだ。
正直言えないが、このお二人はちゃんと国を守る神として仕事できているのかな?と不安になるけど、強くて優しいので大丈夫だろう!と言い聞かせている。
「この子がヘルちゃんね……。アリアちゃん、すっごくお母さんのお顔ね」
「いやー、ほんとうですね。アリア様とてもイキイキしています!」
そう、だって私はこの子のお母さんなのだから。
お知らせ
今日は地元の花火大会の都合で更新がこれ一本となります。
明日の朝の5時くらいに第二十二話を更新する予定ですが、本日はこれ一本なので寂しいな……。なんて思っていただけると作者の僕とするとすごくやる気に満ち溢れてやる気が上がります!!
いつもご愛読下さっている方、たまたまこの作品を目に通してくださった方、本当にありがとうございます!
お気に入り数も増え、話を考えたり、更新をするのがとても楽しくて嬉しい高校一年生の永遠ノ宮からのお知らせでした!
これからも応援よろしくお願いいたします!
ヘルちゃんは私とテトがすぐそばにいるのが嬉しいのか屋敷に朝早くから遊びに来てくれていた。
ヘルちゃんは私とテトが寝ている間に飛び込んで間に埋もれて、テトに抱きついたり、私に抱きついたりしていた。
「お父様、お母様!朝です!起きましょう!」
「ホントだ……。もう朝だね……。ファア……。おはようヘルちゃん」
「んー!僕はまだ寝てたい気分だよ。おはようヘル」
「おはよございます!」
ヘルちゃんは朝から本当に元気で目がキラキラしていた。
いつもの様に私は使用人さんの中に混じって厨房で朝食作りの手伝いをして、ヘルちゃんが来てくれたからと使用人のみなさんも一緒朝食を食べた。
ヘルちゃんは大人数で朝食を食べるのが初めてだから、すごく嬉しそうでよく喋った。
朝食を食べ終えて、私は部屋に戻るとヘルはちゃんが後をつけて来ていた。
「どうしたの?テトと遊んでたんじゃなかったの?」
「お父様が、お母様の下着の色を確認する任務を与えよう!と真面目な顔で言ってたので確認しにきました」
「ヘルちゃん、そういう時はヘルをちゃんとめっ!ってしてあげなきゃだめなんだよ?」
「お父様にそんな!そんなことしたらお父様が内からはじけます!」
「テトってうちから弾けるほどの何かあったの?!」
ヘルちゃんは面白くて不思議なことを言う子だとわかった。
けど、私に少し不満気な表情を多々見せる。
だから私は、ヘルちゃんの手を引いて朝のラグナロク、日が出て街が太陽で照らされて星のように輝く朝のラグナロクへと飛び出した。
「お母様!どこに行くのですか?!」
「ヘルちゃんはまだ行ったことのないところだよ!夏はね、海って言うところに行くと気持ちよくて楽しいんだよ!」
私がヘルちゃんを連れ出した理由は誰もいない麻に海を楽しんでほしかったから。
私がよく行く、私が一番よく知っているラグナロクの最高の海。
そんな海を、魔界の中の氷の都に住んでいたヘルちゃんは見たことも聞いたこともない、だったら私が教える!私の娘だから!
私とヘルちゃんは海についた。
「わぁあ!お母様!海ってこんなに綺麗で青くて、近づくと透き通っていて神秘的なのですね!……私はこんなの見たことなかったです。ラグナロクに来たくてもお母様を僕が連れてくる、僕がこの人しかいないと思っているアリアと言うお母様を。それまでは待っててね。そう言われて氷の都に長いこといたので……」
「ねぇ、ヘルちゃん。私に何か言いたいことある?たまにヘルちゃん不満気な顔をする時があるから心配で」
「お母様が私のことをヘルちゃん、ちゃん付けをするのが少し寂しかったんです。ちゃん付けが少し遠い人の様に感じる言葉で……」
私は全然気づけていなかった、ヘルちゃんがちゃん付けで呼ばれることに遠い存在、娘として受け入れきれてもらえていない、そう思っていたことに。
私は、確かにヘルちゃんをちゃん付けで呼んでいる、しかもお母様と呼ばれて少し戸惑い、複雑な気持ちになったのも事実だった。
不安感を抱かせてしまったのは私でヘルちゃんはそれを言いたくても言えなかったんだと分かると、私は母親失格だな……と思った。けど、私はヘルちゃんのお母様になる!ってしっかりと決めた、だからヘルちゃんに約束をしようと言った。
「ヘルちゃん、お約束をしよう!」
「お約束ですか?」
「そう!私はヘルちゃんのことをちゃんとヘルと呼ぶ!私はお母さんだもん!そして、ヘルは、その敬語をやめること!」
「ヘル……ヘル……。敬語やめれる……。うれひいぃぃ!わぁはぁぁぁ!」
多分、この子は、テトに初めから敬語で話していた。けど、見た目は成長しないけど脳は成長する。
そんなヘルは、親に対しての敬語をやめたくてもやめられない、やめ時が見つけられなかったんだと思う。
そして、テトが連れてきたお母さん、私がヘルのことをちゃん付けで呼んでしまっていたがために、余計敬語もやめれず、むしろ遠くの人間のような扱いをされていると思ってしまっていたみたい。
私は嬉しくて大泣きするヘルちゃんを抱きしめ、泣きが止まるまで頭を撫で続けた。
その日のお昼からは、ヘルは敬語を使わなくなり、私もヘルと呼ことになれていった。
「テトー!ヘルー!夕食を食べるよー!」
「わーい!夕食たべるーー!」
「焼肉だぜヘル!グヘヘ、食べ放題だなこりゃ!」
大はしゃぎで、テトとヘルは二人で走ってきた。
今日は焼肉!なぜなら、アヌビス様とイシス様が遊びに来てくれているからだ。
正直言えないが、このお二人はちゃんと国を守る神として仕事できているのかな?と不安になるけど、強くて優しいので大丈夫だろう!と言い聞かせている。
「この子がヘルちゃんね……。アリアちゃん、すっごくお母さんのお顔ね」
「いやー、ほんとうですね。アリア様とてもイキイキしています!」
そう、だって私はこの子のお母さんなのだから。
お知らせ
今日は地元の花火大会の都合で更新がこれ一本となります。
明日の朝の5時くらいに第二十二話を更新する予定ですが、本日はこれ一本なので寂しいな……。なんて思っていただけると作者の僕とするとすごくやる気に満ち溢れてやる気が上がります!!
いつもご愛読下さっている方、たまたまこの作品を目に通してくださった方、本当にありがとうございます!
お気に入り数も増え、話を考えたり、更新をするのがとても楽しくて嬉しい高校一年生の永遠ノ宮からのお知らせでした!
これからも応援よろしくお願いいたします!
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