パーティー追放されたのでパーティー結成してみたら
のっぺらぼう
俺は期待を裏切られた。
前回起きた怪奇現象と言っていいのかわからない怪奇現象のようなものは、服が消えるだった。犯人はただの服泥棒だったが。
その時俺は次の怪奇現象でハーレム王になれるんじゃないのか?!なんて期待を抱いていたのだが、もののみごとに期待は裏切られてしまった。
なぜなら、もう怪奇現象は起きてしまい、内容はまたもやしょうもない。
「この人達顔がないですわね。どうやって歩いているのですの?」
「皆さん揃って髪の毛がないですね」
「同じ顔がいっぱいですです」
そう、顔が無いといえば多分思い浮かべるのは決まってあの現象だろう。
顔がない、でも歩く人、そう!のっぺらぼうだ!
ここまで俺達がいきあった怪奇現象とは言いにくいものを順番に並べると、俺の偽物出現、鶴にとばっちりをくらう、服が消える、そしてのっぺらぼう……。
まともなのが一個もない!それどころか全て怪奇現象と言っていいのかわからない!
最初の俺の偽物が二人でてきたのは怪奇現象と言えたとしても、鶴なんて昔話じゃないか?服が消えたのも、服泥棒という犯人いたぞ?のっぺらぼうだって一種の都市伝説だろ?怪奇現象はどこにいったんだ?俺は噂で聞いていた迷いの森での怪奇現象とかけ離れていると思った。
それどころか今となってだが、俺達は多分バカにされている。そう思った。
それよりも先に、のっぺらぼうに囲まれているこの状況をなんとかしなければと俺は目的を思い出す。
「とりあえず、こいつらどこから来たんだ?」
「あそこに見えてるあの世橋を戻ってきているみたいですわ」
「ハハハハ……。またあの世橋か。俺はまたお前達に渡ってみろと実験台にされかけるのか?」
「今はそれどころではないのです。こののっぺらぼうさんたちをあの世へ送り返さなければいけません。と、言うことでカイン様?この子達の見送りのためどうぞこの子達を率いてあの世橋をお渡りください」
「結局渡ろそうとしてるじゃねーか!そもそもなんでこんな訳のわからないことが起きるたびにあの世橋と三途の川が毎回律儀に現れるんだ?俺は渡らないって言ってるのに」
「え。お兄ちゃん渡らないの?渡ろうよ!渡ろうよ!」
「うわぁーー!のっぺらぼうが喋ってる!!」
のっぺらぼうが喋りかけてきたのに俺は本気で驚いた。
口がないから喋れないのだとばかり思っていたが、普通に喋ってる!しかも、渡ろうよ!と言われてしまった。
俺は人間であっちの世界とまだ無縁だと言うのになんで俺ばかりあの世に連れて行こうとするんだよ。少し俺はこの時しょげた。
「とりあえずもう構わず行くぞ!のっぺらぼう!お前らも早く帰れよ?」
「……。?」
「喋れるのに、聞くことはできねーのかよ!!耳なくても話聞けるような設定にしておいてくれ!」
「文字なら読めるよ!」
「聞こえてるんじゃねーか!てか、目がないのに文字を読めるとか色々とめんどくさいことになるからやめてくれ!読めないと言っておけ!」
「読めない!」
「それでいい!よくはないが今はいい!」
こののっぺらぼう達は、口ないのに喋るし、目がないのに文字を読めるとかいうし、耳ないのにちゃんと聞こえてるし。疲れるのとキャラ設定確実におかしいと俺は思った。
「お兄ちゃんが僕達と遊んでくれないのなら帰るね。あの世へ」
「結局あの世かよ……。てか、お前らと遊ぶってことはあの世行き確定じゃねーか!」
「また俺ら出てくるわ!じゃーねー!」
「もうでてこなくていいから大人しくしてろよ」
一度帰ったならもうでてこなくていいです。また怪奇現象じゃなかった!!
怪奇現象というのは誰かが急に神隠しにあったり、何もないところに急に女の人が現れたりするものだ。
それなのに、鶴、泥棒、のっぺらぼう……、なんも怖くない!むしろ腹が立つ!
俺はため息を一旦ついて落ち着き、後ろを見ると、
「カイン、わぁ……」
「カイン様……」
「カインですです……」
三人揃ってのっぺらぼうの前をしようとユミソファの魔力を無駄遣いして遊んでいる……。
俺は呆れ果て一人で歩き出した。
「きぃー!カインに無視されたですわ!」
「カイン様に無視されてしまいましたね」
「カインは呆れ果ててたですです」
俺の後ろを三人は、ぶつぶつ文句を言いながらついてくる。
のっぺらぼうよりも、しょうもなくてツッコむ気すら完全に俺から消すのことのできた三人が、一番しょうもないと俺は思った。
前回起きた怪奇現象と言っていいのかわからない怪奇現象のようなものは、服が消えるだった。犯人はただの服泥棒だったが。
その時俺は次の怪奇現象でハーレム王になれるんじゃないのか?!なんて期待を抱いていたのだが、もののみごとに期待は裏切られてしまった。
なぜなら、もう怪奇現象は起きてしまい、内容はまたもやしょうもない。
「この人達顔がないですわね。どうやって歩いているのですの?」
「皆さん揃って髪の毛がないですね」
「同じ顔がいっぱいですです」
そう、顔が無いといえば多分思い浮かべるのは決まってあの現象だろう。
顔がない、でも歩く人、そう!のっぺらぼうだ!
ここまで俺達がいきあった怪奇現象とは言いにくいものを順番に並べると、俺の偽物出現、鶴にとばっちりをくらう、服が消える、そしてのっぺらぼう……。
まともなのが一個もない!それどころか全て怪奇現象と言っていいのかわからない!
最初の俺の偽物が二人でてきたのは怪奇現象と言えたとしても、鶴なんて昔話じゃないか?服が消えたのも、服泥棒という犯人いたぞ?のっぺらぼうだって一種の都市伝説だろ?怪奇現象はどこにいったんだ?俺は噂で聞いていた迷いの森での怪奇現象とかけ離れていると思った。
それどころか今となってだが、俺達は多分バカにされている。そう思った。
それよりも先に、のっぺらぼうに囲まれているこの状況をなんとかしなければと俺は目的を思い出す。
「とりあえず、こいつらどこから来たんだ?」
「あそこに見えてるあの世橋を戻ってきているみたいですわ」
「ハハハハ……。またあの世橋か。俺はまたお前達に渡ってみろと実験台にされかけるのか?」
「今はそれどころではないのです。こののっぺらぼうさんたちをあの世へ送り返さなければいけません。と、言うことでカイン様?この子達の見送りのためどうぞこの子達を率いてあの世橋をお渡りください」
「結局渡ろそうとしてるじゃねーか!そもそもなんでこんな訳のわからないことが起きるたびにあの世橋と三途の川が毎回律儀に現れるんだ?俺は渡らないって言ってるのに」
「え。お兄ちゃん渡らないの?渡ろうよ!渡ろうよ!」
「うわぁーー!のっぺらぼうが喋ってる!!」
のっぺらぼうが喋りかけてきたのに俺は本気で驚いた。
口がないから喋れないのだとばかり思っていたが、普通に喋ってる!しかも、渡ろうよ!と言われてしまった。
俺は人間であっちの世界とまだ無縁だと言うのになんで俺ばかりあの世に連れて行こうとするんだよ。少し俺はこの時しょげた。
「とりあえずもう構わず行くぞ!のっぺらぼう!お前らも早く帰れよ?」
「……。?」
「喋れるのに、聞くことはできねーのかよ!!耳なくても話聞けるような設定にしておいてくれ!」
「文字なら読めるよ!」
「聞こえてるんじゃねーか!てか、目がないのに文字を読めるとか色々とめんどくさいことになるからやめてくれ!読めないと言っておけ!」
「読めない!」
「それでいい!よくはないが今はいい!」
こののっぺらぼう達は、口ないのに喋るし、目がないのに文字を読めるとかいうし、耳ないのにちゃんと聞こえてるし。疲れるのとキャラ設定確実におかしいと俺は思った。
「お兄ちゃんが僕達と遊んでくれないのなら帰るね。あの世へ」
「結局あの世かよ……。てか、お前らと遊ぶってことはあの世行き確定じゃねーか!」
「また俺ら出てくるわ!じゃーねー!」
「もうでてこなくていいから大人しくしてろよ」
一度帰ったならもうでてこなくていいです。また怪奇現象じゃなかった!!
怪奇現象というのは誰かが急に神隠しにあったり、何もないところに急に女の人が現れたりするものだ。
それなのに、鶴、泥棒、のっぺらぼう……、なんも怖くない!むしろ腹が立つ!
俺はため息を一旦ついて落ち着き、後ろを見ると、
「カイン、わぁ……」
「カイン様……」
「カインですです……」
三人揃ってのっぺらぼうの前をしようとユミソファの魔力を無駄遣いして遊んでいる……。
俺は呆れ果て一人で歩き出した。
「きぃー!カインに無視されたですわ!」
「カイン様に無視されてしまいましたね」
「カインは呆れ果ててたですです」
俺の後ろを三人は、ぶつぶつ文句を言いながらついてくる。
のっぺらぼうよりも、しょうもなくてツッコむ気すら完全に俺から消すのことのできた三人が、一番しょうもないと俺は思った。
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