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季節高校生

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黄泉唱島



<a href="//1659.mitemin.net/i42010/" target="_blank"><img src="//1659.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i42010/" alt="挿絵(By みてみん)" border="0"></a>


笹鶴春香。
浜崎が通う剣道場の師範であり今の所、浜崎しか教えていないらしい。
そんな笹鶴に連れられ籔笠、鍵谷それに島秋を合わせて五人で行く事となった。




そして、日にちが経ち現在、土曜の深夜三時過ぎ。
現在、鍵谷は今、


「(…な……なな何、この状況ぅ!!!!!)


自身の肩から聞こえてくる寝息に体を震わせる鍵谷。
直ぐ側には居心地がいいのか一人の少年。




籔笠芥木が、すやすやと眠っている。
しかも、当人の籔笠は爆睡状態。


体の体温が一気に上がり、絶叫でもしたい気持ちで一杯の鍵谷。
しかし、この場で彼女はそんなことはできない。いやできなかった。
何故なら、












『えー、本日。たまたま鍵谷の隣が籔笠、その少し後ろに笹鶴、島秋、それに浜崎が座っていた。






彼女たちが行く予定の場所は、街から離れた小島。




その小島の名前は黄泉唱島。


















黄泉唱島。
別名、黄泉との合流門と言われている。
その噂を聞きつけ訪れる者もいるが毎年無駄足に終わる。










そんな淡い夢の島。














「いやー、やっとついたー」




着いた早々、笹鶴は体を伸ばし一声を上げた。
飛行機で島近くに降りた後、船で約一時間。
時間は早朝の六時を過ぎていた。


「うわぁ、すごい綺麗な所だね」
「う、うん、そうね」




島秋と鍵谷は辺りを見渡しながら感嘆な声を出す。
着なれている浜崎にいたってはそんな彼女らを欠伸をしながら見ていた。と、


「…………」


一人、スタスタと歩く籔笠。
浜崎は首をかしげながら声をかける。


「?ちょっと、何?アンタどこ行くか知ってるの?」
「ん?行くって別荘だろ?」


別荘?
籔笠の言葉に島秋と鍵谷が首をかしげる。すると、籔笠の代わりに笹鶴が、


「いつも借りてる別荘があるの。しかも中には道場もあるんだよ」
「……道場……って」


その言葉に引き顔を見せる鍵谷。
ははは、と笑う笹鶴は足を動かしながら籔笠に近寄り、


「……後で地下に来てよね………あれもあるから」
「……………」


籔笠は細目で笹鶴を見て溜め息を吐いた。


















籔笠たちが岸辺から離れ、島の海辺付近に行くとそこには、新築?と疑いたい木造建築の別荘が建っていた。


「…………すごいね」
「………………うん」


島秋と鍵谷はしばし見とれており、一方で籔笠たちはずかずかとまるで自分の家かのように入っていく。


笹鶴が初めに言ったように一階には剣道場があり二階がリビングらしい。剣道場の床はえらく埃まみれ。


「………埃、すごいね」
「笹鶴さん。これってやっぱり籔笠にやらすんですか?」


島秋が苦笑いを浮かべ、鍵谷にいたっては籔笠にやらすこと前提で笹鶴に尋ねる。
しかし、その質問に、


「あ、それ私がやるから」


浜崎の声が答えた。
声が聞こえてきた方向に顔を向けるとそこには、さっき二階に上がっていった私服姿とは違い、黒の胴着姿の浜崎が青いバケツを持って降りてくる。


「これ一人でやるの、玲奈!?」
「うん、そう」
「…大変だと思うんだけど」
「大丈夫よ、花。これぐらい一時間あればいけるから」


浜崎は笑いながらバケツに入った雑巾を搾り水を落としていく。


「まぁ、玲奈がああ言ってるんだから。真木ちゃんも花ちゃんも海で遊んできなよ」
「え、でも」
「あれ?もしかして水着とか持ってきてないの?」
「あ、いえ、持っては来てるんですけど……」


笹鶴の言葉に顔を伏せる鍵谷と島秋。
だが、不意にそこで鍵谷は気づく。




「ん?…………あれ、籔笠は?」




その言葉に島秋と浜崎も気づき辺りを見渡す。


「玲奈ちゃん。二階に籔笠くんって」
「いたら私が一階に突き落としてたわよ」


皆が首をかしげ、籔笠を探す。
ただ、一人。笹鶴だけは…。










「あー、せっかち何だから籔笠は……」








溜め息を吐くのだった。









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